小説『旅する男の娘』
作者:神夜 晶(のんびりだらだら晶の小説日記)

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『第7話』


「質問ある人は手を上げてね」


「はい!」


「じゃあ、武蔵」


どうやら、あの人は武蔵さんと言うらしいです
でも、どうして体操服?


「貴方のその杖は武器かしら?」


「うん、一応そうだよ〜」


「なら、勝負よ!」


「勝負?」


「其処の子が君に戦いを挑んでるんだよ」


「そうなんですか〜」


「腕に張ってある、ワッペンを重ねたら勝負が決定されるよ」


「さぁ、どうするの!?」


「う〜ん……(此処で僕の実力を見せたら誰も挑まなくなりそうだし……)
うん、良いよ〜」


「それじゃ、ワッペンを置いて!」


「うん〜」


ペチッと二つ重ねて置かれた
そして、両者の決闘が認められる


「今から学長に問い合わせるから待っててくれるかい?」


「「はい」」


「その必要はないぞい」


「学長!」


「あ、お爺ちゃん!」


「本音よ、決闘を受けるみたいじゃな」


「うん〜」


「でわ、両者の決闘を認めるぞい!」


「それじゃ、学長の許しが出た事だから
見たい人はグラウンドに行こうか」


『は〜い』


「本音、ちょっと良いかのう?」


「何、お爺ちゃん?」


「ちゃんと手加減するんじゃぞ?」


「うん、大丈夫だよ〜」


「それなら、何も言う事はあるまい」


「頑張ってくるね〜」


「うむ、楽しんで来なさい」


「は〜い」


「(素直な孫が居ると可愛いのう!)」


お爺ちゃんが涙流して遠い目をしています
何かあったのかな〜?
取り敢えず僕達は校庭に出ました〜
外に出ると其処にはお客さんがいっぱいでした〜


「集まるの早いね〜」


「当然よ、この私のプレ〜ミアムな試合を見られるんですもの!」


多分、校内放送をしたからだと思うんだけど……
まぁ、良いよね〜
取り敢えず手加減してどういう方法で倒そうかな〜
僕達は校庭の真ん中に二人で見つめ合う様に立ちます


「両者、準備は良いかのう?」


「はい!」


「いつでも、どうぞ〜」


「勝敗が決まっても攻撃を続ける様なら
ワシが介入させてもらう、決まるまでは一切手は出さん」


「「はい」」


「では……始めぃー!!」


「さぁ、行くわよ!」


「おいで〜」


僕と武蔵さんの対決が始まりました〜
どうやって決めようかな〜……

-9-
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