小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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 第三十六話 本選開始

 side三人称

 「オラオラ!どきやがれ!」

 観客席が込み合って前のほうにいけないという状況に陥ったブルマたちはランチに銃を渡して周りを威嚇しながら前に進んでいた。
 ランチが銃を乱射して進み、まわりの人は恐怖から道を譲る。全く持ってひどい行いである。
 本選のほうの出場者と対戦表は以下のとうり。
 
 第一試合天津飯VSヤムチャ
 第二試合タキシード仮面VS男狼
 第三試合悟空VSジャッキーチュン
 第四試合パンプットVSクリリン

 くじ引きの前に天津飯が悟空達にやけに突っかかってきたりしていたが特に問題は無かった。
 原作ではチャオズが超能力を使って対戦をいじっていたのだが、タキシード仮面によって今だ医務室にいるチャオズにそれは不可能だった。そのため原作とは違う。唯一、天津飯とヤムチャが同じだ。これを見たナスビはやはりヤムチャはこういう運命なのかと思った。

 『お客様に迷子の、あ、いえ、迷い老人のお知らせです。年齢は300歳ぐらいで、頭は100%つるつる、よぼよぼでスケベ顔の方を見かけた方は至急本部のほうへお知らせください』

 こんなアナウンスが流れれたりし、悟空は一発で亀仙人だと認識し、クリリンやヤムチャも似てるといったせいでジャッキーが「にとらん!」と怒鳴ったりしたりもあった。
 実はこのアナウンス、鶴仙人が流したものである。見当たらない亀仙人を挑発するためにやったのだ。セロリにぶっ飛ばされたせいでボロボロになったが実力差は理解したのかセロリたちには近づいていない。海に落ちた衝撃で気絶から覚め、武空術で飛んで帰ってきたのだ。戻ってきて動けているのはセロリの手加減がかなり上達した結果だろう。
 そして本選が始まる。

 第一試合、ヤムチャと天津飯はヤムチャの負けだった。最初こそいい勝負をしていたがそれは手加減されていた状態。新技の新・狼牙風風拳がきかず奥の手のかめはめ波も跳ね返されて最後は気を失っているところを足の骨を折られて終わってしまった。 
 プーアルが慌ててヤムチャを病院に連れて行き、それにブルマとランチもついていった。
 この試合の直後気絶していたのを知っていて足の骨を折りにいった天津飯に悟空が詰め寄っていったりもしたが、タキシード仮面が「お仕置きは私がしよう」とその場を諌めた。
 第二試合、タキシード仮面VS男狼。
 試合はすぐさま終了し、タキシード仮面の勝利。その際ジャッキーが月を破壊したせいで人間に戻れないという話を聞き、小さいパワーボールを作って人工月を男狼に見せて人間に戻した。ちなみにこのちいさいパワーボールでは変身のためのブルーツ波が足りないので大猿にはならない。
 第三試合悟空VSジャッキーチュン。
 悟空が錘をつけた状態で戦い、互角。だが錘をはずした悟空にはかなわなかった。勝てないと知るやジャッキーは自ら舞台を降りて「これからは若者の時代じゃ」といって負けを認めた。
 第四試合パンプットVSクリリン。
 余裕を持ってクリリンの勝利。
 そうして第五試合、天津飯VSタキシード仮面となったのである。



 おまけ
 占いばばの逆襲

 sideナスビ
 
 「あれ?何処に書類しまったっけ?まあいいやこういうときは占いばばだ」

 仕事の書類が見つからない。こういうときこそあそこの出番だと、俺はすぐさま瞬間移動で占いばばの元へ行く。

 「ふっふっ。待っていたぞナスビ!」

 現れた俺に驚かない占いばば。その顔は不敵な笑みを浮かべている。しわが目立って少し怖い。

 「おぬしが来るのは占いによってわかっていた!今日は戦士と戦ってもらうぞ!」
 「まじで!?」

 これは驚いた。態々俺が来るのを占うなんて……。そこまで占うのが面倒だったのだろうか?ごめんなばばあ。
 
 「おぬしのために無理を言って来てもらった戦士じゃ!オリブーよ!頼むぞい!」
 「わかりました」

 占いばばの声に反応して出てくるのは筋骨隆々の金髪の男性。前世のギリシャ神話に出てきそうな服装をしている。頭には死人のわっかが浮いていることから占いばばが一日だけ連れてきた死人だろう。
 こいつはやべえ!気の大きさが半端ない!俺の最大パワーよりも上だ!
 俺は久しぶりに自身のサイヤ人の血が滾るのを感じる。ブロリー以来の強敵。今の戦いから遠ざかっている俺の感覚でも十分わかる格上!

 「驚いているな?オリブーは地球生まれで最強の戦士。伝説にもなっているやつだ。流石のおぬしでもこいつにはかなうまい?」

 よほど俺を驚かせたのがうれしいのか舌の回る占いおばば。

 「何でもお前はおばあさんの占いを多用しているそうだな?」
 「それが?」
 「いやなに。ここにいる戦士が弱いのをいいことに何度も来ているお前を少し懲らしめてやってほしいといわれてな」
 「へえ」

 どうやらオリブーは善人なようて占いばばを利用しまくっている俺を懲らしめにきたらしい。あの世から出張ご苦労様です。
 俺を倒すためにここまでの戦士を用意してくれるとは……また何度もきたら強い奴呼んでくれるかな?
 そうして久しぶりの格上との戦いが始まろうとしていた。

 ※本編とは関係ない……かも。

 

 あとがき

 まさかのオリブー召還wおまけは黒兎さんの書き込みで思いついたんですwいいネタをありがとうございます。この話が実現可能であれば現世にいても格上との戦いが楽しめるとナスビは思いますね。しかも負けても死ぬわけではないですからwいい修行です。


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