小説『Indigo Moon ―――君と見つめた衛星(つき)――― Teen’s編 【完結】』
作者:杜子美甫(Indigo Moon ――君と見つめた衛星(つき)――)

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。。。chapter4



ふぅっ、2時間か。

どっかで、暇つぶししなきゃな―・・・・・・。
ローラスケートにでも、言って来よっかな。

あと2時間後に、10年後の世界に行っちまったら、しばらく出来ないかもしれないからなぁ・・・・・・。
いいかな・・・・・・?

<よろしいですよ、Teen’s。今日中に移動できれば良いのですから・・・・・・。
それに、Eightが家から出ることは、まだないと思いますから・・・・、二人が居合わせて、面倒を起こすこともないでしょう>

Bluesのお許しももらったことだし、俺はさっそくローラースケートに行くことに決めた。

<でも、Teen’s、怪我だけはしないように、気をつけてくださいね>

わぁかってるって!
心配しないでよ、Blues。
俺、自分で言うのもなんだけど、ローラースケートなら、この辺りじゃ、群を抜いて上手いんだぜっ。

<そうですね。楽しみにしてますよ>


Bluesとそんなことを話しながら、俺は学校を出た。

俺の通ってるこの学校って、わりと周りに何でもあって便利なんだ。

さっき行った公園や歴史資料館、それに、道路を隔てたまん前に総合病院だろ。
その病院の横には、俺がこれから行くローラースケート場。
そして、その反対側、学校の裏の方には、ショッピング・アーケードとかそろってるんだ。

小さい頃から、家の近くにそんな施設があったからかどうかわかんないけど、
小学校の3年に上がる少し前から、ローラースケートを始めた。
どうしてか、なんて覚えてないけど、とにかく無性にやりたかったことだけは、よく覚えてるな・・・・。

俺って、何をするのも修兄さんの影響を少なからず受けてるんだけど、これだけは別なんだ。
他の誰からも影響されることなく、自分からしたいって思ったことだから、こんなに長く続けてるんだと思うよ。


『RED DOLPHINS』って書かれた看板の下を通り抜けて、カウンターの前に行くと、
顔なじみのオーナーが、陽気に声をかけてくれた。

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