小説『泡沫候補っていうな!』
作者:しょむ研 水野松太朗(しょむ系政治勢力研究会)

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○無所属の会、国会改革連絡会

 「無所属の会」は田英夫を代表としていた参院会派「参議院フォーラム」を母体に1998年結成。初代代表は椎名素夫。自由連合と同じく、中田宏など主に自民党外で政府与党に同調する議員の受け皿となった。その後、路線対立で社民党を除名された山本正和や沖縄社会大衆党の島袋宗康、二院クラブの西川きよし、そして小沢自由党らを加え、統一会派「国会改革連絡会」となった。

 2001年には千葉県知事選に堂本暁子を擁立した市民団体の役員、野屋敷いとこ(野屋敷いと子、後に船橋市長選に出馬、落選)を擁立し参院選に臨むが落選、政党交付金受け取り要件を喪失したことを理由に解散した。その後無所属議員が所属出来る適当な会派は無くなっている。

○国民新党

 自民党・民主党出身の大物議員・候補者を多数抱える国民新党を「しょむ系」と言うのは苦しいところがあるが、伊東秀子(元社会党代議士、元共産党員。左派出身ながら自民党推薦で北海道知事選に出馬し落選)、関口房朗(過去に参院選出馬歴のある馬主・実業家。派遣会社「メイテック」「ベンチャーセーフネット」「VSNマイスト」などの経営に関わっていた)、ペマ・ギャルポ(評論家。チベットから帰化)、アルベルト・謙也・藤森(元ペルー大統領。国籍法の趣旨に反し日本とペルーの二重国籍を保持。市民の大量虐殺指揮により禁固25年)など、個性的な候補者を擁立。しょむ系候補の出馬先、及び支持者の投票先として一定の役割を果たしたのではないかと考えられる。

 なお、上記以外にも、右派系人士の結集を目指した「議会主義政治擁護国民同盟」や「日本国民政治連合」(略称「日本」)などもしょむ系結集の試みの1つとしてあげられる。また、しょむ系候補が様々なしょむ系政党を渡り歩くことは往々にして見られる。

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