小説『浦田中学陸上競技部』
作者:buburo()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


  ?第1話「1500m。」?

「位置について・・・・。」



パーーーーーーン!!!。


この音で、ランナーは一斉にスタートする。

日本人であろうが、アメリカ人であろうが、何人であろうが、そのルールは変わらない。

短距離でも、中距離でも、長距離でも変わらない。

この、音だけは。

そして、仲村俊太郎。この少年、11歳。

運動神経は良かったが、11歳、すなわち、5年生になるまで、習い事や、スポーツを習っていなかったた

め、すでにスポーツを習っている同学年の人達には、校内マラソン大会では、勝てなかった。

そして、その俊太郎。5年生の夏ごろ、友達に、


「なあ、俺が入ってる、陸上部入らない?。」

誘われたのだ。

俊太郎も、その時は乗り気ではなかった。

しかし、その時一緒に誘われた友達がもう一人いて、その友達が行くということになり、

「じゃあ、僕も行くよ。」

軽い気持ちだったのかもしれない。

しかし、俊太郎は、今、陸上一直線なのだ。

?次回に続く。?

-1-
Copyright ©buburo All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える