徒競走
「さぁ後ろ向いて〜〜〜、、、、レディー・・・・、ゴー!!」
パーン(銃の空音)
みな一斉に振り向いて目標の旗に向かって砂浜の上を走る(もうどういう話か分かったかな 苦笑)。
俺は猛烈に走る。青春の汗を流しながら勝利を掴んで今まで溜めに溜めたうっぷんと恨みと怒りを晴らすべく、全速力で砂浜の上を走った。
そして、俺のこの上なく強い思いが天に通じたのか、俺は頭から旗に向かってつっこんで跳び、砂だらけになって確かに両手で旗を握りしめた。
俺は自分が砂だらけになったことを忘れ満面の笑みを浮かべた。
と、その瞬間俺と競って走っていた男たちが俺の両脇をものすごいスピードで駆け抜けていくのだった。
「おい!一体お前たちはどこに向かっているんだ!!なにがしたいんだ!!戻ってこいよ!!」