小説『ハイスクールD×D 黒と赤』
作者:shimo()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

はぐれ悪魔討伐

 放課後になりレオンは部室に行くと中からリアスの声が聞こえた

「教会には二度と近づいてはだめよ!」

 レオンが部室に入るとそこにはまたリアスの前でイッセーが正座をしていた。レオンはまた、イッセーが何かしたとかと思い近づいて行くとリアスが気づきレオンに向かって

「あらレオン来たの? ・・・そうだレオンにも言っておくけど教会には近づいてはだめよ! レオンも私達、悪魔と関わりを持っているから襲われるわよ」
「へ〜い」
「それから・・・ごめんなさいイッセー、ちょっと強く言い過ぎたわ。とにかくこれからは気をつけてね」
「はい」

 イッセーが返事をした後に朱乃が近づいてきて

「あらあら、説教は終わりましたか?」
「どうしたの? 朱乃」
「大公から討伐の依頼が来ました」

 深夜になりレオンたちは町はずれの廃屋になっている建物に向かった。そこにはぐれ悪魔がいると情報があったからである。レオンたちが廃屋に入ると小猫が

「・・・血の臭い」

 といったのでイッセーが周りを見渡しているとリアスが

「イッセーとレオン、いい機会だから悪魔の戦いを見ておきなさい」
「マジっすか!? 俺、戦えないっすよ!」
「そうね。まだ無理だから戦闘だけ見ておきなさいついでに下僕の特性もおぼえておきなさい」
「下僕の、特性ですか?」
「悪魔は主には、下僕となる存在に特性を授けるの。昔に悪魔と堕天使と天使の三つ巴の戦争をしたの」

 リアスに続いて木場が

「悪魔側も多くの悪魔が死んでしまったんだ。集団も保てないくらいにね」

 リアスがまた語り

「それで悪魔は少数精鋭の集団を作ったの、それが『悪魔の駒』(イーヴィル・ピース)」
「イーヴィル・・・ピース?」
「イッセーとレオンはチェスを知っている?『悪魔の駒』はチェスをモデルに作られたの。爵位持ちの悪魔が主で、その主が『王』(キング)私達だと私になるわね。そこから『女王』(クイーン)、『騎士』(ナイト)、『戦車』(ルーク)、『僧侶』(ビショップ)、『兵士』(ポーン)の五つの特性を作ったの。この制度は数百年できたんだけど爵位持ちの悪魔に好評なのよ」
「え? チェスのルールがですか?」
「爵位持ちの悪魔たちが競うようになったのよ。で実際のゲームで下僕を使って上級悪魔同士で行うようになったのよ。それを『レーティングゲーム』と呼んでいるのよ」
「じゃあ、部長もそれに参加しているんですか?」
「いえ、私はまだ成熟した悪魔ではないからまだ一度もやったことないのよ」

 そう話していると奥から何かが来た

「まずそうな臭いがするぞ? それにうまそうな臭いもするな、おいしいのか? まずいのかな?」
「はぐれ悪魔バイザー! あなたを消滅しに来たわ」

 とリアスが宣言した。

-15-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える