小説『学園黙示録〜銃を手放すその日まで〜』
作者:MSF()

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ーーーさ……きて…さい…




『起きてくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああいいいい!!!!!!!!!!』


「うおっ!?な、なんだ!?」


『やっと起きてくださいましたか。』


金髪に整った顔にプロポーション。百人に聞けば全員が美人だと答えるだろう。世の中のアイドル達なんて比じゃない。


しかしそれはイレギュラーな存在だった。何故ならばその女性には真っ白な羽があったのだ。これは、これではまるでーーー


「天……使……?」


『はい、私は神に使える天使です。貴方は何故此処に来たかわかりますね?』


優しい微笑みで俺に話す天使。此処に来た理由…………


「……そうだ俺は頭を撃ち抜かれて死んだんだ。あのタヌキじじいめ、呪ってやる!」


『覚えている様ですね。はい、貴方は死にました。そしてこの転生の間に来たのです。』


「転生の間?転生ってあれか?あの映画とかでやってる産まれかわりの……?」


『そうです、どうやら知ってる様ですね。貴方には世界間を転生してもらいます。』


「世界間?てことは別の世界に行くってことか?よくわからんが転生つったら普通その世界でやるんじゃ?」


『はい、普通はそうですが貴方は違います。私達の主、ゼウス様が貴方をお気に入られて別の世界、平行世界に行く事になったのです。』


なんじゃそりゃ?しかもゼウスって最高神だったんじゃなかったか?かなり迷惑な神様だなおい………


「まあいいや、で?行き先は?魔法の世界とかそう言うのはごめんだぜ?ありゃ嫌いなんだ。」


『大丈夫です、その世界は貴方が居た世界と少しだけ地名などや生きている人間が違うだけで全く同じ世界です。』


「よかった、そいつは最高だな。」


『しかし、その世界では試練が待っていますよ?それも世界規模の。』


「世界規模の試練?第三次世界大戦でもやんのか?」


『いえ、そんな物ではありません。世界中で疫病によるパンデミック、バイオハザードが起こります。』


「なるほど疫病か……世界規模の疫病なら沢山の人が死ぬな。どんな疫病なんだ?インフルエンザじゃなさそうだが?」


『感染者はすぐに死に、感染した死体が歩き回り生存者を襲います。』


「おいおいおい、ちょっと待て。なんだそれは?まるでゾンビ映画じゃねぇか!」


『はいそうです。貴方にはその世界で生き残りを賭けて戦ってもらいます。安心してください、転生について幾つか願いを叶えてから世界に送ります。』


「願い?……………ゾンビだらけなら武器が要るな。そんな能力みたいなのないか?」


『ありますよ、土くれや粘土から兵器を造り出す能力、なんていかがでしょうか?』


「おお、ならそれで。あとは身体能力は俺がデルタにいた頃のままにしてくれ。最後は記憶もこのままに。少なかった家族との時間を忘れたくない。」


『はいわかりました。どうやら時間みたいです。転生したら3歳からのスタートになっています。あとの事は転生したら手紙を書いて置くので読んでくださいね?』


俺の体が段々と透けて薄くなっていく………


「ああわかった。必ず生き残って見せるさ、あばよ!」


『ええ、さようなら。また会いましょう。』


天使の前から男の姿は消え、天使も転生した彼の為の仕事に行きその空間から消えていった。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいかがですか?
どのくらい読まれてるかわからないので評価ポイントください!
感想も待ってます!

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