小説『真剣で私に恋しなさい!〜転生させられしもの〜』
作者:レイフォン()

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チーム紹介とトーナメント表(仮)




今日はトーナメント本選!

俺達は朝から麗子さんの作ってくれた栄養満点な朝食を取っている。

「にしても、寮にいる殆どの子が本選に残るなんて凄いを通り越しているね…大和ちゃんだけ仲間外れだよ」

「あーそういえばそうだな。大和以外全員敵じゃないか」

「そうだな“大和”以外がだな」

「……俺だけ仲間外れ臭がするんだが…」

『気にしない、気にしない』

ゲン以外の皆が揃って言う。

「まぁ、ここでピリピリしててもしゃーねぇだろ」

「源殿の言う通りだ。朝食が皆で食べるのが美味いのだし、ここではタダの学び舎の友だ。気にしないで行こう」

「そ、そそそそそ、そうですよ!朝食は楽しく、です!」

「まゆっち、いいこと言った!」

まゆっちも相変わらず、松風でだな。

「あはは、テレビつけるか」

ピッ!

大和がテレビの電源をつけると…西方十勇士兼エクゾエルNO.1の龍造寺と雪広アナが予選で行われたお勧めの試合を紹介していた。

龍造寺は同じ西方十勇士の大友焔とキャップのチーム『ファイヤーストーム』を紹介

雪広アナは同じく西方十勇士の長宗我部とガクトの『四百万パワーズ』を紹介した。

この事にはキャップは喜び、麗子さんは驚いていた。

その後、

「この2チームもいいけど、このチームなんて全試合瞬殺だからね。これにも期待だよ」

「ですね!この蜘蛛獅子…と言うチームにも注目でしょうね」

テレビに映る2人がそう言うと昨日の予選での俺と燕の瞬殺試合が流された。

「うっへぇー、俺には何をしているんだかさっぱりだぜ」

「一瞬で相手選手の後ろに回り込み、手刀で気絶させる…よく見ていないと目ではおえません」

「恐ろしい早さだぜ…マジパネェ!」

『じぃ〜〜〜』

……皆の視線が痛いです。






――第3者SIDE――




―――七浜スタジアム

スタジアムは既に超満員状態であった。

「皆様、大変長らくおまたせしました!タッグマッチトーナメント、本選開始でございます!」

『ウオォオオオオオオオオオオ!』

『ヒュウゥヒュウゥウウウウウ!!』

『ワアアアアアアアアアアア!!』

『ホワァァァァァァァァァァァ!』

観客の歓声でスタジアムが震えた。

世界各地でも、大会の行方は注目されていた。




―――アメリカで

「遂にはじまるか…若い獅子達の戦いが」

「大統領。MOMOYOの出番は最後かと思いますが」

「MOMOYOを見ておくのは勿論だが、他にも見るべきところが多いさ…」

「我が国からも、ワンとツーというバイオニックソルジャーを送り込もうとしたのですが、発表から開催までが早く、調整が間に合いませんでした」

「まぁ今回は観客に徹しようじゃないか、大会後の株価の動きも注目だな」

「くっ…情けない話です。MOMOYOを見ると思うと震えがとまらない…」

「相手は武神…無理もない。神を畏れるのは当然のこと」



―――ドイツで

フランクは直接娘の雄姿を見たかったが、クリスに危険があれば援護射撃してしまうという事でドイツの自分の自宅でテレビ中継を見ていた。

「頑張れクリス、頼んだぞマルギッテ」




―――中国 梁山泊で

「! はじまるぞタッグマッチトーナメントが」

「わっちらも刺客送り込んでおけば良かったのにな
武松と李逵あたり今暇してんじゃねーの?」

「まーそう勝手に動けないでしょ〜」






―――七浜スタジアム

「私、この七浜で執事をしています田尻耕と申します
地元ゆえのゲストということで、トーナメント本選の実況をさせて頂くことに、あいなりました。最後までお付き合いのほど、よろしくお願いします」

田尻耕の挨拶をしていると、

「さて、解説は引き続き皆のアイドル川神百代と」

「西の雄、天神館は西方十勇士の石田がお送りする」

「予選で落ちた有力者を解説補佐につけようと思ってな、そうなるとメッシか石田の2択だったわけだが…十勇士も何人か本選に残っているし、石田に頼んだ」

「賢明だな。出世街道を歩むおれの解説は分かりやすい」

百代の自己紹介でにやりと笑みを浮かべる石田に呆れながら百代は言う。

「しっかしお前もきちっと光龍覚醒しておけばなぁ、マジで勿体無い。あれを止められるのはそういないだろうに…本当に勿体無いぞ」

「有名な戦国大名も負け戦の1つや2つ経験したものよ。だがそのたびに大きくなった。俺も今がソレだ」

「…って事で、はい田尻さん。進行ドウゾ」

そういって百代は田尻耕に進行を進めさせる。

「試合の流れ弾から観客の皆さんを守る男達の紹介です
予選と同じく、強さの壁を越えた4人の男達…」

田尻耕の紹介で予選と同じく鉄心達4人が紹介された。

自己紹介が終わると、田尻耕は言う。

「次代を担う若き獅子たちの方向を聞きたいかーっ!!」

『ウォオオオオオ!!!』

『聞きたいぜええええ!!』

『待ってたぜええええ!』

『俺達は…聞きたいんだぜぇえ!!!』

「それは私も同じでございます!さぁ皆さんお待ちかね
トーナメントを戦う選ばれし16チームの入場です!」


「英雄再臨ッ!天下五弓を従えて新たなる伝説を作る!
優勝候補の源義経&椎名京、源氏紅蓮隊だッッ!!」

「その名に恥じぬよう、精一杯頑張るぞ!」

「文字通り援護射撃あるのみ」



「筋骨隆々こそが起源にして頂点と知らしめたい!!
長宗我部宗男と島津岳人の400万パワーズだぁ!!」

「俺の強さと四国の素晴らしさ!見せてやる!」

「俺様に惚れた女がいたら、いつでも連絡待ってます!」



「どちらも名家!格闘術は既に完成させられているッ!
黛由紀江と武蔵小杉のザ・プレミアムズだァー!!!」

「この絢爛な場こそプレミアムな私に相応しい!」

「お、お友達、ぼっ、ぼしゅっ…募集中です」



「今度のマトはお前自身!狙撃なら絶対に負けん!
那須与一と葉桜清楚の桜ブロッサムだぁ!」

「足手まといにならないよう、頑張ります」

「ちっ…こんなでかい大会どんな奴が紛れこんでいるやら」



「何でもありだから、ニンジャがいるこいつらが怖い!
福本育郎と鉢屋壱助の無敵童貞軍、予選は全て不戦勝」

「童貞が持つ未知なるパワー。お見せしよう」

「写真を撮りつつ試合も勝つ!俺には出来る」



「正体不明だが参加資格を満たしているのは確認済みっ
その名はミステリータッグ!いったい何者なんだッ!?」



「軍人こそ最強、優勝なんてイージーオペレーション!
マルギッテとクリスの大江戸シスターズが登場だッ!」

「自分とマルさんが組めば、それはもう凄いんだぞ!」

「私に眼帯を外させる敵が出る事を祈ります」



「でかぁぁい!胸が!ド迫力だからこその優勝候補
武蔵坊弁慶と板垣辰子のデス・ミッショネルズだ!!」

「よろしく。名前の元ネタは想像の通りです」

「んあ〜眠いけど頑張るよぉ…Zzz…」



「自分達の強さを証明する時、きたれりっ!
不死川心と川神小雪のKKインパルスだっ!」

「ヒョホホ。誰だろうと投げまくってやるのじゃ!」

「僕達のアツーイ戦いはこれからだよーっ」



「自分を試すため世界を動かす男が大会にやってきた!
九鬼英雄と井上準のフラッシュエンペラーズっ!」

「フハハハ!九鬼だろうと遠慮するなよ皆!」

「ちょっとは遠慮して欲しいケド。守るこっちは大変だ」



「川神のSMクラブからNO.1女王が下僕と共に上陸だ
板垣亜巳とクッキー2のアーミー&ドッグ!」

「一稼ぎできるチャンス…食らいつくまでさ。ねぇ豚」

「くっ…公衆の面前でマゾ呼ばわりされるとは」



「街の闇で磨いた喧嘩技と川神流の薙刀が奇跡のコラボ
川神一子と源忠勝のチャレンジャーズだぁ!」

「オーッス!ガンガン勝って名を上げたいわね」

「俺は一子のサポート…やれるだけの事をやる」



「大筒に磨きをかけて参上!大会に嵐を呼ぶコンビ!
大友焔と風間翔一のファイヤーストームだぁっ!」

「我は西方十勇士、大友ぞ!この名をよく覚えておけ」

「運命はたえず俺に味方する…やってやろうじゃない!」



「この瞬間だけ執事ではなく獲物を狙う凶暴な虎に変貌
武田小十郎とステイシーのワイルドタイガーだ!」

「ルァアア!!揚羽様ぁ!頑張りますっ!!」

「フフフ。大佐、お久しぶりじゃないか」


「私達が強いんじゃない最強なんだそこんとこ4649
羽黒黒子と板垣天使の地獄殺法コンビだ!」

「万雷系の拍手系が気持ちいい系!頑張るかぁ!」

「おーい、ウチの名前は省略して天でいい、天で!!」



「さぁ残すところも最後の1組です!
予選全ての試合は瞬殺!納豆小町と古くから伝わる流派がタッグを組んだ!その強さはまさに未知数!
松永燕と八神信也の蜘蛛獅子チームだぁっ!」

「はーい!仲良く楽しく一生懸命頑張りまーす」

「俺を満足させてくれよ!(満足先生風)」



チーム全て紹介し終わると、

「これで全部か…1つ怪しいコンビがいるがいいのか?」

石田はミステリータッグの事を言っていた。

「まぁこういう展開には、お約束じゃないか」

百代の言う事に石田は「そうだな」と納得した。

「参加者の法則をお気づきになったでしょうか皆さん
そう、ほとんどが川神周辺の人間達なのです!」

「(データがとりにくい外国人の強者は闇討ちしていったから、それも当然)」

「まさかここまで川神色に染まるとは…情けねぇな」

「年齢制限も原因じゃよ。世界でも名を馳せてる格闘家の皆さんは大抵20代後半以降だしの
(まぁある意味狙い通りじゃわい。四天王の選出基準は、国内の若い格闘家だからのぅ。腰を据えて選べるぞい)」


「予選で外国人同士がつぶし合っていたのもでかい
ムエタイとボクシングよかダブルKOだったしな」

「そうやって強者が勝手につぶし合ってくれて、結果勝ち残る運も実力のウチだな。それだけの激運を持つ者が、本選に残っている」

百代の一言で、

「はっくしょーん!」

翔一がクシャミをしたのである。

「…そう考えると厄介なパラメータだ、運というものは」




「ではトーナメントの組み合わせにうつりましょう!」

「巨大モニターに注目だ。組み合わせは瞬時に決まるぞ」

「コンピューターがランダムで一斉に配置します…
さぁ!これが!!トーナメント表だぁ!!!」





(Aブロック)
第1試合1回戦:蜘蛛獅子VSワイルドタイガー

第1試合2回戦:400万パワーズVS無敵童貞軍

第1試合3回戦:地獄殺法コンビVSデス・ミッショネルズ

第1試合4回戦:ザ・プレミアムズVS桜ブロッサム


(Bブロック)
第1試合5回戦:源氏紅蓮隊VSアーミー&ドック

第1試合6回戦:ファイヤーストームVS大江戸シスターズ

第1試合7回戦:チャレンジャーズVSフラッシュエンペラーズ

第1試合8回戦:ミステリータッグVSKKインパルス




「えーこれが仮の組み合わせになるわけですな。
試合開始は1時間後。それより30分前に、正式な組み合わせを発表します
互いの合意があれば組み合わせの変更を受理致します」

「フォフォ、まぁそう簡単には変わらんじゃろうがの」

「では、組み合わせの解説は正式なのが出てからだな
んーっ、どうなるだろうなぁ。楽しみ楽しみ」



こうして、本選まであと1時間。

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真剣で私に恋しなさい!! 大判マウスパッド
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