小説『竜から妖精へ……』
作者:じーく()

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45話 初めての約束



























宴……。

生まれて初めてのことだ!

なんかこう……どういったらいいかな?

まあ、感想は。



「うおりゃああああ!!」

「まだまだ!!!」


““ゴクゴクゴクゴク!!!””


あっちは飲み比べ……。


「ぐぬぬぬぬぬ………!」

「ぐらああああ………!」


““グググググググ………。””


こっちは、腕相撲…力比べ……。


「おりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」

「そりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」



““バクバクバクバクッ!!!””


こっちは……まあ、食べ比べ?


とまあ……

簡単に言ったら……。

「すっごい……騒がしいね……。」

その言葉が……というか、それしか出てこないよ。

「うおーーい!ゼクトーーー!!」

背後で殺気!!

「って!!」


“ドガアアアッ!!”


ナツが飛び掛ってきた!

「わあああああああっ!何々!!」

「もっかい勝負しろぉぉ!!!」

やっぱりそれーー!!

「よさないか!ナツ!」

そこにエルザが!


“バシンッ!”


どついた!!

「ふぎゃっ!!!」

哀れ……吹き飛んでいったのはナツだ……。

「ふぅ……あーびっくりした……。」

落ち着いて深呼吸……

さっきから、沢山食べて…飲んで……ちょっと苦しかったんだよね。

「ゼクト!」

「わっ!何っ??エルザ。」

今度はエルザが!

「その……//楽しんで…いるか……?」

なにやら……赤いエルザが。

「え…?うん!楽しいよ!こんなに楽しいの……今まで無かったと思うっ!」

ゼクトは、赤い顔のエルザをちょっと心配してたが、笑顔でそう答えた。

「そっ……そうか///」

エルザは ぱぁ!!っと明るい顔になった。

「ちょーーーっとまったーーー!!!」

そこに!

「わっ!ど…どうしたの?ミラ??」

今度はミラが突撃?してきた。



「エルザッァ!!何抜け駆けしてんだっ!!」

「む…?」



なにやら…にらみ合い?してる。




「「やるかぁ!このぉぉ!!!」」



“ドッタン!バッタンっ!!”


そして……取っ組み合いにっ!!

ナツやら、グレイやらを巻き込みながら…… 苦笑

って!!!

「ど…どうしたの!2人とも!今は宴でしょ?なんでそんなに殺気立ってるの!」

突然の…バトルに驚いていた……

そんな時…!



“ガシッ!”




手を掴まれた?

「わわっ!!」

なんか……さっきから驚いてばっかで、しんどいよぉ。

「おう、ゼクト。」

この声は…?

「あっ ギルダーツ。」

ギルダーツだった。

「あいつらは ほっといてやれ。決着をつけなきゃならねえことは、世の中にはあるのさぁ……。」

ギルダーツ……。

「何?その変な笑顔は?」

疑いのまなざし……。

「だっはっは!やっぱおめえは可愛いとこあんだよな!どーだ!こっちで飲みなおねえか?」

「可愛いってなにっ!」

ゼクトは、ちょっと“むっ”っとしながらそう言う。

んでんで……。

なにやら、飲み物?を持ってくる。

「ほれ!そんだけ 力つええなら、結構いける口だろ?」

ニカッ!っと……。

「ん〜……でも、オレ、飲んだ事無いんだけど……それ酒……でしょ?」

ちょっと、興味あるといえばあるんだけど……。

「そーだぜ?まあまあ!飲めばわかるって。ちぃと早いが。大人へ〜……のってやつだ!」

そう言い……つごうとしたその時!

「ばっかもんが!!ギルダーツ!」



“バシンッ!!”



なに??これ???

「で……でかい……手?」

が出てきて、ギルダーツの頭を叩いていた。

「いってててて……まあまあ、ちょっとくれーいいじゃねえか?マスター。」

体くらいあるって言うのに…それを頭に喰らってるのに……潰されず、普通にかえしてるのも凄い…… 苦笑

「あほかぁ!ガキに何を薦めとるんじゃ。10年早いわ。」

おお……なにやらいいこといってるっ……。


「あはは……そうだよね。」

納得していると。


「これはぁ!ワシのとっておきじゃ!」


って叫び声が……。

「………………。」

苦笑いしかでない……。

そんな時……。



“くいっ…くいっ……。”



服の裾をひっぱられた?

「ん…?」

そっちを見て見ると…

青い髪の女の子が……。

「やっ!はじめまして〜ゼクトっ!」

違う…可愛い笑顔の…。

「あっ!はじめまして!ええっと……キミは……。」

「あたし!レビィだよっ!レビィ・マクガーデンっ!って言うの!」

笑顔が素敵な女の子だ。

うん!

「あ…そうなんだよろしくね!レビィ!」

「うん!ゼクト大人気だったからね〜〜 中々、話する機会がなくて……。」

ふ〜っとため息してる……。

ええ…っと……って事は。

「そうなんだ…。ありがとね?」

お礼を。

「えっ…?何が?」

レビィは、不思議そうに聞く。

「えっとさ…ほらっ。こんなオレと話したいって思ってくれたんでしょ?そのことでさ?」

そう言って笑いかける。

「えっ!ええっ!そ…そんな///お礼を言われるような事じゃないよぉ…?」

レビィはそっぽ向いちゃった…。

「ん……でも、そう思ったんだ。だから言わせてよ。レビィ!よろしくね?」

そう言って手を出す。

握手……だ。

「あ……うんっ!こっちこそ!よろしくね?」

レビィは、ちょっと驚きつつも、握手に答えてくれた。

(ほんとに……こんな感じなんだ……誰にでも……むぅ〜だったら、アレだけ人気あるのもうなずけるなぁ…。)

レビィは、ゼクトを見ながらそう思う。

「??どうしたの。」

そう聞くと……。

「いやっ!何でもないよ?」

青い髪を左右に靡かせながら首をふっていた……。

何だか、可愛いなぁ…… 苦笑

「むっ…むむっ??」

今度は、周りをきょろきょろと……。

「ん?」

不思議がってると……。


「え…?ほらっ、ゼクトと話してると、ミラやエルザに襲われるかもっ!って…ちょっとけいかいを!」


い……いや、襲われるって……。

「そ……それは……いくらなんでも、大げさすぎない?」

そう言うと……。

「いやいや!ゼクトは甘いよっ?ほんっとに人気あるんだからっ!私だって、ようやく隙を見て……。って!///」

ちょっと、顔を赤くし口を押さえる!

「???」

どうやら、ゼクトにはあまり聞こえてなかったみたいだ。

(ほっ……よかった…。ん〜〜どーにか、ゼクトともっと近づきたいんだけど…… 本人には言わないけどね……。)

顔をぺちぺち叩いて……考える!

「あっ!!」

一つ!思いついた!!

「んん??ほんとどーしたの?」

ちょっと挙動不審だよ?って感じで見てるけど。

「やっ!違うのっ。その……あのね?ゼクト!ギルドに入るのは初めて…でしょ?」

「え…?うん。勿論!」

そう言って頷くと、

「だよねっ!最初は、1人で仕事するのは色々と大変だと思うんだっ!だから……。」

レビィは……一瞬顔を俯かせると……直ぐに、起こし!

「初めはさっ!そのっ……私としない!?簡単なのから慣れていくと言いって思うんだっ!」

ちょっと、緊張気味で……そう言う。

「え…?仕事……。」

ゼクトは考え込んだ。

その姿を見て……。


(あっ……私じゃやっぱり、あの……頼りないって思ってるかな…?私とよりは、ミラやエルザとのほが、良いって考えてる…のかなぁ?当然かも……いきなりだし…… 話したばかりだし……。)

今度は……レビィが考え込む。

(あーーん……。どーしよぉ…… 勢いで言っちゃったけど……。)

両手で、頭を抱えだした…。

「そう……だよね。」

ゼクトは、レビィが考え込んでるのそっちのけだった。 苦笑

ってか、気が付いてなかったみたいだ。

「えっ??」

レビィは、そんなゼクトのほうを見ると。

「ギルドって仕事…をするとこなんだよね。うん!ありがとっ!レビィ!どうかお願いするよ!」

そう言って笑顔を見せた。

「えっ!……ええっ!ほんと?私で良いの??」

レビィは、なにやら驚いてる?

「え…?その……レビィが誘ってくれたのに?」

ちょっと、疑問系だ。

「あ…!いやっ!なんでもないよ!ちょっと、びっくりしちゃって、ほらっ!ゼクト考えてたから!その……ミラやエルザのほうがいいのかな…って。あの2人の方が強いからさ…すっごく…。」

そう言うと、ちょっと寂しそうな顔を……。

でも、ゼクトは……。

「…………え?その、オレよくわからないんだけど、仕事って強いことが絶対条件……っとかあるの??」

実を言うと、そんなに戦い好き!って訳でもないんだけど。

そう言う感じで、聞く。

「えっ?い…いやっ、そんな事ないよ?依頼には、討伐も勿論あるけど、魔法の解除とか、探し物…とか、そう言うのもあるから。それにまだ、私達は危ないからってまだそんな危ない仕事にはいかせてもらえないよ。」

そう言う。

すると、ゼクトは笑顔になり。

「そっか。なら、問題ないじゃん。レビィとでもさっ?レビィの事も…知りたいって思うし!仲間なんだからさっ!」

笑いかける。

「……あ//////う…うんっ!ありがとっ!」

レビィも笑顔になる!

本当に楽しみだって思ってくれている。

嘘偽り無く……。

それほどまでに……フェアリーテイルの事が好きッてことなのだろう。

初めての仕事で、初めてのパートナーで、そんなに喜んでくれるっていう理由は。

(よかった……な。)

レビィはぐっ…っと手を握りこむ!

普段は、こんなに強気になんて……なれない。

それは、自分でもよくわかってる!

でも……ゼクトの姿を見て……なんだろう。

勇気がわいてきた。

仲良くなりたいって思って……。

その……ミラやエルザがうらやましいって……思って……。

きっと……一目ぼれ…かな。

「嬉しいな…」

レビィは笑顔でそう思う。

こんな感じは初めてだし……。

思い切ったことが叶ったんだから。

「じゃあ!また明日!依頼ボードの前でねっ!ゼクト!」

「うん!よろしくね?」

そう言い……レビィは笑顔で手を振り……。そして、ゼクトは、


「お〜〜い!ゼクト!な〜に宴の主賓がこんなとこにいるんだよ!」

「こっちこいって!飲もうぜl!」

「わぁ!びっくり!って 引っ張らないで!行く!行くからっ!」


再び 他のメンバー達にもみくちゃにされていった……。

「あ……ははは。私、ほんとについてたなぁ……。」

そう呟きながら……ゼクトのほうを見ていた。













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