小説『ハイスクールD×D〜転生せし守り手〜』
作者:ブリッジ()

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Life.58〜招かれざる客、小猫を守れ〜














パーティー会場を飛び出した小猫ちゃんを追いかける俺と部長。(森に入った辺りで部長は下ろしました)

ホテルを飛び出した小猫ちゃんは、その周辺の森の中へと入っていった。闇夜のため、森の中は視界はよくはなかったが、人の手がそれなりに入っていたので、どうにか小猫ちゃんを見失わずに追うことができた。

森の中を数分程進んでいくと、小猫ちゃんは立ち止まり、何かを探すかのようにキョロキョロし始めた。

俺と部長は木の陰に隠れ、様子を窺った。

「ハロー、久しぶりね、白音」

聞き覚えのない声が響く。声のした方に小猫ちゃんが視線を向けた。小猫ちゃんの視線の先から、音を立てずに黒い着物に身を包んだ女性が現れた。その女性の頭部には猫耳が生えており、不謹慎ながら、そのスタイルには思わず目を惹かれるものがあった。

・・・あいつ、どことなく小猫ちゃんに似ているな。

「っ! 黒歌姉様・・・」

小猫ちゃんが搾りだすような声でそう言った。

そうか、あいつが・・・。

「あれが、主を殺して『はぐれ悪魔』になったっていう、猫又の姉なのか・・・」

塔城小猫とは、部長が付けた名前だと部長の母君から聞いた。白音、それが小猫ちゃんの本当の名前なのだろう。

「・・・姉様、何をしに来たんですか」

怒気を含んだ声で小猫ちゃんが姉、黒歌に問いかけた。

「そう怖い顔しないの。なんだか悪魔さん達が大きな催ししているから、気になってきちゃったにゃん♪」

小猫ちゃんの反応などお構いなしに手を猫みたいにして、おどけた様子で返事をする黒歌。その反応を見てますます不快感を露わにする小猫ちゃん。

「はははっ、こいつ、もしかしてグレモリー眷属かい?」

今度は聞き覚えのある声がしてきた。

明光鎧にあの顔、闘戦勝仏、孫悟空の末裔の美猴か! 奴はヴァーリの仲間だ。親しげに話しかけた様子から察するに、あの黒歌って奴も禍の団(カオス・ブリゲード)の一員か。どうしてここに、ここでテロでも起こすつもりなのか・・・。まあいい。その答えは直接聞き出せばいい。

俺は木陰から飛び出し、その姿を晒した。

「っ! 昴先輩」

俺の姿を目の当たりにした小猫ちゃんは目を大きく見開いた。

「ちょっ、昴!?」

俺の行動が予想外だったのか、驚愕する部長。

「無駄です。もう気付かれてます」

あの美猴、どういう方法で気付いたかは知らないが、姿を現した時にこっちを一瞬見やがった。あの黒歌って奴も気付いている。

「へぇー、流石だねぃ。ま、そういうこった。俺っちや黒歌は仙術を会得してっから、姿を隠していても氣の流れの少しの変化でわかっちまうんだよねぃ」

・・・なるほど、氣か。俺が小猫ちゃんを追跡したやり方と似たような方法か。あの分だと、俺より高性能のレーダーっぽいな。

それを聞き、部長も同じく姿を現した。

「部長・・・」

「孫悟空の末裔の美猴だったな。久しぶりだな。その顔を見ると、お前にド突かれた脇腹がズキズキするよ」

俺は脇腹を摩った。

こいつはヴァーリとの戦いの折に、トドメの一撃を邪魔しやがった。

「ハハハハッ、そいつはすまないねぇ。こっちもやむにやまない事情があってねぃ、殺さなかったってことで勘弁してくれよ」

・・・その気になりゃ、こいつならあの一撃で殺すこともできたんだろうが・・・、まあいい。

「ヴァーリは元気か?」

俺がそう尋ねると、美猴は大きく嘆息した。

「ったくよぉ、お前さんがヴァーリの奴を完膚なきまでに負かしちまったからよぉ、あれからことある事に『手合せしろ手合せしろ』ってしつこくてよぉ、おかげで俺っちは何度死にかけたことか・・・。お前さんもまた強くなってるみたいだしよぉ、現代の白龍皇と赤龍帝はどんだけ異常なんだよ・・・」

あらら。あのヴァーリと手合せするとなったら確かに命懸けだわな。気の毒に。同情はしないが。

強くなった自負はあるが、見ただけでわかるんだな。それも仙術の恩恵か?

「なるほど。だったら、ヴァーリに伝えとけ。『それ以上強くなったら相手にならなくなるからほどほどにしとけ』ってな」

「ハハハハッ、無駄だと思うが、伝えとくぜぃ」

「ま、それはともかく、ここには何しに来たんだ? 悪巧み(テロ)か?」

「いんや、そういう命令は俺っちらに降ってないねぃ。ただ、冥界で待機命令が出てるから俺も黒歌も非番でねぃ、帰りが遅いからこうして迎えに来たってわけよ。OK?」

嘘は言ってなさそうだから、本当に暇なんだろう。そんでもって、あの、黒歌の足元をチョロチョロしている黒猫、恐らく使い魔なのだろう。その使い魔をパーティー内の見学に使い、それを見つけた小猫ちゃんがそいつを追ってここまで来たんだな。

「ところで、美猴。この子は誰?」

黒歌は俺を指差しながら美猴に尋ねた。

「赤龍帝さ」

それを聞き、値踏みするような視線で俺を見つめてきた。

「へぇ〜。・・・強そうではあるけど、ヴァーリが負ける程の奴なの?」

「強さを超えた何かを持っている・・・てのがヴァーリの奴の見解だぜぃ」

美猴は大きな欠伸をしながらそう言った。

「なあ、もうそろそろ帰ろうや。どうせ俺っちらはあのパーティーに参加できないんだしよぉ、このままいても無駄さね」

「それもそうね。でも、白音だけはいただいていくにゃん。あの時連れていってあげられなかったからね♪」

「おいおい、勝手に連れて帰ったらヴァーリに怒られるぜ?」

「大丈夫よ。この子にも私と同じ力が流れている知れば、オーフィスもヴァーリも納得するでしょ?」

「そうかもしれんがよぉ・・・」

などと、勝手なことを話している。俺は一歩前に出た。

「勝手に話を進めてんじゃねぇよ。この子は俺達の仲間だ。連れて行かせると思ってんのか?」

「いやいや、いくらお前さんでも、俺っちと黒歌を同時に相手は出来んでしょ?」

「そうか? ヴァーリを負かすよりかは楽そうだがな・・・」

俺は不敵な笑みを浮かべ、殺気を振りまきながら言い放った。

「へぇ・・・」

それを目の当たりして、感嘆の声をあげる美猴。

「嬉しそうね、美猴。でも、めんどいから殺すにゃん♪」

黒歌がそう呟いた瞬間、奇妙な感覚が俺を襲った。周りの景色が変わったわけじゃない。なのに、まるで別の場所に飛ばされたような感じがする。

「黒歌・・・、空間を結界で覆ったのね」

部長が苦々しい声でそう言った。

「そうよ。この森一帯を結界で覆って外界から遮断したにゃん。だから、ここで派手に暴れても外には漏れないし、外から邪魔も入ってくることもない。あなた達は私達に殺されてグッバイにゃ♪」

閉じ込められたわけか・・・。さて、どうするか。こいつら、実際ヴァーリ程強くはないんだろうが、ヴァーリと同じくらい厄介そうだ。セオリー通りに行くなら、この森を利用して姿をくらませながら不意を突いての暗殺なんだが、奴らが仙術で探知ができる以上、それは愚策。結界のせいで逃げることもできない。何とか一対一の状況を作りだせれば・・・、せめて、木場でもいれば・・・。

俺が何とか突破口を考えていると、空中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「リアス嬢と昴がこの森に入ったのが見えたので追いかけてみれば、まさか結界で封じられることになるとはな・・・」

俺が見上げた視線の先には・・・。

「タンニーンか!」

元六大龍王にして、現最上級悪魔の一角。そして、俺の無二の友であるタンニーン! 結界が張られる目前に森の中に入り込んだのか。・・・なんにせよ、助かった!

「・・・ドス黒いオーラだ。パーティーには相応しくない来客だ」

「おうおう! ありゃ、元龍王、魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)のタンニーンじゃないかぃ! こりゃもうやるしかないねぃ!」

美猴は歓喜しながらタンニーンを見上げた。

「そうね。龍王クラスの首を2つ持ち帰れば、オーフィスも黙るでしょうね」

「はっ! 何だ? もう勝った気でいるのか?」

「ふっ、我らも舐められたものだ」

俺とタンニーンは嘲笑を浮かべた。

「タンニーン、1人引き受けてくれ」

「いいだろう。ならば、俺はあの猿の方をもらおうか」

「美猴の方か。わかった、それじゃあ頼む。あいつには以前に、白龍皇との決戦の邪魔をされたのと脇腹に一撃ぶち込まれた借りがある。代わりに返しといてくれ」

「いいだろう。のしを付けて返してやろう! ゆくぞ、猿!」

タンニーンは美猴目掛けて突進していった。

「俺っちの相手は元龍王かぃ! 良いねぇ! 筋斗雲ッ!」

美猴がそう叫ぶと、美猴の足元に金色の雲が現れ、それに乗って飛翔し、タンニーンに向かっていった。

「如意棒ッ!」

今度は手元に長い棍を発現させた。

「伸びろぉぉぉぉぉっ! 如意棒ッ!」

ギュゥゥゥゥゥン!!!

その棍棒は伸び、タンニーン目掛けて襲いかかるが、タンニーン相変わらずの俊敏性でそれを回避する。

「ぬるいわ!」

ゴォォォォォッ!!!

今度はタンニーンが大きく口を開け、大質量の火炎を吐き出した。炎をもろに喰らった美猴だが、鎧と衣服は焦げたものの、美猴本人には大したダメージはなかった。

そのままタンニーンと美猴は舌戦をしながら激闘を繰り広げていった。

向こうは心配いらないな。問題は―――。

「にゃん♪」

俺は空から正面に視線を戻した。そこには妖艶な笑みを浮かべた黒歌の姿が。

タンニーンがドス黒いという感想を漏らすのもよくわかる。率直に、気持ちの良くないオーラだ。

さて、どう出ようか・・・、そんなことを考えていると・・・。

「・・・姉様。私はそちらに行きます。だから、2人は見逃してあげてください」

突如、小猫ちゃんがそんなことを言い放った。

「何を言っているの!? 小猫、あなたは私の大事な眷属よ。勝手は許さないわ!」

「・・・ダメです。姉様の力は私が一番理解しています。姉様の力は最上級悪魔に匹敵します。いくら、部長と昴先輩でも・・・」

「それでもあなたをあちら側に渡さないわ! あんなに泣いて、苦しんでいたあなたを黒歌は助けようともしなかった!」

部長は激昂しながら言った。当の黒歌はただ微笑んでいた。

「妖怪が他の妖怪を助けるわけないじゃない。白音。私はそんな紅い髪のお姉さんより私の方が白音の力を理解してあげられるわよ?」

黒歌の言葉に小猫ちゃんは首を横に振った。

「・・・イヤ・・・あんな力なんていらない。人を不幸にする力なんていらない・・・」

小猫ちゃんはふるふると震えながら首を横に振り続けた。

「白音。早くにこっちに来なさい。じゃないと・・・、そこの主と仲間を殺しちゃうにゃん♪」

「っ!」

黒歌はおどけながら小猫ちゃんにそう脅してきた。その脅しに小猫ちゃんは身体を震わせると・・・。

ザッ・・・。

ゆっくりと、黒歌の方へ歩き始めた。

「小猫! 止まりなさい!」

部長が悲痛の顔で小猫ちゃんを制止を呼びかける。

「・・・ごめんなさい」

小猫ちゃんは振り返らず、それだけポツリと呟いて黒歌の方へ歩いていく。そんな光景を黒歌は笑みを浮かべながら眺めている。

小猫が俺の横を抜けようとした時・・・。

スッ・・・。

俺は小猫ちゃんを手で制止した。

「1つ聞かせろ。・・・お前の心は何処にあるんだ?」

「えっ?」

「お前は、白音としてあいつと一緒に行きたいのか、塔城小猫として部長の元にいたいのか、どっちなんだ?」

小猫ちゃんは一瞬目を見開き、そして俯いた。

「私は・・・」

「一度振り返って部長の顔を見てみろ」

俺がそう言うと、小猫ちゃんはおそるおそる振り返った。

「っ!」

小猫ちゃんが振り返ると、そこには部長の今にも泣きだしそうな顔があった。

「似ているな。あの黒歌が小猫ちゃんを捨て、去っていった時と・・・」

「っ! ・・・でも・・・」

小猫ちゃんは再び俯いた。

「部長は心からお前のことを想っているぞ? たとえ、血は繋がってなくても、家族のように、それこそ妹のようにな」

「・・・」

「もう一度聞く。お前は、白音としてあいつと一緒に行きたいのか、塔城小猫として部長の元にいたいのか、どっちだ」

「でも・・・、このままじゃ皆が・・・」

「俺はそんなつまらないことを聞いてんじゃねぇ! 今のお前が心からいたいと思う場所はどっちなんだ! 答えろ、小猫!」

俺は怒鳴るよう声で小猫ちゃんに言った。

「私は・・・、私は・・・!」

小猫ちゃんの瞳から涙が溢れだした。

「塔城小猫として・・・、リアス部長と・・・皆のところにいたいです・・・」

小猫ちゃんは、何度も涙を拭いながら心からの本心を吐露した。俺はそんな小猫ちゃんの傍に歩み寄り・・・。

ポン・・・。

小猫ちゃんの頭に手をやった。

「ようやく本音を言ってくれたな」

俺は笑顔で言った。

「小猫。お前がそれを心から望んでくれるなら。俺がお前の居場所を守ってやる。俺も小猫と一緒にいたいからな」

俺は小猫ちゃんの頭から手を放し、黒歌の前に歩み出た。

「黒歌・・・だったな。お前は小猫と血が繋がった姉妹かもしれない。お前の言うその力ってやつも、誰よりも理解できるかもしれない。けどな、この世には、血よりも深い絆がある。何より、お前は一番大切な心を理解できてない。そんなお前に、小猫は渡せないな」

俺の言葉を聞き、黒歌の顔から先程までの笑みが消えた。

「小猫、下がってろ。俺の代わりに部長を守ってくれ。・・・なに、心配いらない。俺は守り手だ。大事なものを守るために戦う時の俺は、強いぜ?」

小猫ちゃんにニコッと笑顔を向けながら言った。

「・・・もういい、死ね」

黒歌が手を翳して何かをしようとした。

ドン!!!

俺は黒歌が何かをするよりも早く村雨を発現させ、縮地で黒歌の背後を取った。

ズシャッ!!!

そのまま抜刀と同時に黒歌の胴を斬り裂いた。

「っ!」

真っ二つになる黒歌だが、その手応えがまるでなかった。真っ二つになった黒歌は陽炎のようにゆらゆら揺れると、フッと姿を消した。

「ちっ! 幻影か・・・?」

その時、俺の周囲に霧が発生していた。その霧は森全体を覆っていた。視界を奪われる程の濃さではないが、先程まで霧なんて出ていなかった。

この霧・・・嫌な予感が・・・っ! まさか!

「部長! 小猫! 口を塞げ! この霧は・・・!」

俺が慌てて部長達に忠告したが・・・。

「あっ・・・」

「・・・これは」

部長がその場に膝をついた。続いて小猫ちゃんも口元を抑えながら膝をついた。

「くそっ! 嫌な予感が当たったか・・・。この霧、やっぱり毒か」

「当たりにゃん♪ それにしても、効果がないのは赤龍帝だからかしら? この霧は悪魔や妖怪だけに効く毒霧よ。毒は薄くしてあるから死ぬのは、ゆっくり苦しんでからにゃん♪」

黒歌の声が四方八方から聞こえてきた。それと同時に複数もの黒歌の姿が現れた。

幻術って奴か。・・・ダメだな、目視では本物と偽物の区別がつかない。だったら・・・。

俺は両目を瞑った。

目視でダメなら、気配を追うまでだ。

俺は黒歌の気配を感覚を総動員して探り始めた。

「無駄にゃん♪」

「っ!」

ドォン!!!

何かが撃ち出された音がした。俺は慌てて目を開けると、俺に向かって魔力の弾が飛んできた。

「ちぃ! 斬山刀!」

俺は手を前に翳し、大剣を発現させた。

ドゴォォォォォン!!!

大剣を楯替わりに魔力の弾を防いだ。

・・・まいったな。目を閉じて黒歌の本体の気配を探ろうしたが、しかし、その気配が現れた幻術の数だけあった。感知ができない。つまりは、このやり方でもダメだということだ。

「無駄無駄♪ 氣の流れを読めないとあちきの幻術は破れないにゃん♪」

またもや四方八方から声が響く。

氣? 氣なら・・・ダメだ。数が多いうえに次々に姿が入れ替わるから俺じゃ無理だ。

急がないと、部長や小猫がこの毒にいつまで耐えられるかわからない。時間はかけられない。

「・・・なら、これしかないよな。修行の成果をここで見せよう。ブーステッド・ギア!」

俺は左腕にブーステッド・ギアを発現させた。

「禁手化(バランス・ブレイク)」

『Welsh(ウェルシュ) Dragon(ドラゴン) Balance(バランス) Breaker(ブレイカー)!!!!!! 』

唱えるのと同時に左手の籠手の宝玉から眩いほどの赤い光が辺り一帯を照らし始めた。膨大なオーラが俺の身体を包み始めた。

光が治まると、俺の身体に赤龍帝の軽鎧(ブーステッド・ギア・ライトアーマー)が装着された。

「へぇー、それがあんたの禁手(バランス・ブレイク)? でも、無駄。いくら力が増しても、私を捉えられきゃ意味ないにゃん♪」

黒歌は嘲笑うように笑いながら言ってきた。

「おっしゃるとおりだ。くやしいが、今の俺じゃ、幻術を看破することは難しい。看破できないなら・・・」

俺は両手に双剣、二天を発現させた。

俺の修行の成果の1つ。それは、ブレイブ・ハートの中の武器の名称を口に出さないで発言させること。

フッ・・・。

さらに、俺の周囲に薙刀の青竜偃月刀、槍の龍牙、同じく槍の銀閃、直剣の南海覇王の4つの武器を発現させた。

修行の成果2つ目は、武器を手元以外に複数、自分の周囲に発現させること。

「これが本命だ。これが、この修行で会得した最大の成果だ」

俺の持つ二天と、俺の周囲に発現させた4つの武器の切っ先に赤い光が現れた。双剣を黒歌達に向けると、それに合わせて他の4つの武器の切っ先が黒歌達に向いた。

「幻術が看破できないなら、現れた全ての幻影をまとめて吹っ飛ばせばいい。行くぞ! 赤龍砲、6連、一斉掃射ぁっ!!!」

ゴォォォォォォォォッ!!!!!!

6つの武器から赤龍砲が一斉に発射された。

発射された赤龍砲は、次々と黒歌の幻影達に襲いかかっていった。









続く

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