「ん?」
リサがあたしの制服の裾を引っ張って椅子に座らせた。
「呼び捨てで呼んでいい??」
「いいよ?」
「りょうこさ、どこの中学から来たの?」
「あたし?二中だけど??」
リサはそれを聞いてなんだか納得した表情を見せた。
「なによ〜」
「あたし、はなと同中だったんだけどさ…あの子、可愛いじゃん?」
リサは真面目にそんなことを言ってくる。
「うん。可愛いよね。モテモテなんだろーなぁ…」
「…」
「なに??」
「だから…持ってかれちゃうわけ。好きな人とか、彼氏。ここの高校美羽中から来た人が多いから、あんまはなとは関わらないようにしてんだよね。てゆーか避けてんだよね…みんな取られちゃうから。」
あたしはなんとなくはなのほうを見た。
みんな友達としゃべってる中、ぽつんと席に座っていた。