◎若者たち
この項目では、20代・30代の若者の代表として出馬した候補者にスポットを当てる。
○松下幸治
大前研一の「一新塾」出身で、大阪市長選などに出馬。
「現市長を助役に」という公約は度肝を抜いたが、後に宮崎県知事となった東国原英夫(そのまんま東)は、前職後継の対立候補(自民党代議士の息子で自公推薦)の副知事任命を試みており、ある意味時代を先取りする公約だったとも言えよう。現在も政治家を目指して活動中。
○小谷豪純
2003年、25歳で大阪市長選に出馬。子役出身のミュージシャンでコンビニ店員というプロフィールや、「51%の支持を得た政策を実行」という直接民主制的な政策が話題となった。
○谷智彦
IT会社社長。「在日外国人や被差別部落出身者の人権拡大につながる」として人権擁護法案に反対するネット右翼たちが、この法案への注意喚起のために都議選に候補者を立てようと電子掲示板で議論。そこで「自分が立つ」と名乗りを上げたのが当時31歳の谷だった。
選挙公報には「ギコ猫」など「2ちゃんねる」で使われるアスキーアートのイラストを載せ、目黒選挙区からの出馬にもかかわらず街頭演説は主に秋葉原を中心に行なった。
○山下万葉
2005年、公示日当時24歳で衆院選に出馬。「ディズニーランドの少女を外交特使に」「アニメ・声優人材バンクで雇用確保」「巫女さんのサポート」「アニメ専門国営テレビ設立」「女子プロ野球リーグ設立」「男女混浴スーパー銭湯設立」など、オタク丸出しな公約が話題を呼んだ。投票日直前に被選挙権獲得という年齢の若さも話題となった。後に品川区長選にも出馬。