小説『転生先は新世紀!?』
作者:死神亜夏()

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第拾七 協力と撃破


〜タクト〜

俺が来たことによる使徒の変化を目の当たりにした俺は頭でいろいろなことを考えていた。
この後の使徒はどうなるのだろうか、もしサードインパクトが起こったら・・・
しかしそんなことを考えていても使徒は攻撃を休めてはくれない。
全身の武器を俺に当てようと伸ばしてくる。
2本だったらどうにかなったのだろうが5本もを考えながらすべてよけることはやはり無理だったのだ。
腕や足、少しずつ傷ができていくなか最後には綺麗に腹に3本入り穴が開いた

「くっそ!いろいろ考えちまって使徒に集中できねえ!」

くそ、なんでこんな時に考えちまうんだよ!今は戦闘中だ、命がかかってるんだ!戦闘に集中しろ集中しろ!
そう自分の言い聞かせる俺だがその間も考えている状態と同じだったのだ、横からくる攻撃にまったく気付かなかった

『シュッ!』

耳元でそう聞こえた時だった、右腹に痛みが走った。
しかしそれ以上に驚いたことが目の前に起きたのだ

『ドォーーン!!』

2号機が本体に膝蹴りを入れていたのだ

「アスカ!?」

俺は思わず叫んでしまった

「なにやられてんのよ!しっかりしなさい!一人で倒す予定だったんでしょ」

「惣流さん、そんな事言わない方が・・・・」

アスカの声の後に弱弱しそうな声が聞こえた。

「シンジお前もか!?」

「ふん、こいつは私についてきたのよ」

「なんでそんな風に言うんだよ!」

「あぁ、ありがとう二人とも!分かったよ、考えるだけ無駄だって、みんないれば出来るよな!」

「なんのことか分からないけど、この私が居れば何でも出来るわよ!」

「んじゃ、いちょあの使徒を倒しますか!!」

「ええ!!」「うん!!」

そう言った後、アスカにけられてビルと一緒に倒れていた使徒も起き上ってきた。

「作戦はなし!自分の出来ることをやるだけだ良いな!」

俺はアスカとシンジに問いかけた。

「アンタに指図されたくはないけど、今回だけよ」

「分かった」

「んじゃ行くぞ!」

そう言って俺が初めに使徒に接近した。
やはり5本は多いが、アスカやシンジのおかげで吹っ切れた分、当たらずにはすみ懐まで入った

「おりゃぁぁぁ!!!」

俺は懐で一度姿勢を低くし、右足を上げるのと同時に左足で地面を蹴った
右足はコアの下あたりに当たりそのまま使徒を空に浮かび上げた

「シンジ!!」

俺がそう叫ぶとシンジが空に舞った使徒が落ちる瞬間を狙い、前に大きく蹴りを加えた

『ドゴォォォォン!!』

大きな音とともに使徒は倒れた

「アスカ決めろ!!」

「分かってるわよぉ!!」

アスカはシンジが使徒を蹴るモーションに入るときに大きく空へジャンプしていた。
そして使徒が倒れた瞬間に一気に落下スピードと体重を足に込めて強烈なけりを使徒のコアにぶつけた。

『ヒュゥゥゥゥゥーー  バキィ』

『ドガァァァァァァーーーーーーン!!!!!』

使徒のコアは破壊さ天に大きな光の十字架が出来た。
しかしアスカはその爆発で吹き飛ばされたのだ。

「きゃぁ!!」

タクトは使徒に一発攻撃を入れたことで亞刹号機の腹に空いた穴の激痛が伝わってきていた。
しかしそんなことでアスカが地面に強打するのを見てられるわけもなく・・・・

「いてぇぇぇぇぇ!!!」

そう大声で叫びながら落ちてくる2号機を受け止めた。
受け止めた時は体に何倍もの負荷がかかり、今まで以上の激痛を催した。

「ぅう、大丈夫か・・アスカァ?」

「何よアンタ、痛いんだから助けなきゃよかったじゃない!!」

「いやいや、だってさぁ・・・仲間じゃねえか。最初に言っただろ酷い目に会わせたくないって、な?」

俺はそういって受け止めていた2号機を下した

「もう、なんで私ばっかり助けるのよ!!もう、いつになっても借りを返せないじゃない・・・」

アスカはそう小声で言った

「借りなんか返してもらおうとして助けてないよ、気にするなよ」

「私はきにする「あのぉ〜」

アスカが何かを言いかけて時にシンジがこちらにきて話しかけてきた

「ミサトさんが回収するから、一番近い回収ポイントに集まってだって・・・・」

「お、おう!わかった行こうぜ!」

そう言ってタクト達は無事使徒を倒してネルフに帰還した








〜ネルフ〜

「なんでタクト君あなた通信の回線きってるの!?」

「ほえ?」

「だから通信の回線切ってるでしょ?」

「全然ミサトさん達からの通信こないなぁ〜と思ってたらそうだったのか!納得!」

俺はそういって胸の前で手をたたき合わせた。

「もう、納得じゃないわよ・・帰ってきたらエヴァには腹に穴が開いてるわで、もうまた始末書だわ・・・・」

そういってミサトは肩を落とた。
そして話が済むと俺たちはシャワーを浴びに行った。

「ちょっとアンタ着替えたらここで待ってなさい、話があるから」

アスカはシャワーに行こうとする俺を呼び止めそれだけ言うと、女性用のシャワールームへ消えて行った。
俺とシンジはいろいろな話をしながらシャワーを浴びた。
そしてシャワーを浴びて制服に着替えると、女性用のシャワールームの入口付近でアスカを待った。
シンジはご飯の準備があると言う事で、先に帰った。

「アスカ遅いなぁ〜?さきに出てどっかいったか?」

俺は腕時計を見て行った

「女の子はすることが多いのよ」

女性用のシャワールームからそう言いながらタイミングよくアスカが出てきた
シャワーを浴びた後だからなのだろう、髪は少し濡れており髪留めをしていなかった。

「さ、話があるから行きましょ」

「待てよアスカ、髪の毛濡れてるけどわざわざ早く出てきたんじゃないか?」

「な、そんなのアンタがいちいち心配しなくていいのよ!それに今日は暑いから丁度いいの!」

「暑いって言ってももう夜の8時だぞ・・・」

「もぉ!!さっさと行くわよ!!」

アスカは大きな声でそういうとネルフの休憩室に来た

「ここでどうするんだ?」

「そこに座りなさい!」

アスカはそういって俺をベンチに座らせた。

「さ、さっさと服を脱いで!」

「えっ?」

「服を脱ぐの!2回も言わせないで!!」

「わかったけど・・なんで?」

そう言いながらも俺は上の制服を脱いだ。

「アンタ怪我してるでしょ?分かるのよ、エヴァの痛みが反動で体にも出ることがあるの、私に分からない思ったの?」

「え、いや〜ね?」

「ね?じゃないわよ!はら赤くなってるじゃない!!」

そう言って俺の体の赤くはれ上がっている場所に休憩室にあった救急箱の中身で処置をしてくれた。

「これでヨシッと!」

「ありがと、アスカ」

「ふん、助けてもらったお返しよ!」

そういってアスカは救急箱をしまいしだした
俺は処置が終わり、上の制服を着ながらアスカに話しかけた。

「なぁ、アスカ今どこ住んでんだ?」

「本部の中の空いてる部屋よ、それがどうしたの?」

「いや、一人で寂しくないか?」

「私を誰だと思ってるの、寂しいわけないでしょ!」

「それなら良いんだけど、もしよかったら今俺たちが住んでる所にでも来るかなぁ〜と思ってさ」

「俺たち?」

「あぁ、今俺はシンジとミサトと一緒に住んでるんだ、楽しいぞ?来るか?」

「ふん、なんで私がそんなところに来なくちゃいけないのよ!私は今のままで結構よ」

「そうか、ならまた気分が変わったら俺にでもミサトにでも言ってくれ」

そう話していると、アスカは救急箱を元あった場所に返した

「で、今からどうするの?帰る?」

「俺は別になんでも良いぜ、連絡さえ入れてればな」

「そう、なら少し付き合ってよ」

「あぁ・・」

そう言って俺はアスカに少し付き合い、休憩室でなにげない話をしたり、すこし本部の中を散歩したりした。






-20-
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