小説『日常の中の非日常 2』
作者:つばさ()

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いつも通りの道を通って、いつも通りの電車に乗って、いつも通り、学校についた。


教室では各々がそれぞれに過ごしていた。そんな中に、吉岡の姿を見つける。



「おはよう、吉岡」


「おう、岡本! なんだ、元気そうだな」


「なんだとはなんだ。僕は健康優良児だ」



軽く吉岡にパンチすると、吉岡も「やったなー?」とか言いながら僕にパンチをする。


日常だ。


僕の、かけがえのない大切な日常だ。



その時、チャイムが鳴った。

教室中の生徒があわただしく着席して、少しすると先生が教室に入ってきた。



「――・・・・・・――ああ、あと、昨日渡した進路希望調査ですが、早めに出しとくにこしたことなんですから、早く出してくださいね。それと――・・・・・・」



先生が出席をとった後に、今日の伝達事項を言い連ねる。





その時。






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