小説『俺はとんでもない人に好きになられたかもしれない!』
作者:72マヨ()

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3話「今日アナタハ友ト思ッテタ人ニ裏切ラレルカモシレマセン」





「頼む!お願いだ!助けてくれ!」

「えッ…」

魁人の戸惑う声。

「なぁ、魁人頼むよ…」

俺は必死に訴える。
俺はまだあいつの犠牲(ぎせい)になりたくない。

「いいじゃねーか。真登ちゃんも一緒にカラオケ行こうよ」

そんな俺の情けを踏みにじったのは、まさしくあの江島だった。

「えっ、江島さん!ありがとうございます」

さすが俺のストーカーだけあって、名前は逃さないな…。

「いやいや、こいつの彼女なんだから全然お構いなしだぜ」

無意識にか江島はきりっとした顔になる。
いや、わざとだ。

「そーだよ!真登ちゃんも一緒に行こうぜ!」

伊藤も賢木もそれに乗り出す。

つまりだ。
こいつらは、俺の身の安全とか全く危険を感じてないわけだ。
ましてや、あいつの存在にも危険を感じてないわけだ。



結局、俺とあいつと江島と魁人と伊藤と賢木と加藤はカラオケに行く羽目になった。


―カラオケ―

「真登ちゃんは、何歌うの?」

「えぇっと…。ギザギザハートの子守唄とか?」
「しっぶー!」
「渋すぎるよ!真登ちゃん」

……いかん…。
ギザギザハートの子守唄はまぎれもなく俺の十八番(おはこ)曲だ。


俺は、部屋の隅にいた。

あいつと関わらないために。



なのに…


「あっ、俺、姉ちゃんに呼ばれてる。帰るわ!」

伊藤が帰る。

「あっ、俺トイレ」

賢木が部屋を出る

「俺、飲み物買ってくるわ」

「俺も!」

魁人も加藤も部屋を出る。

「お、俺はハニーが待ってるから」

明らかにおかしい。

「おい、お前は歴同会のメンバーだろうが!」
ヒソヒソと江島に話す。

「黙ってろ。お前は、こいつと乗り越えなきゃならん壁があるだろう」
「な、何?」

「彼女は、まだお前と付き合ってると思ってるぞ?」
「……」

何とも言えない。

「というわけで、俺も帰らせてもらう!」



「先輩」


あいつが俺に話しかけてくる。


しかも耳元で!



「先輩、昨日帰ってからまたお姉さんの風呂覗きしたんですね。見ててこっちまで興奮しちゃいました」


何言ってんだこいつ?


「私は、先輩の彼女ですよ?」



彼女じゃない。


それだけは、認めないぞ。



「先輩の友達は私に味方してくれたみたいですけど…」



……。


それは、否定できまい。






……


「ねぇ、先輩」



……


「いいことしません?」



……



だ、



だ、



だれか、助けてくれ!!!!!!!!!


















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翼「な、なんと」
丞・江・魁「なんと?」
翼「この小説の閲覧数が一日で900を超えました!」
丞「うそだ…」
翼「本当だってば!まぁ、疑う気持ちも分かるけど…」
江「なっ!お前、仮にも作者だろ。俺たちを作ったことを誇りに思えよ」
翼「えっ!お前達に誇れる要素があるとでも?」
魁「……最悪だコイツ…仮にも生みの親なのに…」
翼「えぇ。生みの親なんて。あんた達が勝手に生まれてきたんでしょ(悪笑)」
丞・魁・江「…………ひでぇ!」
真「翼さん!あたしは別ですよね?」
丞「お、お前」
(丞が拒否反応を起こす」
翼「まーね。真登ちゃんは可愛いしね……って、自分のも問題要素隠そうとしないで!!!!」
真「えっ?何かあたしに問題が?」
(真登はきょとんとする)
丞「か、可愛い顔したって…」
江「お前の問題は、ストーカーなことだろう」
魁「俺だったら全然OKなんだけどね)
真「えっ、あたし魁人先輩に興味ないですから」
(グサッ! 魁人に矢が突き刺さる)
魁「ありえない攻撃力」
江「魁人は500のダメージをくらった」


翼「なーに馬鹿な会話繰り広げてんだか…」
丞「なぁ、これから俺どうなるの?」
翼「えっ、知りたい?(黒笑)」
丞「えっ……。い、いいです!」
江(大丈夫かこの作者)
魁(やめとけ。あいつは地獄耳だから)
翼「ま、スルーしてやるさ」
江(マジかよ…)
翼「丞が気になるのは分かるけど、俺だって分かんないよ」
丞「えっ?」
魁「そうなの?」
江「まぁ…。大丈夫なのか?それで」
翼「あのさ、いっとくけど、先が読めないの、聞いたこともない情報屋のせいだから」
江「えっ?そりゃあ誰のことだ?」
丞・魁・真「お前だよ!!!!!!」



真「まぁ、これからも先輩とあたしのラブラブなこのラブコメをよろしく」
丞「い、いや…。きっとラブラブはしない…ってか、したくない!」
江「いや、これからは歴同会のそれぞれの恋模様となるだろう…」


翼「もぉいいよ…」


翼・丞・江・魁・真「それでは、これからもこの変なキャラと作者と妄想劇を頑張ってお読み下さい!」



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