小説『泡沫候補っていうな!』
作者:しょむ研 水野松太朗(しょむ系政治勢力研究会)

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○マルクス主義青年同盟、民主統一同盟、「がんばろう、日本!」国民協議会

 毛沢東主義系の「共産主義者同盟マルクス・レーニン主義派」(共産同ML派、今井澄らが所属)が解体後、その一部らにより結成。戸田政康、穂積亮次(新城市長)らが所属。当初は党派名の後ろに、準備会という意味の「(準)」を付けた。

 迷彩色の軍服に身を固め、赤いヘルメットと竹槍で武装し、街宣車でけたたましく「インターナショナル」などの労働歌を流しながら隊列を組んで行進するなど、異色の街宣活動で知られた。

 1975年都知事選に、「マル青同政治連盟」として杵淵美和子を擁立。「今こそ、『国難』に内乱で対峙せよ」「諸君のもとに、今日は投票用紙を、明日は銃を与える!!」などと訴え、美濃部亮吉(当時の東京都知事、後に参院議員)の街頭演説への妨害活動等を展開したが、選挙管理委員会から「内乱罪適用の疑いがある」と注意され、有権者の支持も集まらなかった。同年、大学学生寮を襲撃し寮生を殺害、遺体を山中に埋める事件を起こしている。

 その後戦術転換し、反ファッショを訴え対立党派の日本共産党へ共闘を呼びかけたが、共産党側は「暴力行為への反省が無い」と拒否。1988年、「民主統一同盟・フォーラム地球政治21(準)」と改称。1999年辺りから「『がんばろう、日本!』国民協議会」の別名を使用するようになり、現在は「がんばろう〜」が正式な団体名となっている。

 現在は「改革保守」を掲げ、小沢一郎や松下政経塾出身議員など、新自由主義・新保守主義的政治家への支持を打ち出している。また、「小泉構造改革応援団」と名乗り、「政権交代のあるアメリカ型保守2大政党制の確立を」などとも訴えている。

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