小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

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目を覚ますと千冬姉がいた

「なにやってんすか?」

「ひゃ!?」


えーらい、可愛い声出たな

「おっ、お、起きてたのか!?」


「今、起きたんですよ……って何焦ってんすか?」


「な、なんでもない!」

ん?なんだ?


まあ、いいか……

「あ、そういやあの無人機ISはどうなりました?」

「ああ……今、山田先生が解析中だ

もっともお前が木っ端微塵にしてしまったから何も残ってないようなもんだがな」

うっ……


「しゃ、しゃあないでしょ……」


ったく、人間にも限界があるんだよ


「ま、まあ……よくやった///」


そんなに恥ずかしいか?人を褒めるのって


「織斑先生はずっと看病してくれてたんすか?」


「い、今は二人だからいつも通りでいい」

「ああ、そうなん?なら遠慮なく

で、千冬姉はずっと?」


「ま、まあな……お前が入学してきてからあんまり話せていないしな……」


「(う、うう〜〜、勢いで二人きりになってしまったが……

何を話せばいいか……わ、分からん!篠ノ之たちには来ないように脅したもののどうすれば……)」

「まあ、そういやそうだな……まったくIS学園で教師やってるなんてな」


「ふ、ふん!別に言うほどのことでも無いと思ったのだ!」


厄介なこと言ってくれるよ……まったく


「まあ……いいや」


すると、千冬姉がムッとし

「何だ?私がどこで何をしようとお前はどうでもいいと言うのか?」

HAHAHA……怖いよ、千冬さん


後ろに見えるのは米軍一個中隊ですか?

と、とりあえず誤解を解かないと……


「ち、違うって!

だから、今まではあんまりゆっくり話せなかったけど

今は違うだろ?今だってこうやって話してるしな


でもまあ……一番良いのは―――」


「一番良いのは……何だ?」

「―――千冬姉を毎日見れる(監視的な意味で)ことかな……」

この人家事とかできないから心配してたしな

「〜〜〜〜〜〜っ!?」


あ、あれ?千冬さん?

顔が耳まで真っ赤ですよ?

風邪?風邪ですか?


千冬姉のおでこに手を当てる


「〜〜〜〜っ!?な、何だ!?」


「うーん……熱はないと思うけど顔赤いし大丈夫?」

「(だ、誰のせいだ!誰の!いきなりあんな優しい笑顔であんな事言われたら

わ、私は……私は……―――)」


千冬姉が急に黙りだした!?どうしたんだ!急に!?


「―――余計好きになってしまうではないか!」


……………はい?

「あ、いや、それは、その……そういう意味じゃなくて!」


「(あああああ!何を言ってるんだ?私は!?

こ、このままでは……!)」







「なーんだ、告白かと思ったぜ〜」







いきなり好きになるなんて言い出したから何事かと思ったらやっぱり俺と話をしてるのが好きなんじゃないか

いやーびっくりした


「ふふん、ちなみに気づいたきっかけは千冬姉が『そういう意味じゃなくて』って言ったからな

いやー、我ながらよく気づいたなー

褒めてもいいぜ?」


余裕綽々でそう言ってみるが


「よ・く・わ・か・っ・た・な!!」


イタイイタイ!?関節が!関節が!


曲がる曲がる!


俺、なにか間違った!?


「ふん!もういい……今日はゆっくり休め」

うん、休みたかったんだけどね

よりひどくなったね


あ、コレだけは言っとかないと


「千冬姉!」

「なんだ?」









「そ、その……ありがとな、楽しかった

またゆっくり話そうぜ」





「///////ふ、ふん!

またの機会にな!」


そう言ってバタバタと出て行った

-8-
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