小説『学園黙示録〜銃を手放すその日まで〜』
作者:MSF()

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「くそぉっ!死ね!死ね!死ね死ね死ねぇぇぇ!!」ガギャガギギギギギギギィィィィイ!!!!


階段を降りると奴らに電動ドリルを突き刺しているピンクツインテールの女子生徒が居た。


「ん?コータじゃねぇか!!生きてたか!カバーする!その内にリロードしろ!!孝君伏せろ!!」PASU!PASPASPASPASPASU!PASU!PASU!


「黒瀬さんっ!!やっぱり生きてたんですね!!」


それぞれが自分達の武器で奴らを片付けていく。


「ターゲットストロイド、周囲クリア。」


「あの、黒瀬さん………まさかそれ本物……?」


「さすがコータ、俺が見込んだ奴だ!よくわかったな。もちのろんだ!見してやるよほら。」


「ほほほ本当ですか!?すごい!M4A1カービンだ!しかもデルタフォース仕様!!いやさらにカスタムしてある!ああっ!H&KUSPだ!しかもレーザーサイトにサップレッサー装備してる!あっ!VSR-10だ!ちゃんとレバーも付け替えてるし二脚もついてる!黒瀬さん、こんなのどこでてにいれたんですか!?マガジンも普通に規定からオーバーしてるし違法じゃないですか!」


「さすがコータ、だが出所は言えないな。皆も安心してくれ、マフィアや警察から盗んだ訳じゃないし闇市で買った訳でもないから。」


木刀を持った女子生徒が近付いてくる。黒髪のロングで大和撫子を思わす人だ。


「それを聞いて安心したよ。鞠川校医は知っているな?私は毒島冴子、3年A組だ。」


「小室孝、2年B組。」


「まあ毒島さんとコータは知ってると思うが3年C組の黒瀬大和だ。こんな格好だが一応此処の生徒だ、よろしくな。」


「去年全国大会で優勝された毒島先輩ですよね!わたし、槍術部の宮本麗です!」


「あ、えと、びB組の平野こ、コータです。」


「よろしく。」ニコッ


優しい笑みで挨拶する毒島さん。あ、コータがデレッデレになっている。毒島恐るべし!


「なにさ、皆デレデレして………」


「なに言ってんだよ高城。」


「バカにしないでよ!アタシは天才なんだから!その気になったら誰にも負けないのよ!!」


「落ち着け、もういいんだ。君は頑張った、もういいんだ。」
混乱する彼女を抱き締め落ち着かせる。


「う、ううっ…ああ、ああああ!うわぁぁぁーん!」


「……このまま此処に居るのは不味いな、コータ!俺のバックパックにガンベルト、ホルスター、M92FとP90が入ってるから装備して職員室を制圧しろ。俺は殿をやる。」


「いいんですか!?ヒャッホーイ!!「コータ、喜ぶのは後だ職員室を制圧しろ。奴らが群がってくるぞ?」Sir yes sir!」


コータがP90を構えて職員室の扉を開けてクリアリングをする。


「クリア!奴らはいません!」


「そうか、では中に入ろう。」


「コータと孝君は扉にバリケードを作ってくれ。後は休憩だ。高城さんももう落ち着いたか?」


無言で頷く高城さん。あ、でも服の端は持つんですね。


「鞠川先生、車のキィは?」


「あ、バックの中に……」


「全員を乗せられる車なのか?」


「う゛っっ!!四人乗りのコンペです………」


「部活遠征用のマイクロバスはどうだ?壁にキィがあるが。」


「まだあります。」


「バスはいいけど、どこへ?」


「皆の家族の安否確認、近い者から順に回って必要なら助ける。そして自衛隊や軍のセーフゾーンに向かいます。」


「なんなのよ、これ……」


「麗、どうした……!」


『……です、各地で頻発するこの暴動に対し政府は緊急対策の検討に入りました。しかし自衛隊の治安出動については与野党を問わず慎重論が強く……』


「暴動ってなんだよ暴動って!!」


「孝君落ち着け、国はパニックを恐れているんだ。それに信じたくないんだ、死体が動き回って人を襲うなんてな。」


『知事により非常事態宣言と災害出動要請は……パンッ!!ッ!?発砲です!ついに警察が発砲しました!!パンッ!!パパンッ!!状況はわかりませんが……きゃあああああっ!!いや、なにっ!うそっ、た、助けっ、うあっ、ああああっ!!ザーしばらくお待ちください』


「どうして今更ながらパニックを恐れてるの?」


「今更だからこそ、よ!!」
あ、復活したな。


「恐怖は混乱を産み出し混乱は秩序の崩壊を招くわ。そして秩序が崩壊したら……どうやって動く死体に立ち向かえというの?」


「アメリカも壊滅的、モスクワもアウト、北京は炎上。治安が保ててるのはロンドンだけか。」


「信じない、信じられない……たった数時間で世界中がこんなになるなんて……ね、そうでしょ?絶対に大丈夫な場所有るわよね!?きっとすぐいつもどおりに……」


「いや無理だこれはバイオハザード、パンデミックなんだ。」


「パンデミック……」


「パンデミック、感染爆発ね。世界中で同じ病気が大流行してるってこと。」


「インフルエンザみたいなものか?」


「1918年のスペイン風邪はまさしくそう。最近だと鳥インフルエンザにその可能性があると言われていたわ。インフルエンザをなめちゃいけないのは分かってるわよね?スペイン風邪なんか感染者が6億以上、死者は5000万人になったんだから……」


「それより、14世紀の黒死病に近いかも……」


「その時はヨーロッパの3分の1が死んだわ。」


「どうやって病気の流行は終わったんだ?」


「色々考えられるけど……人間が死に過ぎると大抵は終わりよ。感染すべき人が居なくなるから。」


「でも、死んだやつは皆……動いて襲ってくるよ。」


「動く死体なんて科学の対象外、骨だけになるのを待つのも無理そうだな。」ガンガンガン…


「黒瀬くん、さっきから何をやってるんだ?」


「ん?ストックで床を叩いてるんだよ。」


少し困った顔をする毒島さん。


「ははっ冗談さ。だいぶ弾薬を使ったからここで補給をしようとね。よし開いた。コータ、銃の補充だ。好きなのを選べ、弾薬は沢山あるからな。」


「ありがとうございます黒瀬さん!!うひょー!!ハンドガンはハイグレードSIG-P228,P99,グロック19!アサルとライフルはH&K-MP5ラス,H&KMP7A1!しかも分解したCOLTM4SシステムとAA-12まであるじゃないですか!これで半年は戦える!」


「あの〜、俺も銃を貰っても良いですか……?」


「あー、すまんが孝君、君には渡せないんだ。此処にくるまででわかったんだが奴らは音に寄ってくる。確かにサップレッサーがあるから音はしないがするのには違いない。それに素人が撃っても当たらないし弾の無駄遣いになるだけなんだ。銃を撃つにはちゃんとした訓練が必要になる。すまないが分かってほしい。」


「そうですか……分かりました。俺にはこいつがありますしね。」
バットを振って言う孝君。


「ああ、今は頼むよ。また時間が開いたら練習しよう。俺とコータでみっちり教えてやるさ。」


「小室君!!僕は軍事には厳しいよ?」


「はははっ、二人に教えて貰えるなら直ぐに出来そうだ。」


「………よし、そろそろ休憩は終わりだ。これから駐車場に向かおう。」


「駐車場には正面玄関からが一番近い。」


「コータ、カバー。ナイスショット!よし!!行くぞ!」





こうして学校を脱出するマイクロバスに向かい大和達は再び進み出した…………





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いかがでしょうか?

感想が全く来ない………(涙)

やっぱり面白く無いんでしょうか……まあこの小説はだだの妄想に過ぎないのですが……

コメント待ってるのでお願いします!

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学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD 3 (角川コミックス ドラゴンJr. 104-3)
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