小説『浦田中学陸上競技部』
作者:buburo()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


  ?第4話「納得のいかない結果。」?

「んー・・・・。再レースかー・・・・。」審判たちは、頭を悩ませている。

そう、俊太郎と栄西は審判団に、再レースを求めにいったのだ。同着タイム、同時ゴール。という、結果に

納得がいかなかったためだ。

「はい。お願いします。こんな結果、納得がいきません。」栄西は、必死に審判に語りかけている。

俊太郎も、「そうでなきゃ、優勝を辞退します。」とまで言い始めた。

「でもねー、また来年、出て、勝負すればいいじゃないか。」審判はそう言うが、

「来年は来年。今年は今年です。」俊太郎と栄西、声を合わせて言った。

そうすると、審判長らしき人が、

「うーむ・・・・。よし、では、再レースを認めよう。」

「ほ、ホントですか!?。」

「うむ。おぬしら二人は、納得がいかんようじゃからのう。しかし、再レースは、1ヵ月後。とする。」

その言葉に、俊太郎は、疑問を持ち、質問した。

「1ヵ月後・・・・?。なぜですか?。来週にでも、またすればいいのでは?。」

「いや、それでは、実力の差がなく、今日と同じような結果になる。そういうことですね?。審判長。」

「その通りじゃ、栄西君。一日でも多く練習を積み、もっと自分を鍛えるのじゃ。そうすれば、どちらか

が、必ず勝つ。そして、どちらかが、必ず負ける。そういうことじゃ。」

『よし・・・・!。再レースまでの1ヶ月・・・・。頑張る!。』俊太郎は、心でそう唱えた。

?次回に続く。?

-4-
Copyright ©buburo All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える