契約
「俺は神じゃないけど、神のような存在だ」
「ご最もです、僕のような無能な人間には到底神のようになんて絶対になれません」
「よろしい、で、君、なんの用かね?」
「僕は無能な人間ですが、あなたの素晴らしさはよ〜く分かっているつもりです。なので、あなたの特許付きの発明を使いたいのですが、いいですか?」
「俺が決定したある一定の修行を積んだ者には誰であろうと許可を与えるが、ちなみに教えてくれるというなら、その理由について聴いてみたいものだな」
「それは、自分とは違う性質を持った人との新たな出会いを通じて、人生を楽しむことです」
「そのために俺の力が必要なのか、変わったやつだな」
「それで十分です」
「まぁいいが、本当にそんなもんでいいのか?」
「はい、もちろんです。僕にはそれで十分なんです」
「俺くらいにもっと腹黒くなった方が身のためだぞ」
「今は病院がたくさんあるから平気です」