小説『短編集』
作者:クロー()

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先生の圧力




「今日、担任に呼び出されたんだ」

「え?なんで?」

「先生国語担当だから道徳と違う先生の保健体育の特別授業を丸一日受けさせられた」

「うお〜、さすが、先生徹底してるな」

「それで、また来週もその授業がある」

「へ〜、よくまぁ誰の言うことも聞きいれない北川くんがその授業をおとなしく受けたもんだね」

「それが、その授業受けないと家庭訪問しに来て母さんも父さんも味方につけちゃうだよ」

「もう悪いことできないね〜」

「今、これで受験勉強集中できるなとか思ったでしょ」

「先生はそのためにいるからね…」



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