小説『日常の中の非日常 2』
作者:つばさ()

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今だ。




自分の夢を追いかけるチャンスを、この手に掴めるか、運命を決める瞬間だ。



「ぼ、くは・・・・・・」



なにになりたい?


分からない。分からないんだ。僕が、なにを目指しているのか。



「わからない・・・・・・」



震える声で、涙とともにそう吐きだした。


僕はどうすればいい?



なにを求めて、なにを願って、なにを欲しがる?



『将来の夢は小説家になること』



本当に?

分からない。自分が分からない!



「・・・・・・そうか」



父さんの気配が、扉の向こうから消えていく。

僕は頭を抱えて、体を震わせ泣いていた。







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