小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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 第十八話 界王星への道!&修羅場のマイホーム

 saideナスビ
 
 この蛇の道、もうスタートしてから3時間ほど経つが全く先が見えない。超サイヤ人状態の俺が全速で飛んでも全く見えないその道はとんでもない距離なんだろう。地球ならもう三週はしてるんじゃないか?。
途中貨物列車?や綺麗な姉ちゃんに誘われたが何とか断った。ちょっとばかり綺麗と思ったが、あの女性って絶対トラップだろう。肌が青かったぞ……。
 更に時間が過ぎ、時計を見れば時間はもう夜。いつもなら夕食の時間を過ぎている。セロリには悪いが我慢してもらおう。

 side三人称

 すでにセロリとナスビが毎日一緒に自宅で夕食を食べる時間は当に過ぎている。今現在セロリはたった一人で自宅だ。
 帰ってくる前にスカウターまで使って地球一周、ナスビを探しに行ったセロリ。だが全く持って見つからない。そうなれば意図的に戦闘力を抑えていると答えを出すセロリを攻めるのは難しいだろう。普通はあの世にいるなんて思わない。
 途中カカロットが大猿になって暴れていたのも無視して帰ってきたのだ。
 この自宅、ナスビはでかいと自慢するが、この家に現在たった一人のセロリは、少なくない寂しさを感じずに入られなかった。
 会社では今日、ナスビの浮気に関しての証言?のようなものが社員から出てきた。それを聞いたセロリは最初はほとんどそんな事を思っていなかった。最後は動揺はしたが、それでも結局「それはない」とおもっていた。だが今現在、女性物下着を買ったらしいナスビはそれを持ったまま帰ってこない。

 「(なんか私悪い事したっけ?)」

 ふと、セロリは自分が何か悪いことをしたのだろうかと思ってしまった。小さい頃から、それこそ二十年近くずっと一緒に育った相手である。かなり気心知れてるし、多少のことでは喧嘩もしないほどには相手のことを理解している。
 しかし現実に今帰ってこないのだ、ナスビは。
 ふと視界の隅にナスビが何処からか持ってきたりんごが置いてある。このりんご、あることを思い出したナスビが何処からか持ってきたものだ。気に入って良く食べているのをセロリは覚えている。

 「なんだこんなもの……全部食ってやる」

 りんごのやけ食いをはじめるセロリだった。

 
 sideナスビ

 更に数時間もう時計は午前四時。そろそろ眠くなってきた時間だ。腹も減りかなりきつい。
 だが少しだが気を感じ始めたのだ。今はそれに向かって一直線である。
 暫く飛んでいるとついに、蛇の道が途切れて尻尾というべきものが見えた。そしてその上空には小さくだがぽつんと界王星が浮かんでいるのが見える。

 「ふう、やっとか!長かったな」

 それこそ全速を持ってここまで来ておおよそ10時間。かなりの時間がかかってしまった。ただの武空術でここまで疲れたのは初めてだ。
 ゆっくりと海王星に向かう。そして着地。
 周りを見渡すが界王が見当たらない?家があるのでそこに向かうとしよう。
 ドンドンとドアを叩く。

 「すいませーん、誰かいらっしゃいますか?」
 「なんじゃ?ちょっとまっておれ」

 声がした。おそらく界王。やっと会えるか……。
 俺はドアから離れ待機する。そのドアから現れるのは、黒いサングラス、界の文字が入った服、そして青い肌と触覚。間違いない界王だ。

 「わしになんかようか?」
 「はい!修行をつけて欲しくて来ました!」
 「修行?めんどくさいのう……というかお主、死んどらんのう?よくここまでこれたな」
 「まあ、閻魔様のところまではドラゴンボールで来たんです」
 「ドラゴンボール?ははぁ、なるほどそれがあったか!」

 渋い声で感心する界王。まあ普通は界王の存在すら知らないだろうしね。
 たしかナメック星はこの界王の管轄。だからナメック星人も知っているだろう。その後ナメック星は隕石で消滅したとか言い出す界王に何故か地球にいるということを伝えたりもした。

 「修行のう、まあいい。バブルスくん!」
 「うほっ!」
 
 どう見てもお猿さん現れた。この子がバブルスか……。

 「まずはこいつを捕まえてから、修行の話をしようかの」 
 「それでいいんですか?」
 「うむ」

 そして逃げ出すバブルス。だが遅い、そんなスピードでは関係ない。いかに界王星が地球の十倍の重力であろうと、何も感じない。俺はすぐさまバブルスをつかみ高速移動、そして界王の前へ。

 「お、おぬしはやいのう」
 「そうですかね」

 まあもう超サイヤ人だからな、とはいわない。
 その後なんとか修行をつけてもらえることになったが今日は帰らせてもらう。

 「通いで修行を受ける奴なんて初めてじゃわい……」
 
 界王があきれていたのは、しょうがないかもしれない。
 

 side三人称 

 暗い自宅。その中でりんごを租借しながらテレビを見る影が一つある。セロリだ。そしてセロリの気を頼りに、その背後に瞬間移動でナスビが現れる。

 「電気もつけないでテレビ見てるのかセロリ?」
 「ヒック……あぁ?」
 「え?」

 暗い部屋の中、テレビの音だけが聞こえる。そしてそのテレビを見てリンゴをかじりながら、帰ってきたナスビをにらみ付けるセロリ。
 テレビの光で照らされるセロリの顔は真っ赤になり、どう見ても酔っ払っているようにしか見えない。

 「何で酔って……え!そのリンゴ!」
 「んあ?食って悪いかぁー!」

 完璧に出来上がっているセロリ。傍らにはかなりの量のリンゴの芯がほうってある。
 実はこのリンゴ、とあるところからナスビがとってきたリンゴで、酒精を含んでいるのだ。子供が一口かじっただけで酔っ払う程度には度数が強いのである。

 「どうしたんだよ、セロリ」
 「どうした?どうしたはナスビだろ!知ってんだぞ!浮気したの!オタンコナス!」
 「う、浮気?」

 ナスビからしたら全く持って寝耳に水。全く心当たりが無い。

 「そうだぁー、ヒック!下着買って、ほかの女とやったんだろ!」
 「え”?下着?あれは違うって!」
 「やっぱり買ってたのか!」
 
 ナスビはそんな馬鹿な!?と叫びそうだった。まさかウーロンのために買ったパンティーが原因で浮気を疑われるなんて、馬鹿な話だとしか思えない。あの豚め……!と心の中で毒づくナスビ。

 「俺は浮気なんかしないって!」
 「うそだーー!」

 その瞬間、セロリのてから放たれる気功波、ナスビには効かないが家に被害が出るのはまずいとわざと食らうナスビ。それでもナスビのいたところのカーペットははじけ飛んでいる。
 これはまずいとナスビはセロリを後ろから抱えて瞬間移動するのだった。


 あとがき

 セロリが食べたリンゴ。子供が食べると酔っ払っちゃうリンゴです。これは「オラの悟飯を返せ!」にて悟飯が食べてしまったリンゴをナスビがとってきたものです。知ってる方はいらっしゃったでしょうか?
 そしてついにsyu☆ra☆baです。地球吹っ飛ぶんじゃないでしょうか?w 
 
 

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