小説『泡沫候補っていうな!』
作者:しょむ研 水野松太朗(しょむ系政治勢力研究会)

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 その他、「エイズいやいや音頭」を歌い公娼制度(国家・政府による管理買春)復活を訴えた「エイズ根絶性病撲滅国民運動太陽新党」、「わいせつ」規制撤廃を訴える一方、「海星社」などと連名で同人誌即売会に関する脅迫状を警察へ送りつけたとも噂される「表現の自由党」、「ナイスですね〜」の言葉で有名な村西とおる(アダルトヴィデオ監督)が結党宣言したものの、目立った活動を見せなかった「全日本ナイス党」などがある。近年はセクシャルマイノリティ(同性愛者、性同一性障害者など)の当事者が人権確立を目指して選挙に出馬し、上川あや(世田谷区議、会派「レインボー世田谷」所属)のように当選する事例も出ている。また、月亭可朝(落語家)は大阪市議選や2001年参院選出馬の際「入浴施設の混浴化」を公約としている。さらに、ポルノ雑誌「ぺあマガジン」などで、児童ポルノの解禁と、小児性愛者への差別撤廃と人権擁護、ポルノ出演を希望する児童の自由擁護などを目的とする政党(記事内では「ロリコン党」などと呼ばれている)の設立を呼びかける動きもある。更に2009年都議選では、着エロDVD販売により猥褻物頒布罪で逮捕歴もある後藤麻衣(後藤展江、タレント、元レースクイーン)が新宿区選挙区より出馬している。

 他の一点特化政党としては、「教育党」「日本教育正常化連盟」「国立大学の裏口入学をなくす会」など教育関係専門の政党、「議員を半減させる会」(国会議員を半分に減らす会)「人間党」「主権在民党」「直接民主党」など議会制度について言及する政党、宇宙人との積極的交流を公約とする「『開星論』のUFO党」など、様々な勢力が存在する。

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