小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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 第四十五話 ピッコロの卵で目玉焼きできるのかな……

 sideナスビ

 ピッコロ大魔王から卵を生ませてから数日。一向に卵がかえる様子はない。無性卵とかってあるんだろうか?一応小さいけれど気は感じるので卵の中にはいるんだろう。
 鶴仙流の面々は鶴仙人がチャオズと天津飯の死体を連れて行ってから知らない。ドラゴンボールはつかったので生き返ってるとは思う。
 ヤムチャはブルマに浮気相手の事がばれてカメハウスに退避中だ。ブルマがうちに探しにきたりした。というよりヤムチャは修行中にもかかわらず良く浮気ができたなと思う。そこら辺の要領がいいんだろうな。その分弱いけど。
 悟空には神のところで修行をさせてもらうように言ってみた。うちの重力室には低酸素モードは着いていないので開発中(仕事のせいで全く進まん)。なのでその間くらいは原作どうり神のところに修行に行ってもらうことにしたのだ。あそこの高度なら超低酸素トレーニングにはいいだろう。
 というかピッコロ生まれたらどうしようかな……。
 
 ・・・

 ・・

 ・

 更に数日後。朝ピッコロの卵が孵っているのに気がついた。やや放置していたので全く気にしていなかった。卵を気にしていたのはスピナーだったし。
 卵の中のねばねば具合からして多分夜中に生まれて逃走したんだろうと思われる。まあ放っておいてもいいかとも思う。ぶっちゃけあれはピッコロの記憶を受け継いだだけの別人。まあ息子だ。人を殺さなければ問題ないだろう。

 「てなわけで卵から孵ったピッコロが逃げちゃったんだよね」
 「おぬし……」

 一応神様へと経過を話に来たのだ。流石に逃げられたのを秘密にしておくのもなんだし。
 神は俺にあきれている。怒らないのは圧倒的に俺のほうが強いしまたピッコロが暴れても俺が取り押さえると約束しているからだろう。俺としてはカリン様の上司である神には仙豆の恩くらいの働きはしておこうと思っての行動だ。まあ地球にも愛着があるので星の危機には戦う気満々だし、それに最近は死線を超えるような戦いが全く無いので体がなまっている。そこら辺が物足りないと思ってしまうのは俺がサイヤ人だからなんだろう。
 セロリなんかだと俺がいい感じの相手になっているので戦闘欲が満たされているが、俺の場合はそうも行かない。俺と戦って互角の相手など今はこの星にいないのだから。全く困ったものである。いっそこちらから宇宙へ行って戦いに行きたいがお父さんと社長と武道家(修行時間)の三足の草鞋をはいているのでそんな暇が無い。いっそカプセルコーポレーションのように経営は他の人を雇うと言う手もあるが流石に宇宙の技術を扱う会社だ、そこまで手を出させるのはまずいだろう。バイオレット秘書にはそこら辺徹底させているので心配ないが。
 神様にピッコロの事を伝えて更に悟空が世話になっているお礼を言った俺は会社へと戻る。

 「社長!どこ行ってたんですか?」

 開口一番に詰め寄ってくるのはバイオレット秘書。最初は瞬間移動に驚いていたが社長室内に瞬間移動しても今は全く気にしなくなった。訓練されてきたんだろう。たまにちょっと遠い目をしているのが気になるが。

 「ちょっと神様のところに」
 「そうですか神様なら……もう!そうやってからかって!」

 まあ一般人からすれば神様を信じられないのはしょうがないだろうが一応事実なんだよね。

 「ほんとなんだけどなぁ」
 「とにかく!書類がたまってるんです!早く片付けましょう!」

 最初こそ俺に怯えていたが仕事で接しているうちに気にしなくなってきたバイオレット秘書は俺をこき使うようになってしまった。どうしてこうなった……。
 会社もバイオレット秘書のおかげで業績はうなぎのぼり。今では営業しなくても会社のほうから依頼として新製品や新技術の開発を依頼されたりもする。あんまり嬉しく無いのは疲れるからだろう。
 俺は仕事をしながら考える。今のところ特に原作とたいした違いは無い……天津飯はドンマイ。まああれだ表に出てくる事はほとんど無いかもしれないな。悪さをしていたらその時はその時だ。まあ天下一武道会には出てくるかもしれないが。
 とにかくこれからの原作を覚えている限りではピッコロジュニアが天下一武道会で悟空と戦うはずだ。と言うよりぶちゃっけこのまま修行したら余裕を持って悟空の勝利だろう。いっそクリリンやヤムチャに重力装置でもプレゼントしようか。……ピッコロがボコボコニされる光景が目に浮かぶな。まあ修行したいと言ってきたら出いいだろう。地球人とは言えど鍛錬すればフリーザに勝つくらいはできるだろうしな。
 そういえば最近思ったんだがセロリはもうとっくにサイヤ人の壁を越えてるはずなのに超サイヤ人になれないのが気になる。女性だから?いやそんなはずはないだろう。……そういえば一つの説として超サイヤ人になるには種が絶滅の危機になった時になれるという話を聞いたな……。サイヤ人の研究者の話だったが実験が不可能だったのでこれが本当かはわからない。だがこれが事実だったとすれば女性であるセロリは俺との間に子供を作ったからなれないのかもしれない。体が絶滅の危機だと認識していないせいだというのは仮説としてはありかもしれない。まあそこら辺は技術者の俺にはわからないのでこれ以上考えても無駄になるだろう。
 まあとりあえずラディッツが来るまでの八年間は暇が続くかな?


 あとがき

 更新遅れて申し訳ない。あれですね。一ヶ月毎日更新で燃え尽きてましたね。それにネタがあんまり浮かばないと言うのもありますし。やりすぎて主人公を動かすのもどうするか考えますし。最強系主人公はワンパターンに陥りすぎると言う事がわかっただけでもこの作品書いた経験にはなるんですけど。
 今年はもう更新ができないと思います。多分来年からはがんばる……きっと……多分……恐らく……。

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