?第4話「納得のいかない結果。」?
「んー・・・・。再レースかー・・・・。」審判たちは、頭を悩ませている。
そう、俊太郎と栄西は審判団に、再レースを求めにいったのだ。同着タイム、同時ゴール。という、結果に
納得がいかなかったためだ。
「はい。お願いします。こんな結果、納得がいきません。」栄西は、必死に審判に語りかけている。
俊太郎も、「そうでなきゃ、優勝を辞退します。」とまで言い始めた。
「でもねー、また来年、出て、勝負すればいいじゃないか。」審判はそう言うが、
「来年は来年。今年は今年です。」俊太郎と栄西、声を合わせて言った。
そうすると、審判長らしき人が、
「うーむ・・・・。よし、では、再レースを認めよう。」
「ほ、ホントですか!?。」
「うむ。おぬしら二人は、納得がいかんようじゃからのう。しかし、再レースは、1ヵ月後。とする。」
その言葉に、俊太郎は、疑問を持ち、質問した。
「1ヵ月後・・・・?。なぜですか?。来週にでも、またすればいいのでは?。」
「いや、それでは、実力の差がなく、今日と同じような結果になる。そういうことですね?。審判長。」
「その通りじゃ、栄西君。一日でも多く練習を積み、もっと自分を鍛えるのじゃ。そうすれば、どちらか
が、必ず勝つ。そして、どちらかが、必ず負ける。そういうことじゃ。」
『よし・・・・!。再レースまでの1ヶ月・・・・。頑張る!。』俊太郎は、心でそう唱えた。
?次回に続く。?