小説『竜から妖精へ……』
作者:じーく()

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31話 震天動地・大地を揺るがす衝撃









































強大な魔力の渦が発生する……。

発生源は……相対する2人を中心に……だ。











“ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………”












辺り一帯が……揺れる。

まるで地震が起こっているようだ。

「……ははっ、これ程とはなぁ。すげえ……これ程の魔力は拝んだ事がねえかもしれねぇな…。しかもガキで………よぉ?」

ギルダーツは……初めこそ驚愕の表情だったが…。

それは次第に薄れ……。

笑顔になる……。

そして……。



ギルダーツ自身も…強大な魔力に包まれていた。




『……オレもびっくりだ…。アンタは……、これまでとは全然違うって思ってたけど…それは違った。』

そして…目を見開いて。

『……全然どころじゃないっ。 次元そのものが違うようだ……。』

……そういった。



「はははっ……。オレを評価してくれてんのかい?ガキの癖に……よぉ。よおし……こっちも力いっぱいだすぜ?出し惜しみすんなよ?」

ギルダーツは、薄っすらと…笑いながらそう言う。

『…出し惜しみなんかしてたら消し飛んでしまうよ。』

そう言って…目を瞑り……。

『…しない。これはほんとの本気…だ!』

目を見開き、そう返す。

「良い返事だ…。行くぜ?」




“   ズ             ンッ!!!!!!!!!!!!!!   ”





……そして、さらに…魔力が上昇してゆく…。




『そっちこそ………。』




ギルダーツにあわせるように…少年の魔力も高まっていった。





『……………………………』


「……………………………」




そして……先程の魔力の影響の地震が嘘のように…

辺りが一瞬静かに……。



だが…!

次の瞬間!!





「破邪顕正……」

『オーバー・ドライブ……』





互いに拳の一点に高めた魔力。

それを構え……!!





          「一天!!」       『エネミー・ロウ!!』




互いに撃ち放った!

その拳が合わさったと同時に!









“ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!”









まさにそれは、震天動地。


二人を中心にその周囲が一気に吹き飛んでいった。
















ギルド フェアリーテイル side







そこでは、いつも通りに皆が騒いで宴をしていた。

その時…それはおこった。






“ズズズズズズズズズズズズズズズ……………”






「ぶはっ!!な…なんだ??」

「じ…地震か!?!」


ギルドそのものが震えていたのだ。




「うっひゃああ!すっげ!これが(じしん)かぁ?初めてだっ!!」

その場でハシャいでいるのはナツだ。

自身は…言ってるとおり、初めてなのだろう。

初めての事に驚くのではなく、喜んでいた。

「アホか?お前は。なんで地震が起こってうれしいんだよ。」

半裸の少年…グレイがため息を出しながらそういう。


「ああ!!おめーこそ!何で裸になんのが楽しいんだよ!この変態がっ!」

「誰が裸だ!!履いてんだろうが!!」



またまた……喧嘩を……。

グレイもグレイでオカシイ……確かにはいてるね…

下だけ……。


「も〜…ナツってば……」

そこに白い髪の女の子がため息を……。

「ははは…まあ、いつもの事だよ。リサーナ。」

そこに同じ髪の色の大人しそうな男の子が…。

「あははっ……それもそーだよね…?エルフお兄ちゃん。」

最後には一緒に笑って2人の喧嘩を見ていた。


……いやいや、とめようよ…。




「やめないかっ!2人とも!!」


“ゴッ!ゴンッ!!”


そこにやってきたのは……。


「いっ…」「ってええええ!!」


拳骨で2人をノックアウトする!

「地震が起きたときは急いで机の下へ!だ!地震は危ないし怖いものなんだぞ!」

赤い髪の鎧の少女…エルザだ。




「いって…エルザ!?…勝負しろ!!」

「エルザ!てめっ!!」



2人で…頭を抑えながら…にらみつけるが……。



「  な   ん   だ   ?」



暗い…表情で睨み返すと……。


「「な…なんでもありません!!!」」

ビクッ!!!っと2人抱き合いながらそういった。





「じ…じしんって奴よりこええよ!!」

ナツがそう言って震え上がっていた!! 苦笑

「まったくだよ……。」

グレイも…同意していた。

そう言って…最後には互いに見合いながら…。

「「にっ……」」

笑っていた… 

まあ、すぐに知らん振り!!ってしたけど… 笑






「あはは…ここでお姉ちゃんがいたら…さらにエルザと喧嘩になっちゃってたかな?」

リサーナがエルザを見ながらそう笑う。

「ははは……もう、みんな仲良くしてほしいよ…。」

エルフマンは……ただただそう願うだけだった… 苦笑
















「やれやれ……ほんとに元気なガキどもじゃわい…。」

マスターは少し離れた場所。

カウンターに腰掛けながらギルドの連中を見ていた

呆れながらも…微笑みながら…。

だが……その笑みもすぐに失せる。

「むぅ………」

マカロフは…窓の外を見た。

これは地震なんかではない…。

それはすぐに理解できた。

(……これ程……とはのぉ……。)

いまだに大地の底の方をまるで何か巨大な生き物が蠢いているように…
ゆったりだが……、

力強く……動いている。

とてつもない…強大な魔力のぶつかり合いだ。

「……あのギルダーツとここまでやり合うか。ふむ………。」

そう呟く……。

心配してるのかと思いきや…



「まあ、あやつなら大丈夫じゃろう!」



すぐにニカッ!っと笑い出す。

「ああ?何か言ったか?ジジイ…。」

そこに来たのはラクサスだ。

ラクサスも…この異常な揺れの正体。

薄々は感じていたようだ。

だからか、ラクサスも……マカロフと同じほうを見ていた。

「ははっ、なんでもないわい。それよりものぉーラクサス。ひょっとすればとんでもないルーキーが入ってくるかもしれないぞぃ?」

さらに笑い酒を飲む。

「はぁ?何言ってんだ?ボケた上、酔っ払ってんのか?ジジイ……」

ラクサスは…やれやれと…奥のほうへ戻っていった。




Side out





-32-
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