小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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 第二十八話 占い婆とかw占い放題ktkrwww

 カメハウスにてドラゴンレーダーの修理をするのを見ている俺。

 「だめね、何処も壊れてないわ」

 そういうブルマの手にはドラゴンレーダーが握られていて、今まで工具でバラバラにされていたのが綺麗に元どうりになっている。ブルマの作業をずっと見ていたが宇宙でも十分通用するレベル、いや宇宙でもかなり優秀な技術者だろう。流石タイムマシン作っちゃう人だ。
明らかに開発者として俺は負けてるな。俺の場合は教育レベルの高さのおかげで地球でならダントツの脳みそだけど、ブルマやブリーフ博士、ドクターゲロみたいなぶっ飛んだやつらと比べればかなり落ちる。発想力や開発力というてんで圧倒的に劣るのが痛いなぁ。
それでも宇宙の技術が俺の脳みそにはたくさん詰まってるからその分は先に行ってるところもあるな。ツフルの技術は宇宙いちぃぃぃ!ってね。

 「でもドラゴンレーダーには写らねえぞ」
 「うーん、もしかしたら動物が飲み込んじゃったかもしれないわ」

 悟空の疑問にすらすらと答えていくブルマ。ようはドラゴンレーダーはドラゴンボールの発する特殊な電磁波を感知しているのだが、動物の腹の中にある場合はそれが感知できない、と言う事らしい。
 そうして皆で悩み、どうしたら最後の一個を見つけられるかを考える。
 悩んでいる中、亀じいが思い出したように占いばばの話をしていく。なんでもその人はどんなものでも探してくれるらしい。それを聞いた悟空は、すぐにでもそこへ駆けつけようとする。
 そこへ、ヤムチャとクリリンが一緒に行くと言い出した。どうやら悟空との実力の差に焦りを感じ修行目的で着いてくるつもりらしい。まあ今のところ悟空のほうがかなり強いからな。カリン塔を上っただけの差はついている。気の大きさならヤムチャの二倍近くはあるし。
 
 「じゃあ俺も行こうかな」
 「ナスビさんも来るんですか?」
 「ああ」

 クリリンが俺が来るのに対し反応する。まあ、俺は占いばばの場所を覚えておきたいだけだしな。
 そうして一路、俺、悟空、ヤムチャ、プーアル、クリリンの四人と一匹?で向かうことになった。
 飛行機は俺の持っているものを使った。ホイホイカプセルマジ便利。

 「飛行機持ってるなんてお金持ちなんですね、ナスビさん」
 
 クリリンは俺が飛行機を持っているとは思わなかったらしい。

 「なに、俺はこれでも会社経営者だからな。これくらい持ってないと、普段から生身で空飛んでたら奇異の眼で見られるし」
 「しゃ、社長だったんですか!?」

 俺の社長宣言にはクリリンがものすごく驚いていた。
 ヤムチャとプーアルは西の都に住んでるから知ってるし。悟空はいつもどうりの「社長って食えるのか?」だ。なごむ。

 「なんだよ、俺が社長じゃ不満か?」
 「いや、亀仙人様のところで修行してた時も良く遊びに来てたんで無職かと……」
 「失礼な。まあ仕事がほしかったら紹介してやるよ」
 「あ、ありがとうございます。考えておきます」 

 無職だと思われてたのか俺……。
 落ち込みながら、俺は飛行機の運転をする。
 途中、ウエスタン風の街に下りて悟空のボロボロになった胴着を新調したり、ウパ(可愛い顔のショタ)を悟空が連れてきたり、ウパ(将来は父親譲りのムキムキ)をクリリンが女と間違えたり、悟空が道路で着替えてチンチンかいたりしたりしながらも、砂漠の中のオアシスにある占いばばの宮殿へとついた。
 宮殿の入り口には屈強な男達が並び、今か今かとたけっている。その前にはどう見ても折笠を被った幽霊がいる。なんとなくドラクエのゴーストを思い出すなあれ。どうやらゴーストは並んでいる達を順番に中に入れていく係員みたいな役割をしているようだ。
 ゴーストがこちら気づき近づいてきた。

 「はいはい、こちらに並んでくださいね」

 笑った顔のままこちらに来て言うゴースト。
 
 「おめえが売れないばばか?」
 「売れないではなく占いです」

 悟空節を発動したがそれをゴーストはたしなめた。

 「あなたたち六人は仲間ですか?」
 「ええ」

 ゴーストの質問にヤムチャが答える。

 「でしたら六人の中から五人選んで置いてくださいね」

 そう言ってゴーストまた最前列に戻っていった。

 「……選ぶって何ででしょうね?」
 「わからん。まあ、順番になってからのほうがいいだろう。何がくるかわからない以上焦るのは禁物だ」

 クリリンの疑問に答えるヤムチャ。
 そして暫く、宮殿から金持ちそうな熟年夫婦が出てきたり、前に並んでいた屈強な男達が入って、出てきたときにはボロボロになっていたりして俺たちの順番が来た。ボロボロになったやつらが中に入った時に悲鳴が聞こえてきたりしたせいでウパとプーアルは怯えている。

 「さあ、おまちどうさまでした。こちらへどうぞ」

 そうして俺たちを宮殿内へ案内するゴースト。

 「おつれしました」
 「おはいり」

 ゴーストの声とともに天井から丸い水晶に乗った小さいおばあさんが降りてきた。三角帽子に黒いローブ姿はなんとなく魔女を想像させる。まあ絶対悪い魔女だけど。
 悟空と俺以外は演出じみた登場のせいか怯え気味だ。

 「おやまあ、皆ずいぶんと若いのう」

 俺たちを見渡しながら言うおばあさん。ああ、舐められてるなこれは。
 
 「おめえが売れないおばばか?」
 「うれないではない、占いじゃ」
 「変な名前だな」
 「本名じゃない!あだ名じゃ!」 

 いつもどうりの悟空コント。これのおかげでヤムチャたちも緊張がほぐれたようだ。

 「なあ、オラ探してほしいものがあるんだけど?」
 「ほっほっほっ、ならうらなってやろう」
 「おお!」
 「やった!あのばあさん性格悪そうだけど意外と明るいんですね」
 「お前すごいひどい事言ってるからなクリリン」

 悟空の質問に快諾する占いばば。ヤムチャはうれしそうに声を上げるだけだがクリリンがひどい。思わず突っ込んでしまった。
 そうして話は進んでいく。占いばばは占ってはくれるが条件として一千万払うか五人の戦士と戦い、勝利するしかないというのだ。まあ一千万くらいさっきレッドリボンからとったから出せるんだけどね。
 
 「あ、じゃあ俺払います」

 そう俺が声を上げる。

 「一千万だせるんですか!?」
 「いいぃっ!!」
 
 クリリンが額の大きさからかかなり驚いた顔できいてくる。ヤムチャも即決するとは思ってなかったのか驚いている。
 
 「オラは戦いたいけど」
  
 悟空はワクワク病が発病したようです。
 そして結局、流石に一千万俺に払わせるのはまずいという事と悟空が戦いたいという事で負けた場合は俺が払うということになった。
 そして俺達は非戦闘員のウパとプーアルを除いた四人で出ることになった。ぶっちゃけ俺だけで全勝簡単なんだけどな。


 あとがき

 占いばば編です。
 ここは悟空のためにも戦わないといけないのにナスビ君がおもいっくそフラグ折にいっとるwぶっちゃけナスビは忘れてるだけです。跡で焦ります。









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