小説『旅する男の娘』
作者:神夜 晶(のんびりだらだら晶の小説日記)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

『第9話』


僕は余り目立つのは苦手なので帰ろうとすると
一人の女性が声を掛けて来ました〜


「ちょっと待った!」


辺りは、ザワザワと騒がしくなってるよ〜
何でかな?


「錫杖使いは二人も要らない……
だから、今この場でアンタに決闘を申し込むよ!」


女性の人が出て来たと思ったら勝負を仕掛けて来たよ〜
錫杖使いって事は僕と同じ形状の武器を持ってるという事かな?
つまりは、僕と戦って負けたらトライゴンを使うなと言ってる様だね


「良いよ〜……僕も相棒のトライゴンを失う訳にはいかないからね」


「へぇ、名前付けてるんだ〜」


「うん〜」


「是非とも欲しくなった……私が勝ったら、そのトライゴンを貰うよ!」


「トライゴンを貰う? ふふ、冗談でそういう事は口にしないでほしい……ね!」


ズゥーン!
僕の殺気が辺りに散ります


「くっ……」


「(本音、それ程までに武器を大切にしてるという事じゃな)」


「お爺ちゃん、試合開始の合図を」


「うむ、良かろう」


それを聞いた生徒達は少し下がる
悪いけど、今回の決闘だけは負けられないから……
だから、本気でいくよ!


「それでは、双方名乗り出よ!」


「2-S、武蔵坊弁慶」


「1-S、布仏本音」


「両者、準備は良いな?」


「いつでも」


「うん」


「では……試合始めぇぇぇい!!」

-12-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える