小説『ハイスクールD×D 黒と赤』
作者:shimo()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

体育祭

side レオン

 あのテロ騒動から数日が経ち今日は駒王学園の体育祭の日、イッセーとアーシアは二人三脚に、ゼノヴィアは障害物競走に、俺とイリナは借り物競争に出るらしい。種目決めの時に俺は寝ていたので何の種目かわからなかったが昨日イリナに

「レオン君は私と同じ種目に出るから!」
「・・・何の種目だ?」
「ズバリ! 借り物競争だよ! 楽しみだな〜」

 ということで借り物競争に出ることになった。今の種目は二人三脚なのでイッセーとアーシアのペアがそろそろ走るころなので見えやすいところに移動したら観客席に紅髪が見えたので近づいてみるとやっぱりサー兄だった。しかも後ろにメイド服のグレイフィアさんと息子のミリキャスもいた

「サー兄? どうしてこんなところ・・・あ〜。リアスを見に来たんですか?」
「やあ、レオン君。もちろん決まっているじゃないか。リーアの晴れ姿を見たいからね。それよりレオン君はどの種目に出るんだい?」
「俺ですか? 借り物競争に出ますよ。確か・・あと二つあとだったと思います。今はイッセーが種目に出ているんでその応援に行こうかと思って移動していたらサー兄を見かけたんで挨拶をしようかと」
「そうか。借り物競争か・・うん。私に出来ることがあれば来たまえなんでも貸してあげよう」
「じゃあ、その時はお願いします。・・・それよりサー兄」
「ん? なんだいレオン君?」
「なんでグレイフィアさんはメイド服を着ているんですか? かなり目立っていますよ」
「ああ、フィアが今回は視察も兼ねているからいつものメイド服を着ているんだよ」
「・・・視察ですか? 何の視察ですか?」
「それは秘密だよ。それより早く行った方がいいんじゃないかいイッセー君が走ってしまうよ」
「そうですね。それじゃサー兄、グレイフィアさん、ミリキャス様これで失礼します」

 俺が行こうとすると

「待ってください! レオンさん」

 ミリキャスの声が聞こえたので振り向くと

「レオンさん。僕の事はミリキャスと呼んでください! あと敬語もいりません」
「え?でも・・・」

 そういいサー兄とグレイフィアさんを見てみるとうなづいていたので

「わかった。それじゃあミリキャスまた今度な」

 ミリキャスの頭をなでて俺はゴール地点へ行った。そこにはオカルト部の部員が全員いた

「あれ? みんないたんですか?」
「ええ。かわいい下僕のイッセーとアーシアが走るんですもの。しっかり応援しないと」

 みんなも同じなのか頷いていた。イッセーとアーシアは見事一位になったがゴールをした後イッセーが倒れたのでアーシアが体育館裏で治療するため裏に連れて行った。

「やっぱりこの前の『覇龍』の影響ですかね?」

 俺はリアスに訊いてみた。

「たぶんそうかもしれないわね。アザゼルもそんなことを言っていたから。それよりレオンはいつ走るの?」
「俺は借り物競争だからもうすぐスタート地点にいきますよ」

 俺がそういうとリアスと朱乃の目が変わり

「ごめんねレオンちょっと用事思い出したから失礼するわ」
「私も用事を思い出したので失礼しますわ」

 そういいどこかに行ってしまった。俺は時間になったのでスタート地点に行くとイリナがいた。

「レオン君、おそいよ〜。もう説明が始まるよ!」
「悪かったな。イッセーと応援に行っててな。それで、誰が説明するんだ?」
「あそこにいる先生が教えてくれるって、行こうレオン君」

 そういい集まっているところに行くと

「それでは借り物競争の説明します。まず、借りる人の許可をちゃんと取る事。取らずに来た場合は失格とします。次に課題を書かれている紙ですが無理だと思ったら紙を変えてもいいです」
「すみません。ふつう紙は入れ替え禁止じゃないんですか?」

 俺が質問すると先生は

「ふつうは禁止ですが、今回は生徒からの課題や見に来た保護者の方からの課題もあるので中身は誰も知りませんので今回は変えてもいいですよ」
「・・・わかりました。(なんか不安になってきた)」
「最後に書かれていたのが人だった場合は手を取ってゴールまで連れてきてください」

 時間になり競技が始まった。ようやく俺の番になり課題が書かれている場所に着きさっそく紙を取ると

『入手困難なエロDVD』
グシャッ!

 俺は見た瞬間にその紙を握りつぶした。

(やっぱり!! 嫌な予感したんだよなぁ〜。今回は生徒の課題があるって言った時から困難だと思ったよ! きっとこれは松田が書いたな)

 俺はその紙を捨て次の紙を取ってみると

『メイド服』
グシャッ!

 また見た瞬間に紙を握りつぶした。

(今のはたぶん元浜かな? あいつこういうのが好きだったからな。・・・というか課題を変えてもいいんならいっぱいとってその中から選べばいいんじゃね?)

 俺はそう思い紙を数枚取り見てみると

『小さい頃、命を助けた女性』
『あなたの主様』
『天使化した幼馴染』
『クラスで子作り宣言した人』
「・・・・・・・・・・」

俺はこれを見た瞬間に書いた人たちが思い浮かんだ。

(あの人たちは何をやっているんですか? それにイリナとゼノヴィアも・・・・はあ〜、これは選べないから次の紙にしよう)

 次の紙を取ると

『紅髪の男性』
「・・・・これはサー兄が書いたものだろう。これも・・・ん? 待てよ。紅髪の男ならいいんだよな?」

 俺はそう思いサー兄がいた場所に行くとまだサー兄がいた。サー兄がこちらを見て笑い

「レオン君。私に何か用かな?」
「いえ。サー兄にではなくミリキャスに」
「え? 僕ですか?」

 ミリキャスが驚き、サー兄は唖然とした。

「これが俺の課題でミリキャスを連れて行きたいんだけどいいかな?」
「もちろんです! レオンさんのお役に立てるなら!」
「おう。それではグレイフィアさん。ミリキャスを少し借りますね」
「どうぞ。ミリキャス。迷惑をかけないようにしなさい」
「はい! 母様!」

 俺はミリキャスを連れてゴールに向かったが課題を選ぶときに時間が掛かってしまったため三着でゴールした。ゴールをした後ミリキャスをサー兄に返し席に戻るとイリナとゼノヴィアが

「どうして? 私じゃな(いの/んだ)!」
「別にいいじゃねえかよ」
「よくないよ! そのせいで一着じゃなかったんだよ!」
「それは結果論だ。それにイリナは天使化したんだろ? 悪魔の俺に手をつないで落ちないか?」
「・・・それは、大丈夫だよ! ・・・たぶん」

 イリナは目をそらしながら言った。その後も無事に体育祭が終わり部室に行くと全員いた。すると朱乃が近づいてきて

「レオン君。今度のデートどこに行きますか?」
「・・・へ? 何のことですか?」
「いやですわ。この前のテロの時に言っていたそうじゃないですか。小猫ちゃんから聞きましたよ」

 俺は小猫を見ると、小猫は視線をそらしお菓子を食べていた。

「それともウソだったんですか?」

 上目遣いで俺を見つめてきた。俺はかわいいと思った

「う・・・それじゃあ、今度の休みの日にどこかに行きますか?」
「本当! それじゃあ今度の土曜日にデートしましょう」

 そういうことで今度の土曜に朱乃とデートすることになった。

side out

あとがき

 アンケートの件ですが斬魄刀は出さないことに決まりました。そういうわけでしばらくは原作に沿って進めて行きます。

-60-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




「ハイスクールD×D」リアス・グレモリー 抱き枕カバー(スムースニット&セベリスライクラ本体改)セット
新品 \0
中古 \
(参考価格:\)