小説『フェアリーテイル〜虹の滅竜魔道士〜』
作者:冒険ファンタジー()

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『DRAGON SENSE〜生きる者達よ』


エドラス、上空


エドエルザに撃ち抜かれてしまったパンサーリリーは落ちていった。

「…お…うじ…」
「リリィィィィィッ!!?」
「裏切り者め、所詮は堕天…元エクシード。王に救われた恩を忘れ、刃を向けるとは」

エドエルザは見下す様に言った。

「向こうのエルザ!」
「ナイトウォーカー…だよ」
「うわぁん!?リリー!?」
「テメェよくも!」

やってくれるじゃねぇか!

「誰か、リリーを助けて!」
「ダメじゃよシャゴット!?」
「女王様!私に任せて下さい!」

エクシードの女の子がリリーの下に向かった。

「スカーレットォォォォォッ!!」
「お…重いよぉ…」
「ナイトウォーカー…」
「待てエルザ」

エルザが行こうとしたが、ジェラールがそれを止めた。

「エドラス王国の王子であるこの私に、刃を向けるつもりか?エルザ・ナイトウォーカー!」
「王子!?」
「っ!」

エルザは驚き、エドエルザは立ち止まった。

『ふっははははは!王子だと?笑わせるでないわ!ワシは貴様を息子などとは思っておらん!』
「!?」
「王様の声だ!」
「えっ!?どこにいるの?」

とうとうアレを起動するのか!

『7年も行方をくらませておいて、よくおめおめと戻ってこれたものだ!』
「………」
『貴様がアースランドでアニマを塞いで廻っていた事は知っておるぞ!売国奴め!お前は自分の国を売ったのだ!!』
「この声、どこから…?」
「まるで、地の底から聞こえてくみたい?」
「おい!姿を現せ!」
「隠れてねぇで、出て来やがれ!」
「「そーだそーだ!」」
「貴方のアニマ計画は失敗したんだ。もう、戦う意味も無いだろう?」
『意味?戦う意味だと?』

すると、近くの円形の建造物跡の中心地から光が出始めた。

「何だ!?この音…いや、これは!?」
「魔力で大気が震えてるんだ!?」

光が出始めてた場所から、巨大な繭みたいな物が出てきた。

『これは戦いではない!王に仇なす者への報復!一方的な殲滅!』
「何よアレ!?」
「魔導兵器か?」
『ワシの前に立ちはだかるつもりなら、例え貴様であろうと消してくれる!跡形もなくなぁ!!』
「父上…」
『父ではない!ワシはエドラスの王である!』

巨大な繭から何かが出始めようとしていた。

『そうだ!貴様をここで始末すれば、アースランドでアニマを塞げる者はいなくなる!また巨大なラクリマを造り上げ、エクシードを融合させる事など、何度でも出来るではないか!』

聞いてて反吐が出るな。

『フハハハハハ!王の力に不可能は無ぁい!!王の力は、絶対なのだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

遂に姿を現した機械仕掛けのドラゴンが動き出した。

「おお!?あの姿…あの魔力…」
「間違いない!?」
「何という事じゃ!?」
「あれは…あれは!?」
「ドロマ・アニム!?」

エクシード達は恐怖した。

「ドロマ・アニム…こっちの言葉で、竜騎士の意味。ドラゴンの強化装甲だと!?」
「ド、ドラゴン!?」
「言われてみれば…」
「そんな形してるね?」
「強化装甲?」
「強化装甲って何?」
「対魔専用魔水晶(ウィザード・キャンセラー)が、外部からの魔法を全部無効化させちゃう…搭乗型の甲冑!王様があの中で、ドロマ・アニムを操縦してるんだよぅ!」

ココが説明してくれた。

『我が兵達よ、エクシードを捕えよ!』
「「「「「「「「「「はっ!!」」」」」」」」」」
「まずい!?逃げるんだ!!」

ジェラールはエクシード達に逃げる様に叫んだ。

「逃がすなぁぁぁぁぁ!!」
「マジカライズキャノン、充電完了!照射!!」

エドラス兵達がエクシードをラクリマ化させる光線を発射した。
次々とラクリマ化されていくエクシード達。

「皆、逃げて!?」
「シャゴット、私達も行こう!」
「皆…生き延びるのよ!」

シャゴット達は逃げ出した。

「追えーーーーーっ!!」

エドエルザ達がエクシード達を追いかける。

「王国軍から、エクシードを守るんだ!ナイトウォーカー達を追撃する!」
「そうだね!そういえば…あんた達、このレギオン乗ってても酔わないけど、乗り物酔いに効くトロイアでも掛けてもらったの?」
「なぬっ!?こいつだって仲間みてぇなモンだろ?」
「そうだぞ!乗り物扱いしてんじゃねぇよ。うわぁ、引くわ〜…」
「そ、そうね…ごめんなさい…」

ルーシィが謝ってきた。

「無駄話はともかく、あのデカブツはどうする?」
「「無駄とか言うな!?」」

失敬だぞグレイ!

「相手にするだけ無駄だよぉ…魔法が効かないんだから…」
「かわしながら行くしかない!今のエクシードは無防備だ!俺達が守らないと!」
「いよっし行くぞ!」

俺達が乗るレギオンはエクシードの救出に向かった。
だが、

『かわしながら、守る?プッハハハ…人間は一人として逃がさん!全員この場で塵にしてくれる!!』

ドロマ・アニムの口が開き、砲身をギアス達が乗るレギオンに向けた。

『消えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』

強力なレーザーを発射した。
直撃コースだったが、ジェラールが防いでくれた。

「ミストガン!?」
『ミストガン?それがアースランドでの貴様の名前か?ジェラール』
「くっ!?エルザ!今の内に行け!」
「しかし…」
「行くんだ!」

ジェラールはエクシード達の下に行けと言うが、

「王子様ぁ…」
「お前…」

するとジェラールは、

「三重魔法陣…鏡水!!」

ジェラールは魔法陣を展開し、レーザーを跳ね返した。

『何!?跳ね返した!?』

跳ね返ったレーザーがドロマ・アニムに直撃した。
しかし、魔法を無効化するドロマ・アニムには無意味だった。

『フッフッフッ、チクチクするわ!』
「!?」
「傷一つ無ぇぞ!?」
「そんな!?」
「あれが…!?」
『そう!これがウィザード・キャンセラーの力!魔導士如きがどう足掻こうと、ドロマ・アニムには如何なる魔法を効かん!!』

ドロマ・アニムは再びレーザーを放った。

「がっ!!ぐああああ!!??」
「ミストガン!?」

直撃を喰らったジェラールはそのまま下へ落ちてしまった。

『ファーハッハッハッハーーーーーッ!!貴様には地を這う姿が似合っておるぞ!そのまま地上でのたれ死ぬがよいわーーーっ!!』

そして次々とラクリマにされていくエクシード達。

『おお、美しいぞ!エクシードを一人残らず、ラクリマにするのだぁぁぁぁぁっ!!』

くそっ、さすがエドラスを滅ぼしかけた禁断の兵器だけの事はあるな!?

「くそっ!あれをかわしながら戦うのは不利だ!」
「レギぴょん頑張って!」
「でも、どうすればいいの!?」

んじゃ、行ってくるか!
その時、ドロマ・アニムの首に何かによって攻撃された。

『何!!?』

ナツがドロマ・アニムの首を攻撃したのだ。
続いて、ドロマ・アニムの胸部を攻撃された。

『ぬおっ!?』

ガジルがドロマ・アニムの胸部辺りを攻撃したいた。

『誰だ!?魔法の効かんハズのドロマ・アニムに攻撃を加えてる者は!!?』

ドロマ・アニムの上空には、ウェンディが来た。

「天竜の、咆哮!!」

ウェンディが天竜の咆哮を放った。

『ぐうぅっ!?ん?』

ドロマ・アニムから少し離れた場所にいるのは、

「ギア、?!!」
『何だ!?』
「虹竜の…」

ギアスは一瞬でドロマ・アニムに近づき、

「JET聖拳(ジェット・セイントナックル)!!」

ドガアァァァッ

『ぐわあああぁぁぁぁぁっ!!?』

ギア?状態の虹竜の聖拳を繰り出したギアス。
虹竜のJET聖拳を喰らって吹き飛ばされるドロマ・アニム。

『き、貴様らはぁぁぁぁぁっ!!?』

ドロマ・アニムに立ち向かったのは、

「やるじゃねぇかギアス!」
「ウェンディちゃんもさすがだ!」
「いいえ、皆さんの攻撃の方が、ダメージとしては有効です!」
「ヤロー、よくも俺のネコを!」
『そうか、貴様らかぁっ!!』

ナツ、ガジル、ウェンディ、ギアスの4人だった。

「ナツ!?」
「ウェンディ!?」
「ギアス!?」
「ガジル!?」

ハッピーとシャルルとルシアとルーシィは、ギアス達の行動に驚いていた。

「行け、ネコ達を守るんだ」
「そっちは任せたぞ!」
「でも、あんなの相手に4人で大丈夫なの!?」
「なに、問題無ぇさ!相手はドラゴン、倒せるのはあいつらだけだ。ドラゴン狩りの魔導士…」

ナツ、ガジル、ウェンディ、ギアスは気合を入れた。

「滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)!!!」

グレイ達はエクシード達の救出に向かった。
さあ、ブッ壊してやるよ!ドラゴンもどき!!

「行くぞ、サラマンダー!」
「またお前と共闘かよ…」
「テメェとの決着はよぉ…このブッ壊しがいのある奴とっちめてからって訳だ!」
「燃えてきたぞ!」
「さあ、王に判決を降してやるぜ!」
『おのれ小僧共!』
「援護します!天を駆ける、俊足(しゅんそく)なる風よ!」

ウェンディはナツとガジルとギアスに魔法を掛けた。

「うおっ!?何だ!?」
「体が…軽くなってきやがった!?」
「速度を上げる魔法か!」
「バーニア!!」

身が軽くなった3人はドロマ・アニムに向かって行った。
ドロマ・アニムはレーザーを放つが、3人は避けた。

『っ!?かわしただと!?』

ファウストは驚愕していた。

「うほっ、速ぇ!」

3人はドロマ・アニムの周りを駈け出していた。

『くっ!?狙いが定まらん!?』

その隙に3人は攻撃し始めた。

「火竜の鉄拳!!」
「鉄竜棍!!」
「虹竜のJET翼撃(ジェット・ウイングアタック)!!」
「「「オラオラオラオラオラァッ!!!」」」
『ぐぅっ!?魔法を通さぬ筈のドロマ・アニムが、微量とはいえ…ダメージを受けている!?』

ドロマ・アニムにダメージを負っている事に驚くファウスト。

「クソが!何て固さだ!?」
「ウィザード・キャンセラー…思っていた以上の固さだな」
「ちっ、ビクともしねぇぞ!?」
「それなら…」

ウェンディは更に3人に魔法を掛けた。

「天を切り裂く、剛腕なる力を!」
「おお!?」
「今度は何だ!?」
「力が溢れてくる!強化魔法か」
「アームズ!!」

攻撃力強化のアームズにより、力が倍増した3人。

「力が…みなぎって来る!」
「攻撃力強化の魔法です!」
「やるじゃねぇか!ギヒッ!」
「一気に行くぜ!」
『何だ!?奴等の魔力が上昇している!?』

3人はドロマ・アニムに仕掛けていった。

「オリャァッ!!」
「オラァッ!!」
「セリャァッ!!」
「火竜の煌炎!!」
「鉄竜槍・鬼薪!!」
「虹竜剣!!」

ドンドン攻めていくドラゴンスレイヤー達。

『ぐぅぅぅっ!?おのれ!?あの小娘か!』

ドロマ・アニムの尻尾の付け根部分が開き、

『竜騎弾発射!!』

ビームが発射され、ウェンディの方に向かった。

「しまった!?ウェンディ!?」
「ウェンディちゃん!?」
「私なら大丈夫です!」

ウェンディは自分にバーニアを掛け、竜騎弾をかわした。

「!?」

だが、竜騎弾はウェンディを追いかけていた。

「追尾型!?」

すると、

「きゃっ!?」

ウェンディはこけた。

「ぶっ!?」

しまった!?一瞬萌えてしまった!?

「いった〜…!?」

竜騎弾がウェンディに直撃する瞬間、ナツとギアスが防いだ。

「「だあらぁぁぁぁぁっ!!」」

次々と竜騎弾を落としていく2人。

「ナツさん!ギアスさん!」
「へっ、やらせっかよ!」
「ウェンディちゃんを狙うたぁ、覚悟出来てんだろうなぁ!!」
『まだまだぁ!「ドンッ」ぐうっ!?』
「ギッヒィ!出させるかよ!」

ガジルは竜騎弾の発射口を鉄槌で壊していた。

『ぐっ!?小賢しい!!』
「ぐおっ!?」

振り落とされたガジルは尻尾で弾き飛ばされた。
すると、竜騎弾2発がナツに向かっていた。

「まだ2発残ってた!?」
「あれは!?」

ナツは竜騎弾を防ぐ為に駈け出した。

「ナツさんダメ!?さっきまでのとは違う!?」

よく見るとあれって…ミサイルじゃん!?
そしてミサイルが爆発した。

「ぐわぁぁぁぁぁっ!?」

俺は咄嗟にウェンディに余波が来ない様に壁を張った。

『ヌッハハハハハ!身の程を知らぬ魔導士共が!ドラゴン狩りが聞いて呆れるわぁっ!』

しかし、

『ん?…何だとぉぉぉぉぉっ!!?』

先程の爆炎をナツが平らげていた。

『竜騎弾の爆炎を食っているのか!?「ガジガジッ」ん?』

変な音が聞こえたファウストは、後ろの方を見ると、

『なぁっ!?コイツは尻尾を食っているのか!!?』

尻尾の部分を食べているガジル。

『ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁっ!!?』

ファウストはドロマ・アニムの口からレーザーをナツに向けて発射した。
だが、ギアスが前に出て、レーザーを吸飲していた。

『こ、今度はレーザーもじゃとぉぉぉっ!!?』

レーザーを平らげたギアスだが、
何だこの味…、

「ップハ、んだよ…このマッズイ火は!こんなにムカツク味は初めてだ!」
「今のレーザーもだ…胸糞悪くなる味だったな…」
「違ぇねぇ。だがよ、とりあえず…」
「「「食ったら力が湧いてきた!!!」」」
「真似すんなっつーの!」
「やかましいぜ!クソが!」
「んじゃぁ、こっからが本領発揮だ!」

更に意気込むドラゴンスレイヤー達。

「しっかし強ぇな〜。ドラゴンって言うだけあって」
「ざけんじゃねぇ、こんなモン、ドラゴンでも何でもねぇよ!」
「一国の王だというのに護衛も付けないなんて、よっぽどの自信があるんだ…」
「だったらその自信、打ち砕いてやろうぜ!」
「へっ、燃えてきた!」

すると、ドロマ・アニムが黒いオーラを放ってきた。

「何だ?」
「大気から、魔力が集まってる?」
「あいつに、流れてってるのか!?」
「何だ…この言い様の無い不快感は…?」

向こうも本気だな…。
そして、徐々に変形していくドロマ・アニム。
ボディが黒くなっていき、右腕には大剣、左腕は巨大な盾を装備したドロマ・アニム

『まずは貴様ら全員の戦意を無くしてやろう!ドロマ・アニム黒天の力をもってなぁ!!』

ドロマ・アニム黒天は騎士の様に剣を構えた。

『行くぞぉっ!!』

右腕の剣の部分で斬りかかり、ナツは弾き飛ばされたが、またすぐに火竜の鉄拳を喰らわせたが、

『蚊でも刺したか?』

左腕の盾の部分で防ぎ、ナツを吹っ飛ばした。

「ぐあああぁぁぁぁぁっ!!?」
「ナツさん!?」
「アームズの攻撃力が通じねぇのか!?」

今のドロマ・アニムは常に魔力を吸収してる分、魔法攻撃もただの打撃になるという訳か。

『フハハハハハ!感じるか?この絶対的な魔力!素晴らしい!跪くな!命乞いをするなぁ!貴様らはそのままただ震えて、立ち尽くしておればよいわぁぁぁっ!!』

ドロマ・アニム黒天の剣に魔力を溜め続けていると、光り出した。

『恐怖しろ!ドラゴンの魔導士ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!』

振り下ろされた魔力は辺り一帯を吹き飛ばした。

「グアアアアアァァァァァァァァァァッ!!?」
「キャアアアアアァァァァァァァァァァッ!!?」
「ウワアアアアアァァァァァァァァァァッ!!?」
「グオオオオオォォォォォォォォォォッ!!?」

4人はドロマ・アニム黒天の魔力により吹き飛ばされた。


エドラス、上空、第三者サイド


一方、エルザ達は、

「大変だ!?」
「ここまで悲鳴が!?」

エクシード達がラクリマにされる恐怖の悲鳴が響いていた。

「追いついた、王国軍だ!」
「しかし何て数だ…」
「どうする?」

ルーシィは王国軍の姿を見てどうするかを考えた。

「行くしかなかろう!私達がやらねば、エクシードがやられる!」
「はい!」
「オイラも戦うよ!」
「僕も戦うよ!」
「ええ!私達の故郷を、守るのよ!」

エルザ達は考える事なくそう言った。

「待っていたぞ、スカーレット」
「!」

そこには、エドエルザが待ち構えていた。

「待っていた…だと?」

すると、周りにはたくさんのレギオンがいた。

「マズイ!?罠だ!」
「伏兵!?」
「いつの間に!?」
「レギぴょん避けて!?」

王国軍はエルザ達を迎撃した。
そして、エルザ達が乗っていたレギオンに直撃した。

「レギぴょぉぉぉん!?」
「「「わあああぁぁぁぁぁっ!!?」」」

ルーシィ達はそのまま落ちてしまった。

「ハッピー!ルシア!」
「あいさー!」
「らーうー!」

ハッピー達はルーシィ達を救出に向かった。

「王に刃を向けた者は生かしておかん!確実に仕留めるんだ!地上に降りるぞ!!」

エドエルザの言葉と共に王国軍は落ちていくルーシィ達を追った。

「空じゃ狙い撃ちされるわ!地上に降りるわよ!」
「すまねぇシャルル」
「うわぁ〜ん、レギぴょ〜ん…」
「あ、暴れないでよ!?」
「あ、ありがとうございます離瑠さん」
「下に降ろしますわ」
「お、おも…重たいぃ〜!?」
「あたし一人何だけど!?」

シャルルはグレイを、ルシアはココを、離瑠はクルスを持って地上に降りた。
ハッピーはルーシィを持って飛ぼうとしたが、落下した。どうやら重量オーバーらしい。

「あれ?」
「そういえば?」
「エルザは?」

ルーシィはエルザがいない事に気がついた。
そのエルザは…

「うわぁ!?」
「!?」

レギオンを鎖で振り落とした勢いでエドエルザの下に斬りかかるエルザ

「スカーレット!!」
「そろそろ決着をつけようか、ナイトウォーカー!」

そのエルザの言葉にエドラスのエルザは兵士達に命令を出した。
二人のエルザはレギオンから飛び降りた。

「全員地上に降りろ!こいつは私1人でやる!」
「「「「「はっ!」」」」」

エドラスのエルザの言葉に兵士達全員は地上へ降りていった。
そして二人のエルザは、古都エクスタリアに降りた。

「ふっ、朽ちたネコ共の古い都か…お前の墓には丁度良いな」
「その言葉、そのまま返そう」

するとエルザは、

「お前はエルザでありながら、フェアリーテイルを傷つけた…」

エルザはそう言って換装し、天輪の鎧を装着した。

「お前もエルザでありながら、我が王に牙を剥いた…」

エドエルザはそう言い、槍を変形させた。

「エルザは…」
「2人もいらない!」

そして互いに飛び出した。

「「この勝負!どちらかが消えるまでだ!!」」

エルザVSエルザの戦いが始まった。

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