小説『フェアリーテイル〜虹の滅竜魔道士〜』
作者:冒険ファンタジー()

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『空に戻れない星〜星霊王』


盗賊団のアジト


俺達はギルドの仕事で盗賊退治をしています。

「モォーーーーー!!」
「グハッ!?」
「やったね、一丁上がり!」
「モ〜、素敵ですルーシィさん!」

タウロスの活躍に喜ぶルーシィ。

「がぁっ!?」
「歯応えのねぇ奴らだなぁ」
「弱ぇくせに盗賊なんかやってんじゃねーよ!」

ナツは盗賊Aを壁にめり込ませて、グレイは盗賊Bを踏み付けていた。

「俺らにこんな事して…ただで済むと思うなよ…」
「デボン様が、黙ってねーぞ!」
「そいつとっくに潰れてるよ」
「「ええっ!?」」

盗賊CとDが親分の事を言ったのだろうけど、ハッピーの一言で愕然としてしまった。
というかかなり前に壊滅したって新聞に載ってたのに、見てなかったのか?

「こっちも片付いた」
「雑魚ばっかだけどな…ん!」

逃げようとした盗賊Eをぶっ飛ばすギアス。
それを踏み付けにするエルザ。

「まだ仕置きが足りない様だな…」

こういう時のエルザってホント怖いな。
牛がなんか騒いでるな。つかタウロスって意外とMか?あっ、強制閉門された。
こうしてあっと言う間に片付いた。


盗賊団のアジト、その周辺の街道


「思ったより、早く仕事が片付いたな」
「ウォー暴れ足りねぇ!」
「充分暴れたじゃねぇかてめぇ…」

ナツがもっと暴れたかった様子に呆れるグレイ。

「確かに雑魚過ぎてつまんなかったな」
「ギアスじゃ大抵が雑魚だよ」

周りもうんうんと頷いていた。

「ルーシィ見てー、この宝石ー」
「だーっ!?勝手に持ってきちゃ駄目でしょ!?」

盗品持ってくんなよハッピー。

「ん?あそこにいるのロキじゃない?」
「ん?」

遠くに見えたのはロキだった。
そういや星霊イベントがあったんだっけ?

「あれ?偶然だな」
「お前もこの辺で仕事か?」
「ああ、皆も…ああっ!?ルーシィ!?」
「丁度良かった。この前h「じゃあ、仕事の途中だからぁーーーーー!?」!?」

そう言ってロキはピュ〜〜な感じで去って行った。
一同唖然としていた。

「な、なによあれ…」
「お前あいつに何したんだ?」
「相当避けられてんぞ?」
「何かトラウマな事させたんじゃね?」

グレイ、ナツ、ギアスの順で言った。

「何もしてない!」

そして俺達は、盗賊のアジトが見える位置に立った。

「さ〜て、帰るか」
「ねえねえ、折角早く仕事終わったんだしさぁ、偶に温泉にでも行ってのんびりしない?」
「ルーシィ…」
「あっ…は、はい!?」

ルーシィの提案にエルザは何か言いたそうだ。
ナツとグレイ、青くなるなよ。

「…良いアイデアだ!」
「は〜」
「「ほっ」」

安心してるよこいつら。
しかし温泉か。風呂で一杯、してみて〜な〜。


鳳仙花村、とある宿


さっそく風呂で一杯やろうとしたが、従業員の人に止められた。残念。
ひとっぷろ浴びた後は部屋に戻って寝ようとしたが、

「始めんぞコラー!」
「うぱー!」

ナツとハッピーが来た。
つかジュビア、盗賊のアジトから尾けてくんなよ。

「なんだよやかましいなぁ」
「俺ぁ眠ぃんだよ…」

寝かかったギアスとグレイは不機嫌そうに言った。

「おい見ろよ!旅館だぞ旅館!旅館の夜っつったら、枕殴りだろーが!」
「枕投げだよ…」

枕投げに来たナツ。
テンション高いよお前ら。修学旅行に来た学生かよ、懐かしいけど。
するとそこに、

「質の良い枕は私が全て抑えた!」
「質って…」

エルザとルーシィが来た。
やる気満々だよエルザ…。
しょうがねえ、こうなったらやるか!

「俺はエルザとギアスに勝〜つ!」
「やれやれ…」

呆れるグレイだが、ナツの投げた枕はエルザに当たる事無くグレイに当たった。

「ナツテメー!ん?うお!?いつの間にか枕が!」

グレイの側に大量の枕があった。

「(ああ。グレイ様のお役に立てて、ジュビア幸せ〜♪)」

ジュビア…本当にいつの間に…。

「ウオラァァァァッ!!」
「セェリャァァァァァッ!!」

その後、宿を半壊するまで枕投げは続いた。
もちろん宿は時のアークで直しました。


後日、マグノリア、フェアリーテイル


ナツとグレイはまた険悪ムードになっている。

「ギアス…なんだありゃ…」

エルフマンが訪ねて来た。

「ああ、仕事先で枕投げしたらああなった」
「どうやったら枕投げであんな大怪我を?」

こっちが聞きたいよ。

「「ギアス!勝ったのは俺だよな!!」」

どっちが勝ったか聞いて来た様だ。

「お前ら俺に負けてただろうが」
「「…ルーシィ!勝ったのは俺だよな!!」」

今度はルーシィか、でも今は聞かない方が良いぞ?

「…ウルサイ!」
「「ヒィ〜〜〜〜〜!?ゴ、ゴメンナサイ!?」」

低い声で言ったルーシィ。
黒いオーラが出てるぞルーシィ。

「すごぉい!?エルザとギアス以外にあの二人を止められる人がいるなんて!?」
「漢だ…」
「俺でも一瞬ビクッてしたもんな」

ミラもエルフマンも今のルーシィに驚いた。
そしてすごすご帰ってった二人。
まぁ、ルーシィの機嫌が悪いのはロキの事だからなぁ。
…今日の所は、帰ろっと。


マグノリア銭湯


風呂上がりは、デロドロンドリンク一気飲みっと〜。でも不味い…。
ん?ルーシィとロキ?あっ、ロキが帰った様だ。

「ルーシィ」
「!?あっ、ギアスか」
「どうしたんだルーシィ?こんな所で?」
「うん、ちょっとね…」

理由知ってるけどね。

「ふ〜ん、これ飲む?」

そう言って差し出したのが、デロドロンドリンク。

「それ、不味い奴でしょ…しかもカロリー高いし…」

拒否られた。


カルディア大聖堂、ギアスの部屋


「さて、寝るか」
「らう」

俺達は寝ようとしたその時、

「おいギアス!大変だ!」
「うわっ!?」
「ぬあー!?」

ナツが突然やって来た。
てかルシア、初めて聞いたぞその驚き方。

「ロキの奴、フェアリーテイルから出てっちまったんだ!」
「なんだってー!?」
「ロキが!?」

そういや今夜だっけ!?

「分かった!すぐ探しに行くぞ!」
「らう!」

その後、カレン・リリカの墓を探そうとしたが、ギアスはある事に気付いた。
墓の場所何処だ!?
一晩中探しまわったが、見つからなかった。
畜生、星霊イベント見たかったのによぅ。
仕方ないから、マグノリアに戻った。


翌日、マグノリア、フェアリーテイル


「星霊だぁ!?」
「ロキがぁ!?」
「うん。まぁそう言う事」

驚いてるナツ達とあっけらかんと答えるロキ。

「俺はまったく気付かなかったなぁ」
「見た目は俺らと変わらねぇからな」
「でもよ、お前牛でも馬でもねーじゃねーか?」
「ナツの知ってるバルゴだって、人の姿だろ?」
「バルゴ?」

俺はキャンサーとタウロスしか会ってないけどね。
取り合えずグレイに質問した。

「そういやギアスは知らないんだっけか?メイドの星霊だよ」
「メイドか…幼女か!」
「いや…契約者の好みに合わせて姿が変わるからな、ルーシィのは正統派メイドだったからな…」
「つまり俺だったら幼女になるって事か!」
「そ…そーなるな…」

引くなグレイ。

「ロキは獅子宮の星霊よ」
「獅子!?」
「「大人になった猫!」」
「そうだね」
「違うー!?」

羨ましがるハッピーとルシア。
つかルシアもかよ。

「でもお前、体の方は良いのか?」
「まだ完全じゃないけど、皆に挨拶したくてね。それに、ルーシィの顔を早く見たかったし」
「///」
「「でぇきてぇるぅ(巻き舌風)」」
「巻き舌風に言うな」

からかってハッピーと一緒に言ったギアス。
するといつの間にかルーシィをお姫様だっこで去ろうとするロキ。

「そういう訳で、二人の今後について話合おうよ」
「コラコラ!?」

やれやれ…
するとロキは、

「はいこれ、リゾートホテルのチケットさ。君達には色々世話になったしね」
「「「「「「すげー」」」」」」

考えてみれば、俺は前世でも高級ホテルなんて縁の無かった暮らしをしてたけど、まさか来世で体験出来るとは…て原作知ってるから喜び半減だけどね…。

「エルザにもさっき渡しておいたから、楽しんでおいで」

皆はしゃいじゃって、俺もはしゃぎたいぜ。

「貴様ら、何をもたもたしている!」
「「「「「「?」」」」」」

そこに居たのは、既に準備万端でバカンスに行く格好をしているエルザだった。

「「「気ぃ早ぁー!?」」」

グレイとルーシィに便乗して突っ込んだ。
水着は向こうでなんとかすりゃいいか。

「ほれほれ、早く行こー!」
「あいさー!」
「一日二日じゃ遊び尽くせねーぞ!」
「久しぶりの骨休みだ!海水浴だー!」
「らーうー!」
「良し、折角のロキの好意だ。思いっきり楽しむぞ!」
「「あいさー!!」」

この時は、エルザの忌まわしき過去の出来事が幕を開けた事は、ギアス以外知る由も無かった。

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