小説『solitude alliance 』
作者:銀虎()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

#5

♪〜〜〜♪〜〜〜〜

少し昔の流行歌の着信がなり、俺は目を覚ました

『  楓  』

画面に記された携帯の通話ボタンを弱く押す

「はい、もしもし」

寝起きのしわがれた声で答える

「なんだよ、不貞寝していたのか?天?」

「うるさいな・・・俺だって傷つくのだ」

俺は電話の中だけで楓にだけ少し甘える癖がある。

性同一性障害なのか男性恐怖症なのかのよくわからなく

専門医の見解も出ない状況なのが俺だ

俺だってどっちかわからない

「凛の葬式が明日なのだが・・・・出れるか?」

楓のやさしい声が心に響く

「着いて行ってくれる?」

「勿論さ、そらを一人で行かせる訳ないじゃん」

こいつは、本当にあまり心を許すと色々つけ込まれるので

あまり、許すものではないのだが・・

「ありがとうね」

俺の仲の僅かばかり乙女心が俺の口を勝手に動かすのだ

「分かった」

結構淡白に斬られて、結構覚める俺も居た。



ピッピッ

『長曾我部 元気』

楓の次に信頼を置く人物に電話をかけた。

-6-
Copyright ©銀虎 All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える