小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

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前回のあらすじ!!



一つ!鈴の誘いによってカラオケに行くことになった士たち



二つ!期待を胸にした彼女達の前に現れた士!



三つ!…………





神谷士です……ん?最初のオーズ風なあらすじ?なんのことですか?

べ、別に三つ目が出てこなかったとかじゃないんだからねっ!



とまぁ、こんな感じで……カラオケ店に着きましたー



いやー、周りの男共の視線が痛いのなんの

彼女連れの男すらこっち見てたしなー



怖い怖い



「ここでいいんだよな?」



着いたことを確認するために鈴の方へと振り返る



「うん……ここであってる」



「じゃあ、行きますか……」



普通のカラオケ店じゃん



ドアをくぐる



「いらっしゃいま―――――せ?」



店員のお姉さんが凄い目でこっちを見てる



それもそうだろう……なんせ、面子が面子



黒髪の綺麗な大和撫子に

金髪の見るからにお嬢様

ツインテールの小柄な少女に

優しげな瞳の美少女

銀髪の母性本能くすぐる小柄な娘に

水色のセミロングによく似合う眼鏡の女の子

(あと、店員には実は整いすぎた容姿の士)



……誰かが俺のこと噂してる気がする



まあいいや、とりあえずそんな子達が入ってきたんだ驚きもするだろう



だが、案外速く状況を理解したのか



「……何名、様でしょうか?」



と、対応してくれる



あー、俺が言わなきゃ始まらないのか……



「えーと、とりあえず7人フリータイム、ドリンクバー付きで高校生っす」



「か、かしこまりました……では学生証かないかご提示お願いします

お一人様で結構ですよ?」



…………忘れてたーーーー!



学生証なんか見せたらとんでもないことになるぞ……



で、でも……



「えーと、はいどうぞ」



「はい、確認いたしますね―――って、ええ!?アイエ「しーーーー!」」



口を手でふさいで言わせないようにする



「黙っててもらえませんか?厄介になるんで」



出来るだけ顔を近づけてささやく



すると、顔を真っ赤にした店員がコクリと頷く



分かってくれてどーも



「お、お部屋はこちらになります///」



と、部屋の番号が書かれたプレートを渡される



「じゃ、行こうか……」



と、後ろを振り返ると



………めっさ睨んでますやん



「ふん!」



箒さん、痛いよ



「士さん……そういう人だったのですね!」



セシリアさん、痛いよ



「ばーか!」



鈴さん、痛いよ



「士はそうやって女の子を落とすんだねー」



シャルロットさん、痛いよ



「不倫は許さないと言ったつもりだったが」



ラウラさん、痛いよ



「士の……ば、か」



簪さん、もっと……げふんげふん!痛いよ



全員に殴られました



痛いよ







まあ、なんだかんで部屋に着きました



「よーし!誰からいく!?」



「はい!はい!私、私!」



鈴だった……



「まあ、誘ってきたのは鈴だしな……よっしゃーいったれい!」



「任せなさい!」



と、自信満々に入れた最初の曲が



お、CRAZ○ FOR YOUじゃん!Ky○ee好きなのかな?





「届けこの想いよ♪

夜空は君への滑走路♪

heartを揺らすよ 君の声♪」



うまっ!正直ここまでとは思ってなかったわ!





「いやー、うまいうまい!」



曲が終わり、俺の絶賛に続き皆それぞれに褒める



「いやー、久々歌うと気持ち良いわねー!」



「さーて、何点!?」



画面には………88点!?



最初から飛ばしすぎだろ!?



「あーら、私って実は凄かった?」



うぜーーー、あの横目うぜーー



絶対超える!



「次は、僕が行くよ!」



お、シャルロットか……

何、歌うんだろうなーー



あ、始まった



「ナチュラルに恋して ナチュラルにキスをしてよ ねぇ♪

ナチュラルに愛して このまま手を繋いでたいの♪

ナチュラルに恋して ナチュラルに肩寄せ合って♪

ナチュラルに愛して 何気ない気持ちが一番のホンモノ♪」



おっと、ホンモノでウィンクとか可愛すぎでしょ……



しかも、perfum○って難しいぞ……



「いや、シャルロットも上手かったぞー!」



曲が終わり緊張した表情でシャルロットが座る



……なんか、凄く俺を目線に歌ってたのは気のせいだよね?



点数は………86点!



惜しい!



次だ次!



「わたくしが出ますわ!」



おお!セシリアすっげー、ドヤ顔!



しゃあ!いったれ!



「As they tear your hope apart♪

And they trun your dream to shame♪



「And still I dream hell come to me♪

That we will live the years together♪」



う、上手い!ってか綺麗!すげー綺麗な声!



この歌は確か、イギリスのスーザ〇ボイルが歌ったやつだろ!?



上手すぎる!



歌が終わっても俺は空いた口がふさがらなかった



「い、いや……上手いわ!セシリア!」



「ありがとうございます」



おお……優雅……



さて、点数は……?おお!92点!!



納得納得



さて、次は……?



「私が行こう……」



お、箒か……何歌うのかな?



「Please dont say You are lazy♪

だって本当はcrazy♪」



ええーーー!?まさかのDont s○y lazy!?



てか、本人!?声一緒ですやん!



点数……95点!?



やばいやばい!



抜けるかな?



「ラウラは歌わないのか?」



「私は国歌しか知らんからな……とてもここじゃ……」



「じゃあ、一緒に歌おうぜ!」



「国歌をか!?」



「ん?いやー、それもいいけど折角だしさ、日本の曲をさ……ほれ、一回聞いて覚えな

できるっしょ?」



「う、うむ……やってみよう……」



俺が持ってきたイヤホンから曲を流し、ラウラに聞かせる



「う、うむ……変わった曲だな?」



「そうか?俺は好きだけどな……」



「う、うむ……これなら……」



お?いけるか?よし、



「じゃあ、次俺とラウラで行くわ」



皆に宣言する……と



「ず、ずるいぞ!」



「そうですわ!」



「ラウラに甘いんじゃない!?」



「そ、そうだよ!」



「わ、私は……まだ、チャンス……が……ふふっ」



なんか一人を除いて凄く反感買ってるけど知るか!



曲を入れる



「「時間の波をつかまえて♪

今くすぐに行こう 約束の場所♪

限界無限 いざ飛び込め climax jump♪」」





Climax Ju○pだぜ!

ってかラウラが意外に上手いなー



顔真っ赤にして……可愛いじゃねえか……



「ふ、ふむ……歌というのも悪くないな……」



「そうだろ?……点数は……お、80じゃん!」



「う、うう……最低点ではないか……」



おいおい、落ち込むなよ……



こいつに猫耳みたいなのがついてたら確実に折れてるな……



頭を撫でてやりながら言う



「初めてだからいいーの

それに、楽しかったからいいんだ……それに、80だって凄いんだぜ?」



「そ、そうか……///な、ならいい!」



「そうそう、ん?二人の相性?なんだこれ?」



「えっと……二人で歌うとその相性が点数で出るんだって……」



シャルロットが説明してくれる



「ふーん……で?お!85点!」



やったじゃん!



「さすが私と嫁だ!」



お、元気になった……さて、次は……



「わ、私……!」



お、簪じゃん

いったれーー



「つ、士……そ、その……今から、歌う……曲、男の人が歌う……パートが、あるから……そこ、歌って?」



そう、つぶやいてきた



「まあ……いいけど曲名はー?……ああ、これか……いいよー」



「ありが、とっ……えへへ……///」



なんか、嬉しそうだな……まあ、いいことだ



さあ、始まるぞ



簪が選んだのはミヒ〇ルのかけがえのない〇



いい歌だよねー



「もしも暗闇が君を包んでも♪

私が君の瞳になる♪」



うわあー、簪も声綺麗だなー



「そばにいて そばにいて♪

そばにいて たった一人の君♪

代わりなんていないから♪」



そろそろかな



「セシリア、マイクとって……」



「あ、はいどうぞ」



「サンキュー」



小声でやり取りし、空いてるマイクを手に持つ



「どんなに離れても 届ける♪

Ill be there for you♪」



ここかな……



「落書きだらけの オンボロの壁♪

そこに詰め迂まれた♪

叶わぬ夢の設計図♪

また擦れてく♪

今も僕の支えのinnocence♪」



うん……いい感じで歌えたかな……



あれ?皆さん顔赤いよ?暑いのかな?冷房冷房



「///……!……は急ぐばかりで

一人ぼっち空回り」



あれ?ちょっと忘れてた?

ははは……暢気だなー



「道を見失っても♪

まっすぐほら 歩いてゆけばいい♪」



えーと、ここか……



「慣れ親しんだ町並みの中を、走り抜け逢いに行く君の顏♪

お互いの違い感じながらも、奇跡をくれたPerfect World♪

君が見せた涙 あのもどかしさ、強くなる決意与えてくれた♪

いくつもの季節を越えて、大声で叫び続ける 君のname♪」



よし、上手いんじゃね?



あれ?また皆顔赤いし……俺下手かな?



曲が終わり、点数は……95点!?



すげーー



「ふ、ふむ……私と並ぶとは……」



いやいや箒さんや、どんなに自信があったんだい?



「で?相性度は?」



「………お!98点!?すげーーー!」



「やった……ね、士」



簪が笑みをこぼす



「まあ簪が上手かったからなー」



「そ、そんな……こと、ないよ!///」



頭を撫でながら褒めてやる



照れるな照れるな



「さて、次は……士!アンタがいきなさいよ!」



おお!呼び出しか……いってやるぜ



「えーと、これで!」



俺は、ディケイドだぜ?……



Ride the Windで!



「光り歪む その度に新しい空♪

僕を目覚め さすように手招きをする♪」



「Ride the wind 駆け抜けろ♪ このクロニクル

手に入れてゆく 強さのCard♪

Your eyes will 旅の中♪ きっと見える

目指すべきゴールの場所が・・・Just keep on walking♪」



相変わらず、格好いい曲だなー



「Ride the wind 9つの 世界の果て♪

目指すべきゴールの場所が・・・Just keep on walking♪」



ちなみに最後のここが一番好きなんだよな〜



「ふうーって皆!?」



なんか、凄いことになっとる!皆ダウン!?



「か、格好よすぎる……」



「な、なんですの?あれは……」



「は、鼻血が……」



「だ、ダメだよ……士……」



「嫁………」



「ヒーロー、……」



ん?なんかよく分からんけど……良かったのかな?



おっと……点数は?







「「「「「「89点!?」」」」」



びっくりした!どうした?急に?



「おい!店員!この機械壊れているぞ!」



「どうなっていますの!?このお店は!」



「ぶっ壊れてんじゃないの!?この機械!」



「店長呼んで!店長!」



「人様の嫁に……どうしてくれようか」



「ふざけて、る……!裁判に、する……べき」



「なに言ってんの!?」



何を怒ることがあるんだよ!

やめてーー!そんなに蹴らないであげてーー!



機械のライフはもう0よ!











「ふん!こんな店、二度と来るか!」



「そうですわ!」



「ふざけてるわねー!もう一発蹴ってこようかしら……」



「フランスの代表候補生も舐められたもんだね」



「次はない!」



「ゆる……さない……!」



そう、ここはもう店内ではなく公園



追放されちった……



「じゃなくて!なんで、あんなことしたんだよ!」



可哀想だったよ……あの機械……



木っ端微塵だよ……



「はあー、まあいいや……今回は弁償もなんもなかったし……

怒るべきは俺じゃないしな……」



まったくどうするんだよ……まだ入って1時間しかたってないじゃねぇか……



「士ー、僕おなか空いたから何か食べに行こ♪」



「ちょ、おい!」



シャルロットが俺の腕を組み引っ張る



「わ、私もおなかが空いた!行くぞ!士!」



「わ、わたくしも行きますわ!」



「ってか、何士にくっ付いてんのよ!」



「そうだぞ!シャルロット!嫁は私の嫁だ!異論は認めん!」



「つか、さ……///」



簪さん……もう片方の腕も組まれたら……



「「「「「こらーー!」」」」」



ほら、シャルロットすら怒ってるじゃん



何でだ?



別に腕くらい……



あ、なるほど……さっきまで冷房かかったからちょっと寒いのかな?



「「「「「「違うっ!」」」」」」



……違ったみたいです

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IS (インフィニット・ストラトス) シャルロット・デュノア シルバーペンダント
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