小説『FAIRYTAILの世界へ!!』
作者:()

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脱走ですね、わかりますwww










やあ、ユウトだよwww


あれから能力がちゃんと使えるか試しました。


結果は大丈夫だ、問題ないwww


そして今は………。


「エルザ………。急がねえと奴等に見つかっちまう」


「う、うん………」


そう呼びかけるシモンに震えながら頷くエルザ。


はい、脱走失敗の日ですwww


「も、もしも見つかったら………」


ガクガクと震えが酷くなるエルザ。


震えてるねえ。まあそんな姿も可愛いけどwww


「大丈夫www俺がいるからね〜www」


大丈夫じゃないwww


「ユウト………///」


ユウトの言葉で真っ赤になるエルザ。


「可愛いィィィィィwww!!」


ガバッとエルザに抱きつくユウト。


「ヒャゥッ!?」


「ナデナデ」


「………フニュウ」


ユウトがエルザの頭を撫でると気持ちよさそうに目を細める。


「兄さん!姉さん!早く!」


そんなユウト達に声をかけるのはショウという少年。


兄さんと呼んでくるのは謎だ。


「ショウ!!でけえ声出すんじゃねーよ!!」


「ウォーリーとユウトのほうが大きい声ーみゃあー」


「へへっ、すまねえミリアーナ」


大声をだすウォーリーとユウトに注意をし、猫語をしゃべったのはミリアーナ。


てかデレデレしているウォーリーキモいwww


「逃げることより可愛い娘を愛でるほうが大切だwww」


「違えだろ!!てかエルザを離せ!!」


おいおいシモン。男の嫉妬はキモいだけだぜ?


「俺たちは『自由』を手に入れるんだ。未来と理想を………。行こう、皆」


「「「ああ(うん)!」」」


ジェラールの言葉に応えるユウト以外の皆。


だってねえ?どうせ失敗するんだしwww






























「そう簡単に逃げ出せると思ったか!ガキどもがぁ!!」


「ひっ、ひぃぃぃ!!」


怒鳴る神官に怯え、悲鳴を上げるショウ。


はい、見つかりましたwww


「逃走計画の立案者は誰だ?懲罰房へはそいつ一人に行ってもらう。優しいだろ?ひひひ」


笑い方がキモいwww


あ〜あ〜、ショウ震えすぎだぜwww


さて、介入しますかなwww


「俺だ。俺が計画を立案し、指揮した」


「ユウト!?」


「ほう…ふん…この女だな」


ユウトが名乗り出るが、神官はそれを無視し、驚き声を出したエルザを指名する。


違いますwww神官さん間違ってますよwwwそのドヤ顔やめれwww


「あるぇ?神官様たちの目って節穴なんすねえwww」


「なんだと!?」


突然挑発しだしたユウトに色めきだつ豚面の神官。


「神に仕える人として人を見る目がないとはねえ………。その神様自体能無しなんじゃねーのwww?ププッwww」


「ユウト!」


「お、おい!」


なおも挑発を続けるユウトに焦りの表情を浮かべるエルザとウォーリー。


「こんのクソガキがァ〜!!」


「そんなに懲罰房に行きたいんなら連れてってやるよ」


とうとうユウトの挑発に乗り激昂する豚面の神官と、陰険そうな神官。神官が後ろに控えていた兵にユウトを連れて行くように命じる。


おぅふwww襟をつかむなwww窒息死するwww


「ユウトは違う!俺がしたんだ!」


「ユウトッ!」


吠えるジェラールと、ユウトに手を伸ばしているエルザ。


ユウト、逝きま〜すwww!


ちょwww今この誤字はシャレにならないwww


「貴様らは3日間飯抜きだ。まあ懲罰房よりはマシか………。あはははっ!」


さてと、痛いのは嫌だからな〜。


『これはゾンビですか?』からゾンビの力…っと。


これで何をされても痛みは一切ないぜっwww


ちなみに弱点として太陽光に当たると気絶するけど、まあそこは俺クォリティ。弱点をなくした。


メリットの再生は、今はつけてない。


俺がボロボロにならないと原作でのエルザの代わりにならないからね。


さて、どんなことされんだろうな〜。


ユウトside out―――









エルザside―――


皆と脱走を計画した。


だけど結果は失敗。計画の立案者が懲罰房行きになった。


立案者はショウだった。とても怯えていた。


だから私が代わりになろうと思い、声を出そうとした。


だけどその前にユウトが庇った。


でもあいつらは私を連れて行こうとした。


だけど私は怖くなかった。ユウトが庇ってくれたから大丈夫。


そう思ってユウトを見るといつものヘラヘラした笑顔はなく、相手をバカにしたような笑みであいつらを挑発し始めた。


だめ!!


そう言う前にユウトの懲罰房行きが決まった。


連れて行かれるユウトを見て悲しかった。


私が大きな声でユウトを呼ぶと、ユウトは優しい笑顔を浮かべていた。


エルザside out―――









ジェラールside―――


俺は今この前懲罰房に連れて行かれたユウトを助けに来ている。


エルザも一緒だ。


「こっちだエルザ!」


「うん!」


「ユウトー!ユウトー!」


「どこにいるの!?返事をして!!」


ジェラールとエルザは声を張り上げる。


「―――――………」


「!?」


今声が聞こえた!


「ユウトだ!」


「ああ!こっちだ!」


俺たちは仲間を庇って連れて行かれたユウトを助けるために走った。


「いた!」


ジェラールはエルザが見ている方を見ると、そこには牢屋の中でぐったり倒れているユウトを見つけた。


「お、おい!しっかりしろ1」


「ゆうとぉ〜」


ジェラールはピクリとも動かないユウトに、慌てて駆け寄り声をかける。エルザはもう泣いている。


「………おいおい…泣くな…よ…エル…ザ………」


「ユウト!?」


途絶え途絶え声を出すユウトがこちらに顔をむける。そのユウトをよく見ると―――――



































―――――右目を失っていた。


ジェラールside out―――









ユウトside―――


はいどうも〜www私の迫真の演技、いかがでしたかwww?


正直、痛みがないから別に平気なんだよね。ケガも後で余裕で治せるし。


「う、うわぁ!!」


おいおい、なんだその反応。傷つくわ〜www


「ユ、ユウト…グスッ…み、右目がぁ…ヒクッ」


あぁ〜、やっぱり潰されたよwwwてかエルザの泣き顔可愛いwww


「なんで…なんでこんな酷いことを………」


まあ、おちょくりまくったからねwww


「俺たちが何をしたというんだー!!」


ちょっwwwうるせえwwwそんな大声出したら………。


「いたぞ!ここだ!」


ほらぁ、神官に見つかったぁ。


「く、くそ!エルザはユウトを連れて先に行け!俺が囮になる!」


言うと同時に走り出すジェラール。


「わ、わかっt「ダメ…だ」ユウト!?」


頷きかけるエルザを遮るユウト。


「俺を抱え…て逃げたら、エルザも…捕まる」


「で、でも!」


「大丈夫…だから」


「ユウト………」


エルザの髪を梳きながら優しく語りかけるユウトに、何も言えなくなってしまうエルザ。


あぁ〜、やっぱりエルザの髪の撫で心地は最高だね。


「ほらっ!早く………!」


「っ!絶対に助けに来るからね!」


ふぃ〜。やっと行ったか。演技も疲れる。


そういや音がしなくなったな………。ジェラールは捕まったなwww


さて、反乱まで寝るかwww


ユウトside out―――









ウォーリーside―――


ギィィ………


扉が開く音がする。


扉から入ってきたのはエルザだけだった。


「ユウトとジェラールはどうした?」


「………グスッ」


「エルザ………」


「そっとしておいておやりよ」


あれこれ聞き出そうとするシモンを止める老人。


この人はロブおじいちゃん。


昔はどこかのギルドで魔導士をしていたらしい。


てかエルザが一人で帰ってきたってことは………。


「けど…ユウトとジェラールが………」


シモンがそういうとロブは首を横に振り………。


「きっと捕まってしまったんだろうね」


「ユウトは…ヒクッ…私だけ逃げろって…グスッ…ジェラールも囮になって………」


やっぱりな………。


「もうこんなトコやだぁぁぁ!!うわあああん!!」


「何の騒ぎだー!!」


この話を聞いて我慢できなかったのか、ショウが大きな声で泣き出す。それに怒鳴り込んでくる神官。


おいおい、これ以上声を出すと殺されちまうぞ………。


「おとなしくしねーかクソガキ!」


「落ち着けショウ!」


「大丈夫だよ、おじいちゃんがいるからね」


そうしてウォーリーとロブでショウをなだめていた、次の瞬間。


「うああぁあああぁあっ!!」


エルザが大声を上げながら飛び出し、神官から槍を奪い、二人まとめて薙ぎ払った。


「反乱だー!!」


薙ぎ払われた神官のうちの一人が声を上げる。


「従っても逃げても自由は手に入らない。戦うしかない!!」


しかし奴隷たちは皆エルザの話に聞き入っている。


「自由のために立ち上がれェェェ!!」


牢屋の中から奴隷たちの咆哮が上がった。





























「反乱だー!鎮圧しろー!!」


神官たちと奴隷たちが激突した。


ウォーリーside out―――









ジェラールside―――


あの後、俺は捕まった。


そして懲罰房に入れられ、鞭打ちをされていた。


神官どもは暴徒鎮圧とか言っていたが、そんなの耳に入らない。


ニクイ。


すべてが憎い。


―――――人の憎しみが余を強くする。


「っ!?だ、誰だ!どこにいる!?」


―――――我が名はゼレフ。憎しみこそが我が存在。


ジェラールside out―――









ユウトside―――


ズズ…ン………


おぉ。さっきからのこの音は…反乱が始まったのか。


さっき神官が鞭打ちしてきたが痛くないので寝てしまっていた。


てかあのちびっ子はなんだ?


あ、俺もちびっ子だろというツッコミはなしでwww


さっきから一人で話してるけど………。


あぁ、そういえばジェラールはウルティアに洗脳されるんだったな。


………まあ別にジェラールはどうでもいいからほっとくかwww


ユウトside out―――









エルザside―――


「今日中に第8セクターまで解放する!皆頑張って!」


「無茶だ!あそこは兵の数が多い!」


今日で解放する地域をエルザが告げると、それにシモンが反論する。


そんなこと言ったって………。


「だって!早くユウトを助けないと!」


こんなことをしている間にもユウトが………。


「脈なしだな、シモンさんよぉ」


ニヤニヤしながらシモンに話しかけるウォーリー。


脈なし?何のこと?


「エルザ!お前、ユウトのことが好きなのかよ!?」


シモンがウォーリーを押してエルザに聞く。


「は?こ、こんな時に…な、何言ってんの!そんな話、今は………///」


自分でも顔が赤くなっているのがわかる。


私はユウトのことが………///


「俺はお前のことが…す」


ドゴォ!!


え?シモンが何かを言い終える前に吹き飛ばされた。


魔法兵だ………。


「て、撤退だァァァ!!」


「ダメ!皆あきらめないで!」


「逃げろー!!」


「うわァァァ!!」


悲鳴を上げながら逃げ惑う奴隷たち。


待って、待ってよ皆。


「ユウトを助けてェェェ!!」


「エルザー!!」


私に向かって魔法が飛んでくる。


よけられない。


私がそう思って動けないでいると………。


ドォォォン!!


その魔法に当たったのは私を庇って立ちふさがったロブおじいちゃんだった。


「ロ、ロブおじいちゃん!!」


「こ、こんな老いぼれでも少しは役に立てて…よかったよ………」


「おじいちゃん!」


「自由とは心の中にある。エルザちゃんの夢はきっとかなうよ」


ロブおじいちゃんはそういうと動かなくなった。


「おじいちゃーん!!」


悲しい。もう大切な人が傷つくのは嫌だ。





























ユウト………。


「あああぁああぁああ!!」


「え!?武器が浮いて向かってくる!?」


「うぁ!!」


「ぐぁぁぁ!!」


「ギャァァァァ!!」


エルザが吠えると地面に落ちていた剣が浮き上がり、魔法兵たちを襲い、全滅させた。


「はぁ…はぁ…はぁ………」


これが魔法。この力があればユウトを助けられる!


おじいちゃん。私は自由を手に入れるよ!


「ついてこい!!」


エルザside out―――









ユウトside―――


………静かになったな。


エルザが魔法に目覚めたか。


てことはもうそろそろ………。


「ユウト!!」


ユウトの目の前に現れたのは、心底嬉しそうにしているエルザだった。


お〜お〜、嬉しそうにしちゃって………。


「もう大丈夫だよ!全部終わったの!犠牲になった人は大勢いるけど、勝ち取ったんだよ!」


「そーか………。よく頑張ったな………」


「うん!」


ユウトがエルザの頭を撫でながらねぎらうと、満面の笑みをユウトに向ける。


グハァッ!


「!?ユウト!しっかり!」


くっ、鼻血が………!


「エルザ…その可愛さは反則だwww可愛すぎるwww」


「ふぇぇぇ!?///」


『ふぇぇぇ』ってwww可愛すぎだぜwww


「俺はあんまり動けねえんだ………。ジェラールを助けてやってくれ」


いろんな意味でwww


「え………?あ、わかった!」


忘れてたねこの子wwwジェラール、ざまぁwww


さてと、エルザが助けに行って少ししたけど、ジェラールに魔法で吹っ飛ばされるからな〜。


助けにいこっとwww


ユウトside out―――









エルザside―――


ユウトに言われた後、ジェラールを助けた。


これで自由になれる!そう思っていたのに………。


ジェラールは言った。


本当の自由はここにある。Rシステムを完成させ、ゼレフをよみがえらせる。と………。


「ど、どうしちゃったの、ジェラール………?」


聞いてもジェラールは答えてくれない。


グシャ!


私は目を疑った。


ジェラールが魔法で神官たちを殺し始めたのだ。


「あはははっ!!」


「ジェラール…しっかりしてよ………」


「エルザ…一緒にRシステム…いや、『楽園の塔』を完成させよう」


「バカなこと言わないで!!ユウトもお医者さんに診せないとだめなの!私たちはこの島を出るのよ!!」


そう、ユウトは重傷だ。早く治療しないと………。


だけどそういうとジェラールは私に魔法を撃ってきた。


私は来たる痛みに目をつぶった。


ドン!!


温かい………。


私は誰かに抱きしめられているみたいだ。


私はその人が誰かを見るために目を開けた。


そこにいたのは私の代わりに魔法を受けた、大切な人だった。


「ユウト!!」


エルザside out―――









ユウトside―――


はい、先ほど魔法を背中に受けたユウトですwww


俺は能力のおかげで不死で痛みもないけど、常人なら死んでるねwww


原作ってこんなに強かったっけ?


「ゆうとぉ…しっかりしてぇ………」


おぅふwww大号泣じゃないですかwww


………あぁ、ロブもこんな感じで死んだんだっけな。


さて、とりあえず死にますかっwww


「エ…ルザ………。俺は…もう助からない………」


「そんなこと言っちゃダメ!!」


「最期に…笑って…くれないか………?」


「ヒグッ…うぅ………」


ニコリ


涙でぐちゃぐちゃで無理をしているのがすぐわかる笑顔。


「やっぱり…笑顔の方が…可愛い…ぞ………。





























エルザ…幸せに…な………」


「………ユウト?ユウトォォォォォォ!!」


ユウトside out―――









エルザside―――


私は気づくと砂浜にいた。


少しすると楽園の塔でのことを思い出した。


自由を勝ち取ったこと。


でもロブおじいちゃんが死んじゃったこと。


ジェラールがおかしくなっちゃったこと。


そして―――――





























―――――私の大切な人が死んじゃったこと。


「うああああああああああん!!」


エルザside out―――









あとがき


というわけで今回で幼少期編は終了です!
ふ〜、このページを書くのはすごい頑張った。主に文字数的な意味で。
え?シリアス?
これはシリアスのうちに入りませんwww
さて、次はファントム編にほんの少しだけ介入します。
ではでは、また次の機会で。


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