小説『愛すべき、世界の終わり。』
作者:瀬菜()

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 *誘拐*

乃「世界世界〜!聞いてよ〜!」

世「何?」

乃「今日の朝ねー、登校する時にね、後ろからおじさんが来てー!
  『駅はどこ?』って聞かれたから、『あっちです』って言ったわけ。」

世「うん、それで?」

乃「でもねー、詳しい場所が分からないっていうから、連れて行ってほしいって言ってて。
  『でも登校の途中だから無理です』って断ったの。」

世「……………で?」

乃「『おかしあげるから、お願い。』って限定おかし渡されてー、仕方なしに了承したわけよ。おかしを出されりゃ飛びつくのが子供って物でしょ。」

世(待て待て待て待て………)

乃「でねぇ、途中まで連れて行ってたんだけどー、時間がヤバかったから、とんずらしてきたの。にしても、いいおじさんだよねぇ。見ず知らずの子供におかしを……」

世「誘拐犯じゃん!」

 ★一番に誘拐されそうな、乃愛。

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