?第5話「浦田中学陸上競技部。」?
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。学校のチャイムが鳴り響く。
この中学は、俊太郎が通う、浦田中学。
そして、当然だが、俊太郎は、浦田中学陸上競技部。に、所属している。
「えー、ではー、まず、二人ペアになれ。準備運動が終わり次第、二人で柔軟運動開始!。」
「はい!。」
これが、その、浦田中学陸上競技部。監督、安野(やすの)先生による、指導で、去年も全国大会出場。
俊太郎も、安野先生のおかげで、中学に入ってから伸び、速くなった。
「俊太郎。練習が終わったら、ちょっと来い。」
「はい!。」
俊太郎は、『1ヵ月後の再レースの事かな・・・・。』そんな事を考えながら、準備運動を始めた。
「どうした?。昨日のレースの事、考え込んでるのか?。」そう言うのは、俊太郎の中学に入ってからの
陸上友達、鈴谷(すずや)智之(ともゆき)。成績は優秀。スポーツではなく、文化部タイプだが、
俊太郎と同じ部に入るため、陸上部に入った。
「ん?。うん、まあ・・・・。」俊太郎は智之にそう言った。
浦田中学は、長距離と短距離のメニューが
別だ。そのため、短距離の智之は俊太郎と違う練習。智之も、200mで、県大会に行くほどの実力。
長距離も短距離も、鈴谷先生が始動している。
そして、俊太郎と智之は、柔軟運動を終え、各自の練習へ行った。
「よーし!、長距離組み!、今日は、校庭1週300m×8週を、3セットだ!。」
安野先生の練習は、きつすぎず、楽すぎずの、疲れがたまらない練習方法。それも、すごい始動といわれる
一つの理由でもある。
「短距離組みも、100m×10のインターバルを、15回やって、今日は終了!。」
そして、練習が終了した。
俊太郎は、鈴谷先生のところへ向かった。
「先生。何でしょうか?。」
「おっ、来たか。俊太郎。実はな、1ヵ月後の再レースのため、15日間の合宿を行いたいのだが・・・・。
どうだ?。」
「しかし、学校の勉強などは・・・・?。」
「それも心配いらん。俺が、すべて、合宿先で教えてやろう。それと、一人で合宿をやっても強くならんと
思ってな。もう一人、呼んでおいた。」
「もう・・・・一人・・・・?。」俊太郎は、大体誰かわかった。その人物は・・・・。
?次回に続く。?