小説『短編集』
作者:クロー()

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コーヒーカップ




彼氏と遊園地に行くと必ず乗るのがコーヒーカップ。


もうそれに乗るとすごいの。


彼氏がグルグルグルグルすさまじい速さでハンドルを回すから
それに合わせて乗り物のコーヒーカップもすさまじい速さで回るの。


もう彼氏以外なにも見えなくなるくらいの速さ。


しかも、周りのこと考えてないから二人が乗ってるコーヒーカップが
ガンガン他人の乗ってるコーヒーカップにぶつかるの。

でも相手に謝る隙も与えないないほどの速さで大移動しちゃうの。



最終的には彼の顔も分からなくなるほど目が回ってるから、
コーヒーカップ乗り場から逃げ出す時はそりゃもう怖いったらありゃしない。


でも、彼優しいからお姫様だっこして走って逃げてくれるの!
ただのバカップルじゃないの!


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