?第2話「そして、中学生。」?
「よーい・・・・。」
パーーーーン!!!。
今、俊太郎は、中学1年生。今日は、県の新人戦。種目は、1500m。
俊太郎の、1500mのベストは、4分38秒。頑張れば、県で優勝できるタイムだった。
『よし・・・・。今日は、優勝する・・・・。』
俊太郎は、心の中でそうつぶやいた。
今の所、30人ほどいる参加者は、全員ダンゴになって、スローペースで進んでいる。
カランカラン。
残り、1週と300m。
グワッ。
前に出たのは、小学生時代、俊太郎より、速く、大会などでは優勝ばかりしていた、河野新(こうのしん)
栄西(えいさい)。今大会の一番の優勝候補。
小学生時代の1500mのベストは、4分48秒。これは、小学生時代の俊太郎より、15秒速い。
俊太郎は、栄西についていく。
ダンゴになっていた集団も、バラけ始めた。
優勝は、俊太郎、栄西、どちらかとなった。
カランカラン。
残り、300m。更に栄西のスピードが増す。
俊太郎もそれに着いていく。
「フッフッ・・・・ハア・・・・。フッフッ・・・・ハア・・・・。」
俊太郎の顔がゆがんできた。
腕振りも、後ろに引けなくなる。
栄西も同じ状況になり、
残り、直線100m。
『今日こそは、勝つ・・・・。』
俊太郎は、そう心で唱え、
ゴール。
結果は・・・・、
?次回に続く。?