小説『短編集』
作者:クロー()

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老犬のしつけ



おじいちゃんの犬、すごく年老いてますね。
年老いてからこの家に貰われたんですか。

旅行先で野良犬でいたその犬がおじいちゃんの後をつけてきたのか〜。
おじいちゃんがきっといい人だと思ったんだね。


年老いてても、この犬、すごくおじいちゃんに懐いてますね。
おじいちゃんの前だとしっぽをひっきりなしに振ってる。


それに、お手が早い。何度もお手をさせられているけどおじいちゃんの手の上に前足を置く速さが早っ。他の若い犬たちのそれをはるかに上回る速さ。
『若いもんに負けてたまるか』っていう顔をしている。

しかも、お、ご老体ででかいのに、後ろ足だけで立ってる!
えさなしでおじいちゃんの合図で後ろ足だけで立ってる!

ばっくてんもできる!ジャンプしてフラフープくぐりもできる!
もう言うことなし。
おじいちゃんのしつけがすごくいいんだね。

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