小説『フェアリーテイル〜虹の滅竜魔道士〜』
作者:冒険ファンタジー()

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『あたしの決意〜NEXT GENERATION』


ファントムMk−?、腹部分、ナツサイド


「おい、聞こえてっかガジル?」
「何も聞こえねぇよ…」
「なぁお前、滅竜魔法、何処で覚えた?」
「聞こえねぇっつってんだろ!」

なんかムカついて来たな。

「俺は、同じ魔法使える奴はギアス以外で初めて会ったんだぞ!そんくれぇ教えてくれても…」
「うるせぇ」

ヌアー、やっぱムカつく!

「…メタリカーナ…」
「ん?」
「鋼鉄のドラゴン、メタリカーナだ」
「何ぃ!?あっ…だはー!?」

ナツは滑り落ちた。

「やっぱり、ドラゴンに教えてもらったのか!?」
「お前もか?」
「ついでにギアスもな!そいつ今どうしてる?」
「さぁな…」
「そいつ今どーしてる!!」
「知らねっつってんだろ!!」

ナツとガジルは頭突きをした。
当然二人とも痛がってる。

「…ったくよ〜…テメェなんかと話てっと、脳みそが灰になっちまいそうだ」
「…っ…んだ〜!」
「…消えたんだよ…メタリカーナは、ある日突然俺の前から消えた…何も言い残さずにな…ったく、勝手な野郎だぜ…」

どこか哀愁の漂うガジル。
それを聞いて驚くナツ。

「お、おい、それって7年前の7月7日じゃねーだろーな?」
「何!?お前、メタリカーナの居場所知ってんのか!?」
「バカ言え、俺が探してんのはイグニール、炎のドラゴンだ。ちなみにギアスのは虹のドラゴン、プリズレイヤーだ。イグニールもプリズレイヤーも7年前の7月7日に消えたんだ」
「!?7年前…777年…7月7日…三頭のドラゴンが消えた?」
「何で7ばっかり並んでんだよ!?」
「知るか!」

また頭突きをするナツとガジル。
また二人とも痛がってる。

「…まぁ、俺にはどうでもいい事だ」
「…行くなら早く行けよ」
「此処は俺たちのギルドじゃねーか!出てくのはテメーの方だろぉ!」
「ケチ臭い奴だなぁ」
「さっさと出てけ!」

歩き始めるナツ。

「…イグニールとプリズレイヤーの事、何か分かったら教えてくれよー」
「何で俺がテメーらに親切しなきゃなんねーんだよ!?」
「同じドラゴンスレイヤーじゃねぇか」
「ざけんな!次に会ったらぶっ潰す!絶対にな!首を洗って待ってな!」
「物騒な奴だなぁ、これでお相子だから仲直りしてやろうと思ったのに」
「物騒はどっちだ!俺たちのギルドをこんなにしやがって!」
「オメーらだって、俺たちのギルドメチャメチャにしたじゃねーか!あーあ、やっぱ仲直りやーめた!」

結局ケンカ別れするナツとガジルだった。

サイドエンド


四日後、評議員軍(ルーンナイト)の駐屯地、医務室


「ん?ふぁ〜〜あ…あ〜〜、良く寝た…あれ?此処、どこだ?つか、何でここで寝てんだ?」

たしかファントムが襲って来て、ジョゼと戦って、そうだ!フェアリーロウを使ったんだっけ?それで魔力ほとんど使っちゃったから、ぶっ倒れたのか?
すると、誰か来た。

「!?ギアス、目が覚めたのか!?」
「エルザ…か?」

エルザがやって来た。
そしてすぐ後ろから、いつものメンツが来た。

「おっ、やっと目が覚めたか!」
「あい、ギアス起きてる?」
「お前すげーじゃねーか!」
「ギアス、もう大丈夫なの?」
「ギアスー!大丈夫ー?」
「ああ、なんとかな。まだだるく感じるけど…」
「あれから四日経ってたんだよギアス」
「四日!?俺そんなに寝てたのか!?」

道理でだるいと思った。

「フェアリーロウを使ったんじゃ、そうなるじゃろうて」

マスターも来たよ。
それから色々あって、三日間取り調べを受けたギアス達は、ギルドを建て直す作業を行っていた。
えっ?時のアークで直さないのかって?最初はそう思ったが、マスターがこの際新しくするって言い出したので、原作通り新しいギルドを建てるのであった。
でもなんか腑に落ちない。何故俺だけ後日マスターと一緒に評議員に行かなくちゃいけないんだろうか?


フェアリーテイル、建設工事現場


ギルドの建て直しの最中、ナツがまた無理な事をしていた。

「うおらぁーーー!!…がっ!?」

角材を十本程持って行こうとしたら、バランスを崩して埋もれてしまった。

「一度にそんなに持つからだ。バ〜カ」
「んだコラーー!」
「やんのかコラ!」
「チマチマ運んでんじゃねぇよ!」

相変わらずケンカしてるなあの二人。
ん?あそこにいるのは…?

「(あ〜グレイ様、ジュビアも運んで〜!)」

ジュビアが居たよ…よく誰にも見つけられないもんだな。
するとミラが、

「あらギアス、よく持てるわねそれ…」

そう、今俺はパワーの能力で角材二十本を軽々と持っています。しかも片手で。
それを見ていたナツとグレイは、

「…さすがに…あんなには…持てないな…」
「やっぱギアスは規格外だな…」

その時、

「そこぉ!」
「「グゲッ!?」」

ナツとグレイは、エルザの振り下ろした角材によって地面にめり込んだ。

「口よりも体を動かせ!一刻も早く、フェアリーテイルを再建するんだ!」
「「あ゛い゛…」」

工事現場にいる格好で二人に説教をしているエルザ、変わらないなこのやりとり。

「…エルザ…気合入ってんなぁ…」
「…あの服も換装か?」

ドロイとジェットは突っ込んだ。

「マスターも気合入りまくりだよ」
「「ノリノリじゃねーか!?」」

レビィの一言に突っ込む二人。
つか巨大化して、角材を楽に積み重ねてるな。

「監督!この角材はどちらに?」
「おぅ、あっちじゃ!」
「「何だよ監督って!?」」

エルザとマスターに突っ込む二人。
つか今回の突っ込みキャラはこの二人か?やっぱキレのある突っ込みが出せるルーシィが居ないとなぁ。

「つかよ…」
「なんか…でか過ぎねぇか?」
「折角だから、改築するのよ。で、これが完成予想図!」
「マジか!?」
「どれどれ?」

ミラが持ってた設計図を見た。
その画は、子供のラクガキにしか見えなかった。

「よ、良く解かんね?」
「にしてもヘッタクソだなぁ。どこのバカが描いたんだよ」

すると、

「え〜〜ん…」
「あっ!?ミラちゃんだったんだ!?」
「「「「また泣かした」」」」
「「それがグレイです」」

以前は、「ナツVSエルザ」であったんですが、この作品だとカットされてるので、泣かせた発言はこれが初めてになります。by作者
メタな事は置いといて、ん?

「(そう、グレイ様はジュビアだけに優しいの!)」

ジュビーンと笑っているジュビアを見て引くギアス。
昼頃、腹を空かしたグレイの所に、突然水が噴き出して、いつの間にかグレイの膝の上に弁当が置かれていた。
グレイが弁当の中を見たら、グレイの顔がある弁当(いわゆるキャラ弁)だった。
当然グレイは気味悪がった。

「こんな意味不明なもん食えっか…なんか汁出てるし…」
「(ジュビア悲しい…三日間徹夜して作ったのに…)」

…例え気味悪がっても、少しくらいは食べてあげろよグレイ。
この後エルザが来て摘み食いしたら、好評だったのでグレイも食べたら絶賛した。

「(ジュビア感激〜!)」

その時、誰か来た。

「これ…ルーシィに渡しといてくれないか?」

精霊の鍵を探してくれたロキだった。

「お前!?しばらく見ねぇと思ったら!?」
「ずっと鍵(これ)探してたのか!?」

よく見るとロキの顔はものすごくやつれている。
一週間水しか飲んでいませんと言われたら信じちまいそうだ。
その後ルーシィのお見舞いに行く事になった。


ルーシィの家


ナツとハッピーは窓から、グレイは煙突から、エルザは堂々とドアから入ってった。
俺はドアドアの実の能力で、壁をドアにして不法侵入した。

「ん?あれ〜?」
「いつもなら…」
「「あたしの部屋〜!?」となる筈なんだが?」
「トイレじゃね?」
「まさか…風呂か!?」

グレイは風呂場に向かった。

「お約束の展開が待ってる様で〜、申し訳ねえg「いねっ」チェック早ぇよ!?つか入ってんじゃねぇ!?」

なんか最近ムッツリになってねぇかグレイ。

「出かけている様だな」
「お前も何しに来たんだよ!?」

風呂に入ろうとタオル姿になってるエルザに突っ込むグレイ。

「なんかグレイだと…」
「イマイチ物足りない様な…」
「うむ、どうも突っ込みが半端だな」
「ルーシィが居ないとテンポ悪いね」
「なんのダメ出しだよ…つか半端で悪かったなおい…」

ちょっとブルーになるグレイ。
しばらく探していると、ハッピーが何かをぶちまけた。

「なんだこれは?」
「手紙だな」
「こんなにたくさんあるな、誰宛だ?」
「ママ、あたし遂に憧れのフェアリーテイルに入る事が出来ました。「おいおい!?勝手に読むんじゃねーぞ!?」今日は、エルザさんとギアセルシアさんて人に会ったの、エルザさんはカッコ良くて綺麗で、ギアセルシアさんは見た目怖いけど優しい人で、あのナツとグレイがね…」
「る、ルーシィ…照れるな」
「俺は…そんなに見た目が…怖かったのか!?」

ちょっとショックだぞルーシィ。

「これ全部…ママへの手紙か?」
「みたいだね」
「何で送ってねぇんだろ?」
「あの親父さんが居たから出しにくかったんじゃねぇのか?」

理由は故人だからね。
するとエルザは、机の上にあった書き置きを見つけた。

「書き置きだ!?「「「「「ん?」」」」」これはルーシィの書き置きだ…「家に帰る」…だそうだ…」
「「「「「な、何でーーーーー!!?」」」」」

一応知っている俺はノリで言った。


ハートフィリア領、レイラの墓


俺達はルーシィを探しに来た。
途中ルーシィの事を訪ねて、墓地の方にいると言われ、そこに向かい、ルーシィを発見した。

「「「「「「ルーシィ!!」」」」」」
「何でぇ〜!?」

その後、なんで妖精の尻尾を出て行くんだみたいな事言ってた。
いやいや出て行かないよとルーシィが説明、みんな目を丸くしていた。(ギアス以外)
そしてフェアリーテイルに帰ろうとした時、

「ホント、心配かけてごめん」
「気にするな、早合点した私達にも非はある」
「取り越し苦労だった訳か」
「ハッピーなんかずっと泣いてたぞ」
「ナツだってオロオロしてたじゃないか」
「し、してねって…」
「な、何か、ホントごめんね…」
「しかしま、無駄に広い町だなぁ」
「のどかで良いではないか」
「金で解決出来ると信じてるオッサンの領にしては平和だな」
「らう、空気もおいしいし」
「あっ、違うの。ここはうちの庭だよ。あの山の向こうまでがあたしん家」

ルーシィとギアス以外真っ白になった皆。
知ってるとはいえ、やっぱスケールが違うな。

「あれ?どうしたの皆?」

すると、

「オ嬢様キターーーーー!?」
「サリ気自慢キターーーーー!?」
「山マデ持ッテル人キターーーーー!?」
「ナツとグレイとルシアがやられました!?エルザ隊長、ギアス副隊長、一言お願いします!?」
「アァ…空ガ…青イナァ…」
「衛生兵!?エルザ隊長が故障したぞー!?」
「「ウパーーーーー!?」」
「やっぱ金持ちのスケールデカイなぁ。後エルザ、今は夕方だから空は赤いぞ」
「衛生兵!?ギアス副隊長も故障したぞー!?」
「おいコラハッピー、誰が壊れたって?」
「あっ、直ってる?」

予想以上に壊れてるな。ルーシィも唖然としてるな。


数日後、評議員フィオーレ支部


何の用で呼ばれたんだろう?マスターは裁判の方に行っちゃったし、俺は別の会場の前で待つ様に言われ、ポツンとしていた。まだ誰も来てないからだ。

「うぬが虹竜のギアセルシアか?」
「ん?」

声をかけられたので振り向いたら、そこにいたのは、蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の聖十大魔導士、岩鉄のジュラだった。

「そうだけど、そうゆう貴方はラミアスケイルの…」
「ジュラ・ネェキスと申す」

そう言って頭を下げるジュラ。

「あっ、別に畏まらないで下さい。それよりも、何故俺はここに呼ばれたんだ?」
「!?知っていたから来たのではないのか!?」
「そいつにはまだ話してないからな。事情を知らないのも無理は無い」

また誰か来た…!?こいつは!?

「ジークレイン殿!」
「ジーク…レイン…」

こいつは…思念体か、そしてもうしばらくしたら、対決する相手か。

「なあ、俺は何の用で呼ばれたんだ?」
「全員揃うまでのお楽しみだ」

そう言って去るジークレイン。

「?ジュラさん、全員とは?」
「君のマスター、マカロフ殿以外の聖十大魔導達の事だ」
「聖十!?何で!?」
「それは貴方が、マカロフ殿と同等の魔力の持ち主であり、ファントムロードのマスター、ジョゼ・ポーラを倒したからです」

どうやらジョゼを倒した所為で、他の聖十大魔導士達に目を付けられた様だ。

「げっ!?俺、かなりまずい事しちゃったみたいな状況!?」
「?いえ、ジョゼの事は自業自得としか言いようがありません。今回の事は別にありますから」
「別の事?」

意味が分からねえ。
そして、聖十大魔導達が集まった。
つか、何でジュラさんとジークレイン以外の人達、皆マンガみたいに上半身が黒ずんでて顔が見えないんだけど、まあこの二人とマスター以外の六人はまだ紹介されてないから、こうゆう扱いな訳ね。てゆうか、ジュラさん以外皆思念体ってどーゆー訳!?ジュラさん以外まともな奴居ないの!?
それから、集まって何をしたかと言うと…





なんと、





称号、





貰っちゃいました。





聖十の称号を。


驚きました。まさか俺が選ばれるとはな。考えてみたら、聖十の一人であるジョゼを倒しちまったから貰えた様なもんだしな。
今俺は、聖十の称号の証であるバッジを持って評議員の廊下を歩いています。
ん?あそこに居るのはマスターと、評議員のヤジマさんか?

「マスター!」
「ん?おおギアスか、そっちは何の様じゃった?」
「えっと…これ…貰っちゃいました」

そう言って聖十のバッジを見せた。

「ぬあぁぁぁぁぁ!?ギアス、それは…!?」
「聖十のバッジです」
「こりゃぁ驚いたの〜」
「マー坊、身近に適任のモンがいるでね〜か?」
「う〜む…」
「?」

どうやら、引退の話をしてた所をしてた時に来ちゃったみたいだな。
取り合えずギアスは、フェアリーテイルへと帰った。


フェアリーテイル、仮設酒場


帰って来ました。と同時に修羅場になってました。
ラクサスが弱い奴はギルドに必要無い発言でエルザはマジギレ寸前になっている。

「まっ、俺がいたらこんな無様な目には遭わなかったがな」
「貴様!」

ドタマに来たぞラクサス。

「だったら何で戦闘に参加しなかったんだ?」
「「「「「ギアス!」」」」」
「…………」
「フェアリーテイルの為に、皆必死で戦ったんだ!ミストガンでさえ、ファントムの支部を一人で潰して来たんだ!お前だけじゃねえか、何もしてねえのは!」

ギアスは正論を言った。

「俺が手を出す相手じゃねえって事さ。この際だ、俺がギルドを継いだら弱ぇ者(もん)は全て削除する!そして歯向かう奴も全てだ!最強のギルドを作る!誰にも舐められねぇ史上最強のギルドだ!はははははっ!」

そう言ってラクサスは消えた。
皆、苦い思いを抱いていた。

「あんの野郎ぉ!」
「もういい、あいつに関わると疲れる。それよりギアス、お前今朝から何処に行ってたんだ?」
「ああ、評議員の所だ。んで、これ貰って来た」

そう言ってエルザにバッジを見せた。

「!?ギアス、これは…聖十大魔導士の証ではないか!?」
「「「「「「「「「「ええっ!!?」」」」」」」」」」

皆、すっげぇ驚いてるよ。

「ギアス、おめぇいつの間に!?」
「まぁファントムのマスターをやっつけたから当然かもしれないけど…」
「とんでもねぇなギアスは」
「ギアスの方がよっぽどマスターに相応しいな」
「確かに」
「おめぇだったら、喜んで付いて行くぜ!」

等と色々言われて、なんか恥ずかしいな。

「盛り上がった所でどうだろう、仕事でも行かないか?」
「?」

エルザがギアスに勧誘した。

「もちろん、ナツとグレイとルーシィも一緒だ」
「「えっ!?」」
「はいっ!?」
「アイゼンヴァルトの件から、常に一緒にいる気がするしな」
「いや、一緒だったろうが…」

取り合えず突っ込んだ。

「今頃かい…」
「誰がどう見たってそうだったろうが、ちゃんと自覚して無かったのか?」
「さすがエルザ…」

ワカバ、マカオ、カナの順で苦笑した。

「この際チームを組まないか?私達5人で。あっ、ハッピーとルシアを入れて7人か」
「わあっ、でも…あたしなんかでいいのかな?」
「なんかじゃねぇ!」
「!?」

そう言ってナツはルーシィに近づいた。

「ルーシィだからこそ良いんだ!」
「あい!」
「お前が居ないと、何となく締まりが無ぇからな」
「…えへっ」

ルーシィは笑顔になった。

「フェアリーテイル最強チーム、正式結成だね!」
「こりゃ良いや」
「つか、ルーシィ最強か?」
「僕はアクエリアスを出されたら、勝てる気がしないよ」
「突っ込みもすごいしな」
「色んな意味で最強」

確かに、ただでさえボケキャラが多いなか、ツッコミキャラは貴重だからね。

「さっそくだが仕事だ!ルビナスの城下町で暗躍している、魔法教団をたたく!行くぞ!」
「「「「おおーー!」」」」
「あい!」
「らう!」

こうして俺達は仕事に向かった。
そしてまた大暴れで、町半分やっちまったぜ。壊した建物は全部時のアークで直しました。


夜、フェアリーテイル工事現場、マカロフサイド


「んぐっ、んぐっ、ぷはぁっ…引退か…」

マカロフは工事現場を見渡した。

「…ギルドも新しくなる。ならばマスターも次の世代へ。…ラクサス…あやつは心に大きな問題がある。…ミストガンは、ディスコミュニケーションの見本みたいな奴じゃ。…だとすると、まだ若いがエルザか、もしくはギアス…あやつは聖十の称号を得た。人望もあるしのぅ、う〜む……」

次のマスターは誰にするか悩むマカロフ。

「マスタ〜!こんな所にいらしたんですか〜?」
「ん?」
「またやっちゃったみたいです」
「はぁ!?」

嫌な予感がしたマカロフ。

「エルザ達が、仕事先で町を半壊させちゃったみたいです。でもギアスが直しましたけど」

笑顔で言うミラ。

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?(声にならない程叫んでいます)」

町を半壊の所で絶望状態になってた。

「評議員から、早々に始末書の提出を求められてますよ。あれっ?マスターどうしました?」
「引退なんかしてられるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

闇夜に響くマカロフの叫びだった。

サイドエンド


翌日、オニバスの町、劇場前


ミラがルーシィ向けの仕事を紹介してくれた。不評の劇場を俺達で盛り上げろとゆう裏方仕事を任されました。

「行こう!」

ルーシィが張り切っちゃってます。
すると、

「あの〜、フェアリーテイルの皆さんですかな?」

座長さんらしき人物が出て来た。

「はい!」
「引き受けて下さり、誠にありがとうございます」
「はい!演出ならあたし達n「それがですねぇ…」ん?」
「ちょっと…困った事になってしまいまして…」


劇場内、役者控室


なんと、役者が逃げたらしい。

「はい…ありがとうございます…」
「「「なにが…」」」

何で礼をいうんだろう?思わずハッピーとルシアとで突っ込んじゃったよ。

「公演する舞台が不評につく不評、やがては…役者達も私の劇に出る事を恥に思う始末…夢を追う私に妻は愛想を吐かし出て行きました…私に残された道は…もうこれしか無いと言うのに…本当にありがとうございます!」
「礼を言うとこ間違ってるよそれ…」

グレイが突っ込んだ。

「そうゆう訳で、舞台は中止なのです!ありがとうございます!」

だから、礼を言うとこ違うだろ。

「何かと思えばそんな事か」
「「「ん?」」」
「役者なら、ここに居るではないか!」

エルザは高々と言った。

「ええっ!?」
「輝いてる!?」

そうだった!?エルザはこうゆうのに出たがる奴だった…。

「あ・え・い・う・え・お・あ・お・か・け・き・く・け・こ・か・こ……」
「発声練習だ!?」

止めた方が良いのか?エルザは本番に弱いタイプなのに…。

「なんか面白そうかも」
「そうなのか?」
「あい」
「らう」
「皆出る気だな、まあいいか」
「あんたの夢は、こんな所じゃ終わらせねえよ!」
「えっ、皆さん!?…まぁ、やらせてやってもいいかな…ちっ、素人め…」
「そこはありがとうって…言わないんだ…」

何かムカつくな、あんたの為にやろうとしてるのに。
それから劇の為に演技したり、背景作ったり、ビラを撒いたりで大忙し。
すると、

「応援団の方がいらしてますよ。ありがとうございます」
「「「「「「「応援団?」」」」」」」

外に出て見ると、

「よっ」

マスターとミラにヤジマさん、ゴールドマインとボブ、ガルナの村長とグレイファンの子にエルザファンの海賊、偽サラマンダーのボラにアイゼンヴァルトの「オニク」って言ってる鶏っぽい奴にファントムのなまり喋りの男女に少女部隊もいた。

「突っ込みどころ多過ぎーーー!?」

その気持ち、分かる。

「そろそろ本番ね、頑張って!」
「芝居なんざぁ久しぶりじゃの〜」
「招待感謝するよマー坊」
「お久〜元気してた〜」
「冷やかしに来てやったぜ」
「オニク」

言いたいだけ言う応援団。

「てか何であんたがいんのよ?偽サラマンダー」
「久しぶりだなマイケル」
「ボラっすよ。兄貴の熱い拳に心打たれて、もう強引なグラビアアイドルのスカウトはやめたんすよ」

俺には関わって無い事だから飛ばしてっと。

「御姐様、応援してます!」

あの海賊こんな所に居ていいのか?

「君はガルナ島の…」
「ルルです。その節はお世話になりました」
「ふが〜」

あの子ルルっていうのか。

「って、あんたら確かファントムの…」

モブキャラは放っておいて「ひどっ!?」「ひでっ!?」、ファントムのメインディッシュである、

「おにーちゃ〜ん、応援に来たよ〜」
「…来てあげたわよ」
『よす〜』

ミオたん達キターーーーーーーーーー!!!

「ああミオたん、僕の為に来てくれたんだね!」
「うん!皆とだよ!」

歓喜のあまり、鼻血を出しながらミオに抱き着こうとするギアス。

「やめんかーーー!!」
『んかー!』

しかし、セツナとクチナシによってしばかれた。
そして公演の日が来た。
ちなみに役者は、

エルザ:フレデリック
ルーシィ:ヤンデリカ
リラ:演奏
グレイ:ジュリオス
ナツ:ドラゴン
ギアス:裏方
ハッピー&ルシア:黒子

そして劇が始まった。
劇の内容をダイジェストに言うと、
リラによる演奏は好評価。
でも本番に弱くてガチガチになってるエルザで台無し。
熱暴走を起こして換装した剣を客席に出した。
もはやアドリブでやるしかなくなった皆。
吊り下げられてるルーシィを出した。
ルーシィも慌ててるのか誰を指しているのか意味不明な事を言った。
グレイが出て来て勝手にエルザに勝負を挑んだ。
エルザは緊張のあまり気絶寸前になった。
ルーシィはホロロギウムを出して中に入れた。
エルザの緊張が解けたのか復帰した。
グレイを追い出してルーシィを救ったエルザ。
戻って来たグレイはナツを呼び出した。
ギアスはフレグランス(無害のやつ)で煙を出し。
ドラゴンの格好をしたナツが辺りを燃やした。
何故か共闘するエルザとグレイ。
何故かルーシィが二人を庇う。
重さに耐えきれなかったハッピーとルシアはナツを落とした。
服が燃えて慌てるルーシィ。
燃えてる服を切ってマントを差し出すエルザ。
落とされた痛みで観客に炎を撒き散らすナツ。
何故かタウロスが出て来た。
ついでに出て来た悪魔風の格好をしたギアス。
暴れまわる一同。
そして劇場は倒壊した。

「あ〜らら」
「何でこうなるんじゃ!?」
「マー坊。はよ引退せーよ…」
「あらあら」
「月の呪いですじゃ〜!」

そして何故か拍手喝采をする客達。
グダグダなのになぜ?


一週間後、劇場内控室


「まさかこんなに大ヒットするとはよ、大根役者の癖してやるじゃねーか!」

満足気味な座長さん。
そしてぶっ倒れてる一同。

「おい…いい加減…報酬…寄こせよ…」
「一日…三公演は…キツ過ぎんぞ…」

さすがのナツとグレイもダウンしてます。

「グズが!とっとと準備せんかー!」
「キャラ…変わってる…し…」
「早く…早く帰りた〜い…」

皆疲れ果てていた。
ちなみに俺は喋る気も起きないくらいダウンしてます。
えっ?役者じゃないのに何で疲れてるんだって?公演の度に壊しまくるから俺が直してるんだよ。
それに、エルザは何であんなに元気に発声練習してんだよ…。



後書き
PIXIVの方にも載せています。一緒に載せていく方針です。

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