小説『旅する男の娘』
作者:神夜 晶(のんびりだらだら晶の小説日記)

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『第8話』


「いくわよ!」


「おいで〜」


「ハァァァ!」


ブン!ブン!ブン!
僕は武蔵さんの拳を紙一重で避けます


「どうしたの? 攻撃して来なさい!」


「う〜ん、したら一発で終わりそうだし……」


「へぇ〜そんなに自身ある訳?」


「多少は〜」


「なら、本気でいくわよ!」


武蔵さんは色々な攻撃を仕掛けて来るけど
一切僕に当たらないよ〜


「ハァ……ハァ……少しは反撃したらどうなの?」


『そうだ、そうだ!』


「分かったよ、お爺ちゃん〜」


「どうしたんじゃ?」


「今から、大技使うから結界みたいなの張ってくれる?」


「良かろう、むん!」


「有り難う〜!」


「ほっほっほ、可愛い孫の為じゃて」


「鼻の下伸びてるぞ、爺」


「五月蝿い、モモ!」


「何だと?」


「何じゃ?」


「二人共? 喧嘩なら後でね〜?」


「「はい」」


「それじゃ、準備も終わったし……」


「え?」


「今から使う技は少し熱いから気を付けてね?」


「え!?」


「はぁ!」


僕は宇宙へとジャンプするよ〜
宇宙綺麗だね〜(因みに体には気を張り巡らせてるよ)


「ハァァァァァ!」


僕はトライゴンを両手で高速回転させて
其処ら辺に浮いている石を集めるよ〜
そして、完成したのが
テッテレ〜『石が纏わり付いたトライゴン』をGETした〜
僕は川神学園の校庭へと目掛けて投げます


「えい!」


ブン!ヒュォォォォ
トライゴンが落ちていくのが分かります
僕も後を追います


「ちょっと!? いやぁぁぁぁ!」


ズドドドドドドド!!
ズドン!ゴォォォォォォ!
槍が地上に刺さった瞬間
火柱が現れて武蔵を軽く炙ります


「あちぃーーーー!?」


ドサッ!シュー……
そして、本音が下りてきた
トッ!足から軽く下りた


「ふぅ〜」


僕は武蔵さんの方を見ると
死んでいないのを確認したので一安心だよ〜


「この勝負、布仏本音の勝ち!」


『うぉぉぉぉぉ』


『宇宙から落とすなんてスゲー!』


「へぇ〜我が弟ながら凄いじゃないか!」


「(あれでも、本気を出していないと
どうやら、本当に百代を倒した様だな)」


またしても不良老人が笑います
本音は眠そうに校庭の真ん中で立っていた

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