小説『ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士』
作者:涙カノ()

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いつの間にかアクセス数90000をも超えているとは…ありがとうです…
今回はとてつもなく無理やりです。



さて、続きだ。
あれから男性は来るけど女性は来ない…
ただでさえ女性プレイヤーがSAOに少ないからかな…

「トリック・オア・トリート」

今日久しぶりに聞きました、女性プレイヤー。しかもいつも声を聞いてる声だった。
扉を開けると黒い帽子をかぶり黒いワンピースをまとい手には竹箒を持っている。

「…おぉ!サチか…ってその服装は早いんじゃないのか?」

「なっ!?」

サチには残念ながら女性特有の膨らみが揺れるほどない。
強いて言うなら中の下?…いや下の上?

「全部聞こえてるんだけど…!?」

「へ…?…じょ、冗談だっ「言い訳無用!!」ぎゃああっ!!」

箒をいつもの自分の武器の棍のように扱い座ってた俺の頭に攻撃してきた。
一応お客だから菓子を準備しようと思っていた俺は当然隙だらけ。
≪圏内≫のためダメージは受けないがソードスキルによって発生するノックバックは絶大だった。
そしてそのまま壁に向かって吹き飛ぶ。
最近よくあるんだよな、心で思ってるはずなのに口に出るって…

「いつつ…何するん「そっちが悪いんでしょ?」そうです、すいません」

「ったく、失礼しちゃうよ!!」

「だからごめんって」

「本当にそう思ってるならいいけど」

いわゆるジト目でそんなことを言われた俺。
俺ってそこまで信用落ちてるわけなのか…結構ショックだな。

「…そういえば、お菓子ちょうだい?」

「普通に言ってきたな…さっきのが悪戯じゃないのか?」

「……もう…一発?」

「ごめんなさい」

サチがもう一度箒を構えるので速攻で頭を下げる。圏内戦闘って圏外よりもノックバックが激しいから意外と苦手なんだよな。
頭を上げメニューを操作しサチの好きなチョコを使ったパフェを渡す。

「おぉ!!」

「結構自信作だぜ?」

「ありがとね…いつも、さ」

「菓子もらったからって塩らしくなるなよ。お前はいつもの元気な調子が一番可愛いんだから」

「へっ!!?…あ、あとで食べるつもりだからまたあとでね!」

「ばいばーい」という声と共に俺の部屋から出て行くサチ。
ほめたつもりなのに逃げられてしまった…顔が赤かったのは怒ってたからなのか?
それにしても…今日ってお菓子渡したらすぐ帰ってないか?俺の所に着た奴等…



「と、トリック・オア・トリートです!」

「はいはーい」

そう言いながらドアに近づきそのままあける。
ドアが開いた先にいたのは頭に猫耳をつけ手には猫の肉球のグローブ、後ろからは尻尾が生えている猫娘がいた。

「……」

「リクヤ…さん?」

「…あ、あぁごめん。すごい完成度なんだなと思って」

その猫娘の正体は我らが凛々の自由のギルドリーダーのシリカだった。
決してロリコンじゃないけど猫娘見ちゃったら…男として反応してしまうだろ…?
決して危ない方向じゃないぞ、これだけは言っておく。

「何考えてるんですか?」

「何のことだか」

「…まぁいいですけど…」

「シリカってチーズケーキ好きだったっけ?」

これ以上勘ぐられたらさすがにハラスメント警告が…って感じがするので無理やり話題を切り替える俺。
なんか切ない。

「は、はい!きっかけはあの35層の風見鶏亭ですけどね」

「ならそれに勝てるかどうかは知らないけど」

ケーキたくさん作ってる気がするけど気にしない方向で。
この世界じゃオブジェクト化されるケーキは1ホールじゃなくて6分の1の一個だけだから
料理成功で出てくるのが円柱じゃないから不自然なんだけど。
それはともかくとりあえず渡す。

「わぁぁ!!」

「ったく、目キラキラさせて…そんなに食べたきゃシリカのために作ってやるって」

「わ、私のため!?」

「あぁ。お前以外のほかの誰のためにチーズケーキ作るんだよ…」

俺たちのギルドは幸か不幸か好みのスイーツが分かれていて作るのは大変なんだけど
誰が何かほしいのはすぐにわかる。

「えっと…その…ありがとうございます!」

そしてサチと同じように去っていく。
また顔を赤くしてたけど怒らせるようなこと言ったっけ?

この変に鈍感なやろうが!って声が聞こえてくる気がするけど俺は決して鈍感じゃない。
彼女だってほしいよ!
いまアスナとラブラブなキリトがうらやましい!

「ならリクヤだって同じようにすればいいじゃない」

「同じことって言われてもハラスメント警告…ってリズ!?聞いてた?」

「うん、ドア開いてたから」

そう軽く言うリズ。
軽く言われるのもなんだか傷つくな…

「…ちなみにどのへんから?」

「えっと…『変に鈍感なやろうが』てところ」

全部じゃないですか…しかもシリカの去った直後だし。

「そんなに彼女がほしいなら作れば?アンタなら誰でもOKくれるんじゃない?……私もだし」

「…最後なんて言った?」

最後、ごにょごにょしていて聞こえなかったため聞き直したら「何も言っていない」と返され聞くに聞けなかった。

「まぁいいや。…あ…俺、重大なことに気がついた…」

「な、なによ…?」

「彼女ほしい!って思うのはいいけど…好きって思える人いないや」

俺の発言の直後、よくギャグ漫画で見るようにリズは頭からずっこけていた。

「……あんたの周りの人が哀れだわ…」

「何で?」

俺が疑問を投げかけるとため息をつき急に「トリック・オア・トリート」と沈んだ声で言うのでそれ以上会話をすることもなく菓子を渡し
リズが移動するのを見てからドアを閉めた。
ちなみにリズは小悪魔の仮装をしてたよ…会話のせいで注目されなかったけど。

…いまだに友達の『好き』と恋人の『好き』の違いがよくわからないんだよな…
ずっと一緒にいたい!って思うのが恋人なら友達にもずっと一緒にいてほしいし、友達もそばにいてくれれば楽しいし…
何が違うんだろうな…


「トリック・オア・トリート!」

そんな感じで俺が考えにふけっているとノックする音が聞こえたので扉を開ける。
するとそこにはシリカによく似た、だが猫娘ならぬ狼娘がそこにいた。

「…元気いいな…」

「だってお菓子食べられるから。それより…どう?」

「どうって…仮装か?よく似合ってるよ」

「…それだけ?」

いやいや、それだけ?と聞かれても…似合ってるくらいしか言葉は思いつかないからな…
…可愛いとかいっとけばいいのかな?

「ん、いや…可愛いよ、その耳とか尻尾とか」

「え、あ、ありがとう…」

なんだか満足じゃない様子だ。
頭悪いから全然言葉に出来ないんだよな…ごめんなさい?

「それより…なんか考えてたの?」

「いつも思うけどよくわかったな…」

「幼馴染ですから」

そういい俺たちのギルドの中では一番でかいと思われる胸をはる。
そして服が胸を結構露出している服なのでそこに目がいってしまうんだな、仕方ない。
見ないように、見てしまっていると案の定ナイフが飛んできて頭を冷やされたわけだが。

「…で?考えてたことって何よ?」

「いや、友人の『好き』と恋人の『好き』の違いってんだろうなって」

「アンタが恋人ぉ!?」

「そういう意味じゃなくて、今思ったらその恋人の『好き』?っていうのを経験したことがないんじゃないかって」

「…はぁ…」

リズと同じようにため息を疲れたけどその後、ユカからの恋愛講座なるものを聞いた。
その感想は…よくわからない!
所詮どっちも一緒じゃね?

「…もう駄目ね…いろいろ手遅れだわ…」

呆られたんですけど…いや、諦められたのか…

「…あ、忘れてたわ…お菓子あるかしら?」

「忘れてほしかったけどな…ほら、やるよ」

そういい、俺は一般的なショートケーキを渡す。
よく小さいころに家に遊びにいくと大体こういったショートケーキが出せら記憶があるから作ってみたんだけど…

「これ…まさか…」

「一応、真似て作ってみた。味は保障しないけどな」

いつも世話になってるお礼もかねて、と付け加えた。
さっき言ったとおり、いつも世話になってるしなんだかんだ現実のころからも助けられてることは多かったからな。
まぁユカはもじもじとお礼を言ってくれてそのまま去っていったけど…


「ちょっといい?リクヤ君」

「ん…アスナか?」

よく攻略会議で聞く声がドアの外からしておれはドアを開けた。
そこにはよく絵本とかで見るアリスの仮装と思われるアスナがいた。
今日は菓子作りに専念してるのかと思ったけど…

「さっき…おねえちゃんとすれ違ったんだけど…なんか泣いてたよ…?」

「まじで?…俺、泣かせるようなことしたかな…」

「手になんかケーキ持ってたけど…リクヤ君、お姉ちゃんの駄目なもの入れたの?」

「…ケーキってこれのこと?」

そういい、ユカに渡したケーキを見せる。
俺の見た中ではいたって普通のショートケーキのはずだったんだけど…
そのケーキを見たときアスナも驚いていた。

「これって…お母さんの…」

SAOでは食べ物系は自分で自由に形を変えられたりトッピングも出来る。
一番印象に残ってる形が結城家で食べたものだから記憶を頼りに作ったら…
アスナの話だと母親の手作りケーキとそっくりなのらしい。

「もしよかったらアスナにもやろっか?」

「…いいの?」

「今日はハロウィンだぜ?駄目って言ったら意味ないだろうが」

「…ありがとう…じゃあもらってくね。お礼はまた今度ー!」

そういい部屋からアスナも飛び出していった。ユカでも追いかけたのかな?
それにしても、まさかそんなにあいつの母親のケーキと似てるとは…俺の記憶力もすごいな…

そっからしばらくして…
誰も来なかったのでお菓子が余ってしまい1人寂しく食べていた。
すると目の前にウィンドウが開き【イベント時間:のこり30分です】とでた。
時間を見てみるともう23:30…いつの間に…
時がたつのは早いな〜なんて思っているとドアをノックする音が聞こえた。

「…どちら様?」

「えっと、サチだよ。あとシリカとユカとリズも」

「こんな時間にどうしたの?」

4人から話を聞くとどうやら今まで、そして今日のお礼に来たらしい。
お礼なんていいのに…なんて思っていると突然彼女たちはメニューを操作し下着が見えるくらいになってしまった。

「ちょ、お前等、服着て!!」

俺があわててる中でサチから声を出す。

「えっと今日もだけど…さ…」

「ありがとうございました!」

「何かお礼が出来ないかってことであたしたちで何か考えたんだけど…」

「男の子ってこういうの好きかと思って、ね」

そういい…全員でタイミングを合わせる4人。

「「「「私に悪戯して?」」」」





















「て、いう夢を見たんだけどキリトはどう思う?」

「…知らねぇよ」














=あとがき=
ちょっと出来心で書いてみました。
反省してますけど後悔はしていないww
無理やりな鈍感、最後には無理やりな夢落ちという…ある意味黒歴史ですww

一応記念話だから残しておこう…





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