【第一の手記】
「祥二くん、アヤメ、二年目突入おめでとう!」
「おお、サツキさん、ありがとな」
「サツキ・・・余計なことしないでよ」
「おいアヤメ、そんな言い方はないだろう」
「大丈夫だよ祥二君、アヤメは照れてるだけだから」
本当にアタシが照れていると思ったのだろうか、サツキは
何でも分かっているような顔でいつもふわふわ笑って
アタシが欲しいものを全部持っていて_____
でも、大丈夫
「祥二さん」
「アヤメ」
暗い、サツキが居なくなった部屋でお互いを抱き寄せ、キスをする
祥二さんだけは皆と違ってサツキではなく『アタシ』を見てくれる
祥二さんさえいてくれたら、アタシはそれでいい