小説『流星のロックマン4 BEAST X』
作者:BEAST(YOUTUBE)

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―――第一話「転校生はアイドル!?」―――

 

 メテオGの事件から2年後………スバルたちは中学生となり、入学式が終わって教室にいた。

「また同じクラスね♪」

 みんな知ってのとおり、この人は白金ルナ、僕らは委員長と呼んでいる(未だにね)。

「今回もだれも変わりませんでしたね」

 この人は、最小院キザマロ。物知りだけど、背が低いとこを気に掛けている。少し戻るけど、変わってないというのはこの1?A組は5ーA組と同じだからだ。

「あ?あ。なんかつまんねぇ?な。だれも変わんないっていうのは。」

 こいつは、牛島ゴンタ。食いしん坊で乱暴。でもいざという時には頼りになるやさしいやつだ。ちなみにウォーロックと同じFM星人のオックスがウィザードで電波変換して「オックス・ファイア」になれる。

「別に変わらなくってもいいんじゃない? そのほうが落ち着くし」

「まぁ、そうよね。中学になって新しいクラスになると緊張するけど、顔見知りがいっぱいだと落ち着くわね」

 ルナはうんうんと頷いた。

「そうですよ。ゴンタ君だって本当は一緒になれてうれしいんじゃないんですか?」

「え………っ! そ、そんなわけねーだろっ!」

 ゴン太は図星をつかれて少し焦りを見せた。

「やっぱりゴンタは、分かりやすいわね。」

「ったく………」

 ゴン太が気を落とすと、HRを告げるチャイムが鳴り響き、担任の先生が入ってきた。なぜか、小学校の時と同じ育田先生だった。スバルは内心、なんか仕組まれているような……、と首を傾げた。

「授業はじめるぞー。はやく席に着け?」
 
 先生の声と共に、生徒たちはせっせと席に座った。

「今日から私が担任を務める育田だ。突然だが、今日は転校生が来ている。」

『!!!!!!!!!!!!!!』

 先生の唐突すぎる報告に皆が驚いた。男子は、可愛い子かなぁ?とか、女子は、カッコイイ人かなぁ?などとベタな妄想を働かせていた。先生は皆の反応を楽しみにしながら教室の扉を開けた。

『……………………ッ!!!!』

 生徒が入ってきた瞬間だった。クラスの男女構わず、茫然とした顔で入ってきた子を見つめていた。

「今日からこのクラスで一緒に授業を受けることになった、響だ」

「こうにちは。今日からこのクラスに転校してきました、響ミソラです。みんなよろしくね」

 そう、あの超人気アイドル。歌も演技もできる超売れっ子である、響ミソラだった。

「じゃあ、響の席は・・・・っと」

 先生が席を探している時だった。

『はいはいは?い! ミ・ソ・ラちゃんは僕の隣で?!!!』
 
 クラスの男子はいっせいに言い放った。だがスバルは参加していない。ミソラと接触の機会が多いスバルにはあまり関心がなかった。

「先生。私、スバル君の隣を希望します♪」

 ミソラが言った瞬間。男子が凍りついた。女子はコソコソ話し合っているのが分かったが、ルナは男子と同じく凍りついた。

「ん、そうか。お?い星河。隣いいか?」

「え……? あ、別に………いいです、けど?」

 ボーっとしていたスバルは急な問いかけにあいまいに答えた。答えた瞬間。ギラリ、とクラス中の男子の殺気の帯びた鋭い視線がスバルに向けられた。

(え………? 何か、悪いことでもしたかな……? ボーっとしてたからよくわかんない……)

「じゃあ、響は星河の隣だ」

 育田先生がそれを言った瞬間、スバルも驚愕。まったく関心のなかったミソラの席争奪戦の勝者はどうやら自分らしいということが分かった。
 
(なるほど………それでああだったのか……)

 スバルがため息をついていると、ミソラが陽気に隣までやってきた。

「スバル君よろしくね♪」

「え……? あ、よ…よろしく…………」

「それじゃあ授業始めるぞー」
 
 授業が始まってからも、たびたび痛い視線がスバルに向けられた。
 

     


      ?放課後?
 始業式なのにもかかわらず、数学と英語の授業をやらされたスバル達は大きく伸びをした。

「ふぅ?。やっと終わった?。中学の授業って長いし難しいね」
 
 ミソラは少しスバルを見つめながら言った。しかしスバルはミソラの方を見ていないため気付かない。

「50分授業なんて退屈だなぁ?………」

「あ、スバル君。ちょっと用があるから屋上に来てくれない?」

「え、用? 分かった、後で行くから先行ってて」

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