小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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 第三十三話 悟空の魔改造

 sideナスビ

 エイジ752年。俺も23歳、セロリは26歳。スピナーが生まれて二年近く。
 流石サイヤ人というべきか、数週間で首が据わり、更には勝手に歩き出すほどの剛脚振りを見せるわが子は世界一だと思う。
 それにくわえてサイヤ人らしからぬ冷静さは他の同年代の子供達とは比べ物にならない。というより、間違いなく天才の部類なのだろう。ブルマのところに遊びにいって機械を見ていたりするから将来はブルマクラスの発明家になるかもしれない。夢がひろがりんぐ。

 「とうさん!」
 「どうしたスピナー?」

 ああ、俺の息子はせかいちぃぃぃ!

 「バイオレットさんが仕事しろ!っていってた」
 「……あっ、はい」

 最近バイオレットが無駄な向上心を出しドンドン会社を大きくしていってくれる。だが俺はそんなに大きくする必要がないし仕事したくない。適度に稼いでスピナーと遊んでたい。世の中はままならない。

 「そういえばナスビ?」
 「どうしたセロリ?」
 「あんた、悟空に稽古つけてやるって言ってなかったけ?」
 「……あ」

 悟空のことを全く持って忘れていた。どうりで「親ばか」といわれるのだ。やれやれ。
 そうして俺は瞬間移動で持って悟空のところへと迎えにいく。
 瞬間移動した先はうっそうと生い茂る森の中。恐らく移動中だったのだろう。

 「よっ!」
 「うわ!な、ナスビ!久しぶりだな!」
  
 突然現れた俺に対して驚きながらもちゃんと挨拶してくる悟空。そういうところはしっかりしている。

 「約束の二年だ。迎えに来たよ」
 「もうそんなにたったんか!」

 俺の言葉に反応して元気になる悟空。そして俺は悟空を連れて俺の家へ。

 「とうさん何処いってたの?」
 
 自宅にいるスピナーを目標に帰ってきたため、目の前にはスピナーがいる。
 
 「ああ、スピナー。今度俺の弟子?でいいのか?まあ今度から一緒に住む悟空だ」
 「オッス!オラ悟空だ!おめえは?」
 「僕、スピナー」

 ちょっとばかりひと見知りの毛があるスピナーは俺の脚に隠れて悟空に自己紹介する。

 「あれ?おめえも尻尾があるんか?」

 スピナーのお尻からにょろっと出ている尻尾を見て不思議そうにする悟空。月が破壊された今尻尾はあっても別に問題ない。

 「ああ、スピナーは俺とセロリの子供だから」
 「子供?へぇー、ナスビの子供か!」

 珍しそうにスピナーを見る悟空。その後、子供はどうしてできるんだなどと聞かれて困ったが将来お嫁さんに教えてもらえと言っておいた。まあそこは将来チチもがんばってもらおう。
 それからの日々は悟空の修行が日課に入り今までより多少忙しくなった。
 流石にスピナーには早いので格闘は教えてないし、まねされても(頭のいいスピナーはそんな事はしないが)困るので修行中はセロリやバイオレットにおもりを頼んでいる。バイオレットはいがいにやさしいところがあるのか結構面倒を見てくれる。あれで仕事もできるのでかなり優秀だ。
 悟空のほうは錘をつけて二年間旅をしたおかげか戦闘力が230ほどになった。恐らくかめはめ波をつかったりすれば400ぐらいまでは上昇するだろう。気の操作が全くできていないのでそこら辺を鍛えればこの戦闘力でも500まではいけるはずだが。
 修行内容としては気のコントロールや気の開放、そして気の集中といった気の使い方だ。それを教えたら後は自分で勝手にこつこつと修行をしていくしかない。まあ気の操作が天下一武道会のあるエイジ753年、一年後までに習得できるかどうかだろう。
 修行を休んでる時は警備員をやってもらったり、知り合いの建設会社にレンタルしたりして結構なお金になっている(100キロの錘つき)。だが食費がでかすぎて全くたまらない不思議。余剰が出たら悟空のために貯金したいんだがね。
 それと悟空の性格ゆえかかなりスピナーが懐いた。悟空の人柄には驚かされるばかりだ。
 
 「なあナスビ!オラも重力の修行してみていいか?」
 
 などといわれたりもしてちょっとやらせてみたが三倍までは常人程度に動けるようだが四倍になるときついみたいで、五倍だとつぶれる。
 「ナスビもセロリもこんなん毎日やってんのか!?ひゃー!」

 といって驚いていた。ちなみにスピナーは十倍でも大丈夫だろうがやらせてない。
 そんな日々が一年続いた。

 おまけ
 占いばばの活用法

 とある日。
 
 「とうさん!僕のおもちゃ無くなった」
 「え?さっきまで遊んでたじゃないか」

 子供の頃って言うのは遊んでたものをすぐなくしたりが多かったりする。スピナーもたまにやらかす。

 「よし、じゃあ父さんが探してきてやるからな」
 「うん」

 にっと笑うスピナー。俺のむすry
 そして俺は瞬間移動によって占いばばの元へ。

 「というわけで占ってくれ」
 「おぬしいいかげんにせんか!今週で三度目じゃぞ?一度目は財布の場所。二度目はつめきりの場所。三度目はボールペン。ワシは何でも屋じゃないんじゃぞ!?」
 「じゃあ戦士五人と戦おうか?」
 「おぬしに勝てるわけ無いじゃろう!」
 
 そんな感じの有効活用。

 ※本編には関係ありません

 
 あとがき

 気のコントロールは武空術や戦闘力のコントロール技術のこと。気を使う全ての基本。
 気の開放は気を爆発させて一定時間の身体強化や気の量の増加(界王拳はこれを極める事?)。
 気の集中は龍拳(ヒルデガーンを倒した技)や大猿拳(ピッコロ代魔王を殺した技)、かめはめ波等に必要な技能。
 勝手な想像です。原作の描写から勝手に想像している独自設定です。どこかのネットで見たのも参考にしています。

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