小説『泡沫候補っていうな!』
作者:しょむ研 水野松太朗(しょむ系政治勢力研究会)

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◎老人力

 次代を担うのは若者だが、老人とて決して負けていない。70代以上でもパワフルに活動する老人候補をピックアップ。

○日本世直し党

 福岡出身で神奈川県大和市在住の歯科医師、重松九州男らにより、「日本世直し会」を母体として結党。「日本版緑の党」「武士道実践政党」と称し、首相公選制と議員定数削減、医療・教育の無料化など、リベラルな政策を訴えた。

 1995年参院選まで出馬。その時代表の重松は83歳だった。政見放送は重松が訛りのきつい九州弁で政策を訴えた。現在は活動を停止しているが、本部のあった場所では現在も歯科医院が開業されている。

○上田哲

 高校非常勤講師を経て、NHK記者・労組委員長となる。NHK記者時代はポリオ(急性灰白髄炎)根絶に尽力。映画「われ一つの麦なれど」のモデルとなる。

 1968年参院選に日本社会党公認で、全国区より出馬し当選。その後衆院に鞍替え。その間、社会党教育宣伝局長、議員会副会長等を歴任。派閥は中間右派の「火曜会」に所属し、「社会主義協会」など左派とは対立していた。

 党内きっての護憲派として知られ、小選挙区制導入にも反対だった。法案採決について国民投票を実施する「国民投票制度」(レファレンダム)導入にも尽力した。社会党委員長選には左派系候補として2回出馬しているが、いずれも落選している。

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