小説『泡沫候補っていうな!』
作者:しょむ研 水野松太朗(しょむ系政治勢力研究会)

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○緑の党

 三橋辰雄、対馬テツ子らを中心に、日本労働党青森県委員会より分裂し結党。毛沢東主義と津軽の民間伝承を基盤とするナショナリズムを融合した、独特の世界観を持つ。国際的には親中国、親北朝鮮、親ポル・ポト派。また、進化論を否定している。機関紙「日本新聞」には全ての漢字に振り仮名が振られている。

 選挙では参院選と地方議員選に出馬。国政選挙では当選者を出していないが、地方議員は大田区に区議の野呂恵子がいる。政見放送では、党首対馬が子供番組のおばさんのごとく、妙に明るい口調で聴衆に語りかけるものであった。主な政策は、緑の党を「ニセ左翼」と批判する共産党への非難と、「緑の党は女性の党」「エロ・グロ・ナンセンスに反対」などだった。

 党名から受けるイメージに反し、環境保護活動は全く行なっておらず、むしろ他の環境政党には批判的。しかし海外の環境政党の動向を機関紙で紹介するなど、矛盾した行動も取っている。また、性病に感染した女性器の写真を機関紙に掲載し、猥褻物頒布罪で取調べを受けたこともある。

 系列組織に劇団「荒野座」、歌声喫茶「銀河JOY」など。「銀河JOY」での非常に特殊な雰囲気のライヴは、雑誌やネットで頻繁にレポートされている。「緑フォーラム」という政治集会も頻繁に行なっている。かつては青森で「スーパーみちのく」も経営していた。

 近年は「日本ボランティア会」を通じて、駅前等の街頭で頻繁に災害支援の募金・署名活動を行なっているが、募金は主に活動家の生活費に使われ、署名は「荒野座」「銀河JOY」公演の勧誘名簿として使われているという。いわゆる「募金詐欺」として、たびたび雑誌やTV、ネット等で注意が喚起されている。要注意である(かく言う筆者も連中に2千円ほど「募金」という名の“献金”をしてしまったことが・・・orz)。

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