帰国したゆうちゃんは、早速博久くんのところへ行った。
とても楽しかったから、絶対に一緒に行こうねって。
博久くんもとても行きたがっていたようだった。
ゆうちゃんは、その旅行の楽しかった事を話したりないようで、ご飯ごちそうするからって誘われた。
お酒の飲めないゆうちゃんは格好のドライバーで、お酒の好きな私に飲んでいいよと言ってくれた。
全国展開している居酒屋に行き、料理と飲み物を頼んでいる間に、デジカメで撮った写真を見ろと言わんばかりに差し出してきた。
そこには、ホームズに変したゆうちゃんがホームズの部屋で写っていたり、いろいろ写っていた。
ホームズ好きな私はいろいろ聞いて、自分も行きたくなった。
見ているうちに料理が来たので、乾杯していただく。
ゆうちゃんがトラファルガー広場でのんびりしていた時の事を話してくれた。
おじいさんが珍しいからか話しかけてきて、ゆうちゃんは頷いてばかりだったとか。
ヒアリングは出来たけれど、スピーキングに自信がないので黙っていたらしい(笑)
それを察したおじいさんに、つっこまれたとか。
一番楽しみにしていた舞台も、細かいところはさすがに分からなかったが、すごく楽しかったと言っていた。
もう一度見たいなあなんて言っていた。
でもトイレの近いゆうちゃんは、日本なら「すいません」と小声でささっと行けるけど、果たして異国の地でそれが出来るかを心配し、また、見逃したくないってのもあって、おしめをしていったとか。
見上げた根性である。
さすがに用意周到にしていっただけに、大丈夫だったと言っていた。
往々にしてそんなものかもしれないなあと思いながら、旅話を聞いていた。