小説『虹の向こう』
作者:香那()

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Yの常連となり、毎日のように夜遊んで、語り合ったりした。

雅巳くんたちはいかに、技をかけあうかとかを論議していた。飽きないものだと思ったが、私たちもそうだった。

三人で毎日女の子話。

いろいろありすぎて書けないけれど。だって、それだけで短編が書けちゃうから。

今でもよくやれたなあと思う。

フルタイムで仕事して、家事をして夕食とってYへ行く。

帰りはいつも2時頃。

それでも元気いっぱいだった。

毎日が楽しくて仕方なかった。

大会にも出たし、それなりに観客を沸かせることも出来ていた。

なにせ、Yはバーチャの聖地だから、強い人が自動的に集まっていた。

大会ともなると、どっから聞いてきたの?というぐらいの人とクルマが集まっていた。

常連組みは大体、夜出勤だったが、プーをしている子は暇だから昼間も来てやっていたらしいが、いつもボコボコにしていたようだった。

大人しい人もいたが、怒らすと怖い人が多かったし、ふざけたプレイをするような奴等はなおのこと、コテンパンにして、ぐうの音も出ないほどやっていたとか。

臆病なやつには”チキン”とあだ名をつけていた。何人かいたが(笑)

Yにはチキンは存在しなかった。

その頃だっただろうか?

ゆうちゃんの口から思いがけない言葉が飛び出したのは。

-7-
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